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月刊 北欧ノルウェー便り ここでしか読めない政治と社会

「福祉制度はどうなっているの?」「北欧はなぜ幸せな国って呼ばれているの?」現地取材ならではの、あなたの知らなかったノルウェーの世界が読めるマガジン。ノルウェーへのイメージが変わる… もっと読む
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記事一覧

ノルウェー政府がセクハラ対策を率先、#MeTooをした20歳の政治家にインタビュー

ノルウェー政府がセクハラ対策を率先、#MeTooをした20歳の政治家にインタビュー

【目次】

●ノルウェーのMeToo

●子ども・平等大臣の考え

●ノルウェー独自の課題とは

●国家平等会議で話されたこと

●「MeTooは、もう勘弁」という男性代表の声

●ノルウェーのMeToo代表・キリスト教民主党の青年部に所属していた20歳の政治家、ユリア・サンストさんにインタビュー「告発してから、気が楽になった」

・・・・・

ノルウェー子ども・平等省が主催する「国家平等会議」開

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ノルウェー国営放送局NRKのストライキに市民はSNSでどう反応したか

ノルウェー国営放送局NRKのストライキに市民はSNSでどう反応したか

労働条件の改善と賃金アップを求めて実行された、NRKのストライキ。

筆者が個人的にどう思ったか、競合である他メディアはどう報道したかを、これまでまとめてきた。

23日のMedier 24の調査によると、NRKのストライキ中、18~44歳の国民はNRKがなくとも、まったく問題なかったと答える。

受信料を支払っている国民は、Facebookでどう反応したかをみてみよう。

Photo&Text:

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コーヒースクラブでお肌がツルツルになった。感動

コーヒースクラブでお肌がツルツルになった。感動

コーヒーと環境というテーマの両方が好きな私にとって、「グルテン」社を運営しているシーリさんの活動は、とても魅力的です。

コーヒーの消費量が高いことで知られる北欧各国。各家庭や飲食店で、「ゴミ」として捨てられる、大量のコーヒーのかす。

「コーヒーのゴミを何とかできないか」と動いているのがシーリさんです。

詳しくはこちら

今回、首都オスロで開催されていたベジタブル&ヴィーガン祭には、シーリさん

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ノルウェー国営放送局のストライキ 他メディアはどう反応したか

ノルウェー国営放送局のストライキ 他メディアはどう反応したか

5月に8日間のストライキをしたノルウェー国営放送局NRK。

日本ではNHKが何日もストライキをし、ニュース報道が全くされないということは、あり得ないだろう。

日本のメディア情勢とは異なり、ノルウェーでは、NRKが最も主流なニュース情報源だ。

テレビやラジオで放送されたコンテンツの多くは、すぐに無料で公式HPにも掲載される。

昔は、NRKの独占市場時代があまりにも長く続いたために、政府による

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ノルウェー国営局の8日間ストライキが終了 個人的に思ったこと

ノルウェー国営局の8日間ストライキが終了 個人的に思ったこと

ノルウェー国営放送局NRKの職員およそ1700人は、15日13時からストライキに突入していた。

労働条件の交渉で、打開策にたどり着き、ストライキが終了したのは23日。

8日間のストライキの間、ニュース番組は一切報道されず、過去のアーカイブ番組が延々と流れていたノルウェー。

日本のNHKが、もし8日間も活動を停止していたら、国民はどのように反応していただろうか。

NRKがない8日間、実際どう

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伝統衣装と国旗、ノルウェーのナショナルデーで毎年議論されること

伝統衣装と国旗、ノルウェーのナショナルデーで毎年議論されること

5月17日は、ノルウェーのナショナルデーだった。

全国各地では、子どもたちのパレードが、音楽を奏でて行進。1814年に制定された憲法を、みんなでお祝いする。

このナショナルデー、多くの人が笑顔で、かわいい子どもたちに溢れていることなどから、「楽しそうで、素晴らしそうな日」に見える。

一方で、ふと距離を置いて、別の角度からみてみる。これほどまでの愛国心教育がすんなりとされているナショナルデーも

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TIDAL 音楽家に10月を最後にロイヤリティー未払い

TIDAL 音楽家に10月を最後にロイヤリティー未払い

北欧ノルウェー発祥、オーナーがジェイ・Zである音楽ストリーミングサービス「TIDAL」。

ビヨンセとカニエ・ウェストのストリーミング再生回数が水増しされていたようだ。

ノルウェーのDN紙の報道と、ノルウェー科学技術大学NTNUのデータ分析によって暴かれた疑惑。国内外の音楽業界に、大きな波紋を広げている。

詳しくはYahoo!ニュース個人の記事にて

このnoteの記事は、その後の追加報道をま

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セクハラメールの犯人見つからず、警察は捜査不要と判断 中央党の #MeToo

セクハラメールの犯人見つからず、警察は捜査不要と判断 中央党の #MeToo

ノルウェーでは、左派野党「中央党」で、女性議員にセクハラメールを送信したのは誰かという犯人捜しが続いていた。

「俺たちは、あんたのフィッタ (女性器を表す俗語)が欲しい」。

「中央党」で、2008~2014年まで党首を務めたリーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ国会議員(女性)に届いたメールだ。

問題のメールは、党の男性のFacebookメールから送られていた。

しかし、本人は自分が送信したもの

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「あんたの〇〇が欲しい」発言をしたのは誰?ノルウェー中央党で犯人捜し #MeToo

「あんたの〇〇が欲しい」発言をしたのは誰?ノルウェー中央党で犯人捜し #MeToo

「俺たちは、あんたのフィッタ (女性器を表す俗語)が欲しい」。

ノルウェー左派「中央党」で、2008~2014年まで党首を務めたリーヴ・シグネ・ナーヴァルセーテ国会議員(女性)に届いたメールだ。

※状況が毎日進展しているため、記事を26日に更新(記事後半に追記情報)。この記事は今月中に何度か更新するので、記事2本分としてカウントします

2016年2月、日曜日の夜のことだった。ナーヴァルセーテ

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