これだよ。チェンマイ

今回僕が向かったのは、
タイ北部にあるチェンマイ。

着いて早々、黄金に輝く寺院たちがとにかく眩しく「私を見て!」と、あちらこちらからアピールしてくるが、軽い会釈で済まさせて、黄金に輝く「 ไก่ย่าง 」を求め、SP CHICKENへ。

店先では、こんがりと火焼けした鶏の丸焼きたちが、じんわり汗をかきながら出番を待っている。

なにも知らない鶏たちは、
優しい笑顔のお母さんに手を引かれ、ドンッ!と、いきなり大きな丸太のステージへ。

包丁を手にしたお母さんに迷いは無く、一気に「ドン!ドン!ドン!」とカットされ、なんちゃないお皿にのって、流れるように運ばれていく。

控えめに言っても、ちょっと小太りな、見た感じアメリカ人男性も、口に運ぶや、うなずくうなずく。
本当みんなママの味が大好きなんですね!

高級料理店に行けば、想像を超えたワクワクするような「料理体験」があるけど、ここには、当たり前のようにとてもシンプルで贅沢な「食卓」があった。

そこには食べたいという、僕たちの片思いだけがふわ〜っと漂う。

何でも簡単に食べられる場所から離れてみると、先代が食べてきた「幸せ」を感じることができるかもしれません。

でも、どちらかだけでは足りないので、どちらとも、もって僕達の時代へ。

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