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養老孟司さんの語り : アートとはなにか。表現とはなにか。それは、筋肉の動きのことだ。


話す。書く。視る。聴く。踊る。叩く。
人間の出力はすべて筋肉の動きであると
養老孟司さんの語りを聴いて
そのことをものすごく反芻している


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他の人間の皮膚を移植できないように
身体ほど、他を受け入れないものはない

これほど、他と違うものを持っていてなぜ
それ以上に「個性」を求める必要があるのか
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人間の表現にとって大事なことは
「他者と共有できる」ということである
静かな講演会で、ひとりだけ大笑いしていたら
そのひとは即、きっと病院に送られる
精神病棟に行けば、アートにいくらでも出会える
(養老孟司さんは解剖学者)
例えば、排泄物で絵を描く人などもいる
あれはまぎれもなくアートだ
ただし他者と共有できないということ

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この身体が、私を私たらしめている。
そんなことは考えたことがなかった


細胞は毎日入れ替わっている
10年前と今とでおそらく
細胞レベルでいえば別人だ

「私は私である」という
あたかも「私」という固定されたものが
存在しているかのような意識が
いかに、毎日変わる私という実体と
乖離しているのか
そんなことは、考えたことがなかった


私の表現ってなんだ?という問いは
どのようにこの身体を動かすのか?
ということだし

私は何者なのか?という問いは
どのような身体なのか?ということ


そんな視点は、初めて持ったような気がする


内的世界に重点がありすぎて
身体感覚があやふやな自分ですが
ちょっと比重がかわってくるかもしれない

ここにある、この身体を、どう生きるのか。
アートってきっと、絶え間ないその問いと共に
生き続けるということなのかもしれない。

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明日も良い日でありますよーに◎



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