ギャラリーいまじんの店主さんとお話しして

次会展示の記事を水曜に出稿するつもりなのにうっかり帰宅してしまったので、いっそおじゃましてみるかと。

林リウイチ展を開催中だった。
一見すると色が暗く、暗い作品なのかなと思いきや、夢の中で見たようなファンタジックな光景だった。
アクリルにボールペンで色をはっきりさせたとホームページでご自身が書いていたが、実物を見てなるほど、と。細い線の連続で面が描かれている。
イケメン猫の作品があり(陶器のお皿)ほしかったが、最近マグカップに皿に一輪挿しふたつとあまりに買いすぎているので、ぐっとがまんした。でもがまんすると二度と出会えないんだよなあ。お金と飾る場所が無限に欲しい。たくさん展示出来たらギャラリーをやりたい。

いまじんの店主さんのギャラリーを始めた動機も、実は私のこんな思いと似ていた。学校で美術を専攻したオーナーさんは、本当に色んな作法を学んだらしい。しかしその中で、作ることよりも見ることにハマったのだと言う。美術館へ通うようになり、勇気をだして画廊へも。そんな中でいつしか自分の好きな作家さんの作品をたくさんの人に見てもらうことが夢となって行ったらしい。
そしてある転機を経て、自分の本当にやりたいこととはなんだったのかと自分に問いかけ、学校で学んだ時代からそれまで続けていることは、芸術を見ることだけだ、画廊をやりたいと決意されたそうだ。

お話しを聞きながら鳥肌が立った。芸術を広めたいという気持ちが私と同じだと感じたからだ。私は何を作ることも学んだことのないただの素人であり、オーナーさんと比べるなんておこがましい。けれど、素敵な作品をたくさんの方に見てほしいと願う気持ちは同じだ。

私のような者が、作家さんやギャラリーのオーナーさんとお話しさせていただけるのは、本当に幸運なことだと思う。偶然につぐ偶然の産物だ。
当時は体にガタが来て単純作業の繰り返しなら楽そうだと応募した。採用当初は動画作成やWebデザインの経歴を買われそういった業務につくとのことだったのだが、結果として美術館や画廊に関わる仕事をしている。

いつか自分の作品を展示したいとも思うし、好きな作家さんの作品の展示をとも思うが、今の私には広報という仕事ができるらしい。ありがたいことだ。
これからも読者が行ってみたいと思うような記事を書いて行こうと思う。


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