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欲という欲、消失。

昔はがめつかったし貪欲だった。
物欲も食欲も(性欲も?)すごくて、ガツガツ追い求めていた。

例えば物欲。その最たるは、
ファッション大好き、コレクター気質。
デニムにハマって100本持っていたし、靴はハマったブランドがあってそれだけで50足(他も入れると怖くて数えられない)集めた時も。

食欲は人一倍旺盛で、量も食べるが、とにかく一品でも多くテーブルに並べたいし、一口でも多く色々なものを味わいたい、そして一杯でも多くお酒を飲みたかった。有名レストラン、話題のレストランや高級店なんてのにも行きまくりたかった。

そんな私から、まさかそれらが消える日がくるとは…。

前々々回の記事に書いた、あの2年前くらいからだったろうか。いや、それよりももう数年前から兆候はあったな

あらゆる「欲」がね
日に日に無くなっちゃって。
(また別途書きますが、目標とか知識欲とかってのはありますよ?今回でいうのは身近な欲というか…、)

今となっては欲しい物は何一つ浮かばないし、
食べたい物もこれといって無い。

あ、食欲自体がないというわけではないです。空腹にはなるから食事はするが、「あれを食べたい」がほとんど、ない。

以前はあんなに美味しい物が食べたくて食べたくて、さらに「一流」とか「高級」とか「予約が取れない」なんてのに目が無くて、とにかく世の中のありとあらゆる多くの美味しいとされる物を食べまくりたかったのに、なぜだろう・・・、何も無くなってしまった。

もちろん、味覚は鋭い(自称)ので食の甲乙は分かるし、良いものを食べると美味しい!は感じる。だけど、そういったことに心が高揚しなくなった。

それで言うと、今の私が一番贅沢だと感じるのは、三ツ星レストランでもなく、有名シェフのレストランでもなく、

超個人的な話だが、良い食材で料理する事、今はそれが一番いい。VEGERY(ベジリー)という宅配食材アプリで買った野菜と、恵比寿三越の肉、目黒の旬鮮市場の魚、熊本のおあしす米で作った酵素玄米、質のいいそれらの食材で料理して自宅でゆっくり夫と一緒に食べること。

これが一番贅沢だと感じる昨今。しかしこう感じるのは、前々々回に書いた「時間」に対する私の執着心が強いからかもしれない。自分で料理するのって、食べる時間以外にかなりの時間を要する。

いくら宅配といえども食材選びに時間を使うし、届く時間帯に必ず家にいなくてはならないし、料理する時間、片づける時間、ゴミ捨てする時間・・・一回の食事に大変な時間幅を取られる。それを考えると、外食の方が無駄な時間を過ごさずに済む。食事が運ばれてくる合間合間で携帯も見れるしね。

だから家で食事を「ゆっくり」することが自分にとって執拗に優先順位が高い「時間」を多く要する行為なだけあり、「贅沢」と感じているのかも。

では外食の場合は。私が外食する際にモチベーションとするのは、有名店でも星付きレストランでもなく

「作り手がどれほど心をこめているか」

もう条件はそこだけになった。夜景がキレイとか、高級とか、芸能人御用達とか、予約が取れない人気店とか、そういうのにまったく心が高揚しなくなった。以前は大好きだったんだけどなぁ。。

なぜそういうの、消えたんだろう。

なので日頃、夫と食事をする際
「何が食べたい?」
この質問、非常に困る。以前は明確に「これ!」が言えたのに。今はまったく思い浮かばないし、本当に「なんでもいい」し、なんなら「わざわざ食べなくてもいい」。

「あなたが食べたいなら付き合うよ」という程度しか食べる意欲が沸かないし、すっかり私は食に対して思いを馳せられなくなってしまった。

しかし夫以外の他人といる時はつい「今までの私」がニョキっと出てきて、いや?最近は「出そうとして」が妥当な表現かな、

その時ばかりは食欲旺盛になれるんだけど、

私一人だとほんとに「欲」は沸かず、食べることは私にとっては「楽しくはない」行事になってしまってて、“食べる”と意識しないと食べずに気付いたら深夜って事も多々で困ったもんだ。

(ちなみにこれ書きながらの今日の晩御飯↑ 夫が居ない夜の1人飯はご飯と納豆くらい。これは良い方。もずく酢と冷ややっこを添えたのは奇跡的)

長年、体重47.5kgキープで体型も健康も維持していたが、うっかり46kg台に簡単に落ちてしまうようになり、それでは顔もおっぱいもげっそりし出すのでこれはおっぱい番長としての生命すら危ういからちょっと勘弁してほしい。私の「食欲」という欲求はどこへ行ってしまったのか。

これ、ちょっと伝わりづらい感覚だと思うのでまた補足。
「食欲がない」のではなく、
「食」に対する「欲」がない。

お腹は空くから食べるし、
「食」に対しておそらく私はけっこう「こだわり」は強い。だから「食」について思いを馳せ出すとすごいエネルギーを彷彿させるし、美味しい物しか体の中に入れてあげない!という思いは強い。なんて書いたらドンピシャで伝わるかな、この感覚。

「こだわりはあるが、欲としては消えた」。

娯楽に対しても、以前はあそこに行きたい!海外行きたい!この国行きたい!温泉行きたい!どこどこ行きたい!!と行きたいところだらけだったのだが、それもすっかり消え失せた。

だんだんと、どこへ行っても感覚が変わらなくなっている自分に気付いた。それがつまらないというわけではなく、行ったら行ったでもちろん楽しいのだが、その楽しいレベルは自宅とさほど変わりなく。

場所の違いに重みを感じなくなった。場所はどこでも自分は同じという感覚。

今は一番「自宅」に居れる時を贅沢と感じるようになっている。うち、居心地いいんだよな。

そして物欲
以前は、あれ欲しいコレ欲しい!
いっぱい欲しい物あったんだけど。数年前から徐々にそれも消え失せ、今はもう何も欲しい物がなくなった。妊娠中、お腹が大きくなったせいで着れる服がないから何着か買ったものの、出産後はもう4か月経つが服はまだ1着も買ってない。というか、産前もずっと買ってなかったはず。

昔は、同じ人に会う時、前回会った時と同じ服にならないようにとすごくこだわっていたが、今はそういうのもまったく気にならなくなり、ほとんど同じ服を着ている(笑)私の仕事がファッション関係だったらこだわるだろうけど、私はその世界の人間でもないし、まぁいっかなと(笑)

バッグも多少ブランド品はあるが、ぜんぜん高い物はなくて、かと言って欲しいとも思わなくなった。以前は、いつか私もバーキンを…‼︎なんて思ってたんだけどなー

多分私が持っている中ではかなり昔に買ったプラダのバッグが一番高い?(バッグ好きさんからするとちっとも大したもんじゃないやつ(プラダさんに超失礼だが))。それ以外はそれ以下の金額のものがいくつかある程度で、しかしここ数年は雑誌などの付録のキャンパスバッグやエコバッグ、使うのはそればかり(笑)持ち手が長くて肩からかけられるし、丈夫だし、軽いし、この上なく便利なのよね。何の自慢にもならないけどね笑笑

しかし夫にはジミーチュウのバッグを持たせ、「ちゃんと良い格好をして!」とかなり口酸っぱく言ってる。それでも変えず、買い物に行く時間がない!などとブゥたれたもんだから、最近は自腹で夫の服まで買ってきてそれを着させている。

これは、私の中で“夫は美容の人だからこうあるべき”があるが故のプロデュースという感じ。

え?私は?
ま、ま、おいといて。

年々、そういった我欲が薄れに薄れ、最近はもはや無音。「チーン」
この無欲、果たしてどーなんだろう、とちょっと思う。もっと欲深かった頃の方が食べる事に対しても、出かける時の意欲にしても、もっと高揚感があって楽しかった。

めちゃくちゃ働いて、
めちゃくちゃ食べて飲んで、
めちゃくちゃ笑って、
それで睡眠不足になったとしても、逆に食に対する貪欲さのおかげでパワーが湧いて、そして楽しかった。

今、ここに「楽しい」はない。いえ、かといってつまんないとかネガティブな感覚はないよ。ただ、感じない。
ん?何も感じない、ことを感じているとも言う?うーん、難しいな。

以前の税理士さんに
「麗華さんて、自分の物にあまりお金使いませんねぇ」
と言われてた。だから他の起業家に比べると元々あまり使わない方なのかなぁ?自分としては、買う時はごそっと買う時もあるし、経費の減り方尋常じゃないし、まったく倹約家ではないしそんな気はしてないんだけど。

でも、周囲に言わせると、私のお金に対してはちょっと独特の感覚があるみたい。次回は私のお金の使い方と理念を書きたいと思います。

あ?欲といえば性欲はどうなんだ?
そうよねぇ、それも欲中の欲のひとつ。

それについては持論あり。
それは新設定のマガジン「朝井麗華のちょっとヒミツの話」で語るわw

<余談>
こんな私でも唯一「食べたい!」と感じるものがある。それは
「つぶごたえ」というお煎餅。1袋112円。

これ美味しすぎて。もう何年になるだろう。5年くらいかな。1日1袋食べてきた。いつもAmazonで箱買いしてたんだけど、最近ずっと在庫切れなのよね。

近所のローソンにも売ってたから安心だったのに、そこでも最近売ってない。再入荷を待ちわびてコンビニに立ち寄る毎日。つぶごたえ無き陳列棚を目にするたび、ガッカリしてます。私史上最強に好きな食べ物。お願い、このまま無くなったりしないでおくれ。

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「緩和ケア」と「産後ケア」。一見対極な存在と見られがちですが、両方を経験しそれらは近い存在であり、両方の重要性を心から訴えたい。これらの在り方捉え方の啓蒙、それらにお役に立てる活動をすることが私の将来の目標です。頂いたサポートはそのために使わせて頂きます!