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「役に立つけど意味がない」ものと「役には立たないけど意味がある」もの

示唆に富んだ記事を読みました。

「GAFAのなかで、Appleだけが「意味」の世界で戦っている
 グローバル競争で生き残るのに必要な、たったひとつのこと」
https://logmi.jp/business/articles/321348?fbclid=IwAR1Hh8bobtFzeUEKYl-VP2UBeaLuraLjXWSoqOsy9OTQ2Mv7cR-w0zXGJRc

GAFAを題材に「役に立つけど意味がない」ものと
「役には立たないけど意味があるもの」について書かれています。

役に立つけど意味がないもの。
記事の中では、日本車が例に挙げられています。
要約すると「必要機能を満たしてくれるかどうか」
という感じでしょうか。
「それをやってくれるなら誰でもいい」という
言い換えもできそうな感じです。

役には立たないけど、意味がないもの。
記事ではAppleが例として挙げられています。
「必要な機能」よりも「あなたがいい」みたいな感じですかね。
スティーブ・ジョブズのあるエピソードがあるんですが
iPhoneの開発で、彼は、わざとボディに指紋が残るような
素材を使ったのだそうです。曰はく

「指紋が残ると、その面を拭く。拭いていると、愛着がわく」

なるほど、これが
「Appleだけが意味の中で戦っている」と言われる所以かと。
思うわけです。

自分自身の話で言えば、子供のころからの傾向として
あるところまでは「役に立ちたい」という気持ちで
(ある種盲目的に)がんばるのだけれども、あるときから
意義を見出せなくなってしまい、がんばれなくなり、
ドロップアウトする、ということがよくありました。

なぜ、役に立ちたかったのか。
それは、自分がここにいる意味が欲しかったから。
でも、役に立とうとするほど
自分である意味が失われていく感覚があったのですね。
これは強烈なパラドックスでした。

多くの場合、「役に立つか」の世界は
「あなたでなくてもいい」世界なんです。
提供される側が主体となってコトが進んでいく。
だから提供する側にとっては苦しい戦いになりがちです。
でも、目先のマネーはこの世界に転がっていたりする。
目先のマネーの確保だって大事なことですから。
抜け出すことができにくくなります。

一方で、「意味があるか」の世界は
「あなただからこそいい」の世界。
まず、そんな世界があるのかを見つけ出す必要があります。
ことによると、マーケット自体を育てていく必要が
あるのかもしれません。でも、マネーを生む保証はない。
なんなら一生、芽が出ないかもしれない。

結局のところ、どちらにしたって苦労はあるんですよね。
葛藤を排除できるわけではない。
だから、この種の選択は、「どちらで苦労したいか?」を
選ぶということなのかもしれません。
(苦労しなければならないってことではないですが)

ちなみに私自身は、長年悩みぬいた結果
基本的には「意味がある」ほうを選ぶことにしています。
つまりは「役に立つ」を放棄するという選択です。

どちらが合ってるとか、正しいとか、そういう話ではないし
そもそも正解なんて誰も持ってないし、わからない。
それでも、一旦どちらかに舵を切らなければいけないシーン
というのはあるものです。

ひとつだけ言えることがあるとしたら
舵の方向を迷っているあいだよりも、舵を切った後で
わかったことのほうが実は多かった、ということでしょうか。
(あくまで体感)

なにより一番ビックリしたのは
「役に立つ」を放棄してからの方が
役に立っている実感が得られているということですかね。。。
なんなんですかね、ほんと。。。苦笑


というわけで、まとまりませんが
冒頭の記事は面白いのでぜひ読んでみてください!

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