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このnoteを発展させてリアルな場で2つのワークショップを行います! (1)映画配給ワークショップ (2)シネビズ・カフェ

映画配給ワークショップ

もう20年以上も続く、アップリンクの映画配給ワークショップの参加者を募集します。開催は隔週木曜日の夜、アップリンクのスクリーン1で行います。

他でも、映画配給を学ぶというコンセプトでワークショップが行われていますが、特徴は、アップリンク配給作品を具体的なケーススタディーとして行うところにあります。映画の買付から、映画館へのブッキング、宣伝、パッケージ化、テレビ・配信権販売まで、映画ビジネスの生の数字を提示することにより、参加者にスクリーンの裏側に興味を持ってもらい、映画に関わる世界を盛り上げていこうという趣旨のワークショップです。

また、映画配給という仕事を通して見えてくる、現在の日本社会の問題点も掘り下げて考えていければと思います。例えば、先日キュアンロン監督の『ローマ』をアップリンクで公開しましたが、大手のシネコンでは映画ファンのスクリーンで観たいという声があっても、映画は最初は映画館で上映されなければならない、ネットで最初に観せるとは沽券にかかわるということで上映しませんでした。この問題は、映画や音楽業界だけの話ではなく、自動車から金融業界に見られる変化の一つです。ITに関しては世界から圧倒的に遅れている日本は!? なども考えていきたいです。

これまで参加者には、一般の映画ファンの方から映画業界へ就職転職を考えている方、映像の新規事業を立上げる方、配給を学びたいというプロの映画製作者まで、年齢層も高校生からシニアと幅広い方々が参加されています。

今期、特にフォーカスを当てたいのは「日本のインディーズ映画」です。アップリンク渋谷とアップリンク吉祥寺という2つの映画館を運営しているからこそ実感する日本のインディーズ映画の大きなうねりを、どうビジネスにつなげていけるかを、参加者の皆さんと考えていきたく思います。
ケーススタディとしては、アップリンク配給により8月に公開する田中征爾監督の『メランコリック』をとりあげます。この作品は、世界の映画祭で上映され、観た人の圧倒的な支持を得て観客賞などを受賞しています。


シネビズ・カフェ

同時に、もう一つのワークショップもスタートします。映画配給ワークショップが映画ファンから映画業界の人までを対象とした現在の映画配給を知るワークショップとすれば、こちらはもう少しプロ志向の人を対象とし、映画ビジネスの問題をより具体的に取り上げ考えていきます。開催は隔週日曜日の午前中、アップリンクのカフェ「タベラ」で行います。


将来映画館を作ってみたい人、映画配給会社を起こしたい人、映画に関して新しいビジネスを考えている人、そして映画ファンで業界の話に興味がある人などの参加者をお待ちしてます。

毎回、映画ビジネスに関わるテーマを1つ取り上げ、どのようにその問題を解決できるかの答えを、参加者の皆さんと見い出していき、参加者同士のネットワークを作っていこうという趣旨のワークショップです。

僕自身の、映画製作、映画配給、宣伝、買付、海外セールス、VODプラットフォーム、映画館運営といった、映画に関わるビジネスをひととおり経験してきた知見を最大限に活かして、映画を趣味ではなくビジネスにする方法を、参加者の皆さんと一緒に考えていきたく思います。

第1回目のテーマは「映画料金1900円に値上げはありか?」を予定しています。2回目以降に考えているテーマは、「地方にアップリンクのような映画館を作る方法は」「個人で映画を配給するには」「日本未公開作品を会員制システムでリアルタイムで観る方法は」「アップリンク吉祥寺、夏のオールナイト企画を立てる」「移動映画館を運営するにはいくらコストがかかるのか」などのアイデアがあります。実際に実現するにはハードルがあるテーマを取り上げ、それを解決する方法を参加者の皆さんと見つけ出せればと思っています。そして、このワークショップから新しいネットワークと映画ビジネスが産まれることも目論んでいます。

申し込みなどの詳細は、こちらをご覧ください。https://www.uplink.co.jp/workshop/

一番のサポートは映画館で映画を観てくださることです。 アップリンク渋谷・吉祥寺をよろしく。