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何もしないは最高の何かに繋がる

「なにもしないをするんだよ。何もしないは最高の何かにつながる」

私は、24歳からひとりで石川県ののとじまという島の5LDKの古民家にひとりで住んでいる 家から徒歩5分でこの海でこの海

そこでは、住み開きといって、ホテルや民宿やゲストハウスみたいな感じじゃなくて

私の家にようこそ、適当に暮らしてください。をしてる。
来れる人は、あやおの友達の友達まで。ルールは、やりたい事をやること、食糧確保、みんな友達。
禁止事項は、やりたくないことをやること、気を遣うこと。

具体的にやることと言ったら、今日その日にいるメンバーと一緒にごはんつくって、食べて、海や山やで遊んで、縁側で昼寝して、食べ物を探しにいき、畑をたがやして、海で海ほたるや星や日の出をみて、たそがれる。そんな感じの毎日を送っている。


こんな事を1年半間やってきて、感覚的にリピーター率は半分以上
ほとんどの人が県外からきてくれて、みんな何かを得て帰ってくれてる。

そんな創る家だが、冬はとにかく天気が悪い
人が来る人数も減ってくるし、夏は、島のあちらこちらからお手伝い(日雇いバイト)を頼まれるが、観光業が主なのとじまでは、冬はそれもなくなる

私は、幼少期は、習い事を鬼のようにこなしてきた。
塾、塾、塾、ECC(英語)、ラボパーティ(英語)、水泳、スケート、習字、ダンス、造形教室、絵画教室、ボーイスカウト、エレクトーン

小学生~大学卒業まで、週6は、習い事をしてた。だが、この習い事の時間に教えられたこと、学校の授業の内容は、一切といっていいほど覚えてない。覚えているのは、わずかにあった私の自由な時間で、友達と用水路や空き地で生き物を捕まえたこと。家族と旅行に行ったこと、友達とあほみたいな遊びをして怒られたことだ。

中学は、勉強という暗記をすることが出来なくて死ぬほど勉強がしなくないけど、ずっと塾に通い、高校は、ある程度おとなしく暮らし、大学では、習い事を週5~6やり、バイトは週4、学校は週6という、寝る時間と食べる時間以外は、何か予定があるという生活をしていた
大学生の時も、仕事をはじめてからも、忙しい月は、午前、もしくは午後で半日あいているという日は月に2日しかない時期もあった。

そんなこんなの反動なのか、今は、ニートなおかげで、11時に起きて、ご飯を食べて昼寝をし、25時に寝るという、完全にニートで、完全に反社会的な生活を送っている。

私の今の生活を「いいな~」という人もいれば、「あんた頭腐ってんじゃないの?」
という人もいる。(主に母親。家に半日以上何もしないでいたら100000パーセント怒られる。)

鬼のようにキツキツなタイムスケジュールの生活も、ニートのように何もしない生活もどちらも送ったことがある私にとって、どちらが社会的に正解かと問われたら

確実に前者だろう。社会の歯車として経済を動かし、地位やお金を獲得する。

それが今の日本人の一般的な幸せだ

じゃぁ、あやおは、どちらが幸せですか、と言われたら確実に後者だ。

好きな時間に起きて、好きなものを食べて、好きな人と遊んで、好きなことをして、好きな時間に寝る。

これが私にとっての幸せである。

でも、そうじゃない前者の生き方をしている人にとって、私の生活、生き方は理解しがたいものがあるだろう。

現実はそう甘くない、お金で、好きなものを手に入れて、家族を守り、生活を回していかなきゃいけないんだ。

現にわたしも、そうじゃない生き方をしている人に私の生活を説明することができなかったし、何がどう良いのかも説明できなかったし、今もできていない。

分かってくれる人だけが分かってくれればいいやと思っていたのと、伝えることを放棄してたのだと思う。

実は今、友達の家があるバリ島に向かっている飛行機の中でこのnoteを書いていて、これを書く前に、「大人になった僕とプーさん」の映画をみて、爆泣きしてた。
わたしは、前職では、泣きババアと呼ばれるほど、すぐ泣くのだが(例えば、ドラマの最終回だけしか見てないのに呼吸が苦しくなるほど泣くし、全くあったことのない人の葬式、子どもの発表会でも声を出して泣く)

案の定、シンガポール航空のCAさんに英語で大丈夫かと聞かれ、「映画見て泣いてるんです」と答えて、水を私のためだけに持ってきてるぐらい爆泣きした、プーさんの映画が

わたしのもやもやした答えをなんと、バリ島に着く前の飛行機の中で解決してきたのだ。
物語は、プーさんと友達のクリストファーロビンが40歳になり、プーさんと再会する話、

仕事、責任、お金、世間体、という架空の悪魔は、プーさんの世界では、ズオウと呼ばれていて、プーさんたちもズオウを怖がり、ズオウを避けて、戦って生きている。

こどものころのクリストファーロビンは、
誰かに聞かれたら「なにもしない」って答えて、何もしないをすればいいんだ
何もしないは、最高のなにかにつながる
でも、僕は、もう何もしないが出来なくなる

でも、家庭や仕事を抱えて大人になったクリストファーロビンは、
何もしないと何もうまれない
勉強、地位や名誉が大事だ。来週の会議、会社が大切で、
君たちを思ってるからこそ働かなきゃならない。現実は夢物語じゃないんだ。と、ズオウにとりつかれて生きているまさに日本のサラリーマン

そんな旦那をみて奥さんは、
あなたの仕事に恋したんじゃないわ、あなたといたいだけなのに。と言って離れていく

プーさんたちと再会したクリストファーロビンは、ズオウから逃げ、戦いながら、何もしない最高の生き方を思いだす。

私は、のとじまの創る家で何がしたいんだろうともやもうやしていた
今回も、観光とか好きじゃないのに、何しにバリ島に行くのだろうと思ってたけど、

私は、何もしないをしたいんだ。それが最高の何かに繋がるから


のとじまの創る家に何もしないをしに来てください。

それは、最高の何かにつながるから

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