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感情を味わう、とはどういうことか

ここしばらく
自分の中で未消化のままだった
「報われなかった」という気持ちを
蘇らせるような出来事が立て続けに
起こっている
 
 
「あんなにがんばったのに」
「やりたくてもできなかったのに」
「心をすり減らすほどだったのに」
「自分を置いてまでやったのに」
 
 
「わかってもらえなかった」
  
 
そんな思いをするたびに、私はこれまで
その「わかってくれなかった」相手を
怒り、罵ったり、蔑んだり、憎んだりして
気持ちを晴らそうとしてきた
 
でもそれは
一瞬は気持ちを軽くしてくれるけど
いつまでも自分の中に残り続けて
 
諦められたような気がしても
「しょうがない」と言ってみても
消えてくれることはなく
 
折に触れて、顔を出したし
思い出させられるような出来事が
定期的に起こるような感覚があった

 
 
今、ようやくわかる
 
相手に向けた怒りや攻撃は
二次的なものにすぎなかったのだ
 
私は、「報われない」に内包される
悲しさや、惨めさや、悔しさや、辛さを
受け止めることができなかったのだ
 
 
  
わいてくる感情は
自分の身体を通過させることで
はじめて消化させることができる
 
 
どんなに相手を敵視し、攻撃したところで
一瞬紛らしたり、ごまかせるだけで
(それが必要なときもあるけど)
 
自分の身体で味わい切らないことには
無くなってはくれないのだ
 
 
長い間積み重ねてきた
悲しさ、惨めさ、悔しさ、辛さが
身体をゆっくりと通過していくのを
ただじっと、耐えるように感じている
 
 
そうしていると、あるときふと
軽くなる瞬間が訪れる
 
それが身体を通り過ぎた合図
 
そうすると、あんなに 折に触れて
顔を出した苦々しいおもいが
わかなくなっていることに気がつく
 

これが、感情を味わう、ということ
 
 

#感情 #味わう #身体 #報われなかった #悲しさ #惨めさ #悔しさ #辛さ

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