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私がプロレス観戦にハマった理由(4)

日本のプロレス団体でいわゆるメジャーと呼ばれる団体は新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの3団体になるそうで業界トップは新日本プロレスだ。その新日本プロレスが夏に開催するヘビー級選手によるシングルリーグ戦G1-CLIMAXに他団体の選手である清宮海斗選手の参戦が決まっていた。

「自分はNOAHを広めるためにG1に出る」

G1-CLIMAXに参戦するにあたって清宮選手はそう語っていたのだけれども正直、清宮選手のノア愛についてはそりゃ所属している団体だしねぇ、としか思わなかったし、ノアって業界的にはそんな立ち位置の団体なんだなぁ、くらいにしか思わなかったのだけれども。


7月のある日、私は美容院にいた。長い付き合いになる美容師さんとは西武ライオンズファン同士でその日もプロ野球談議で大いに盛り上がっていた。何故西武ライオンズなのかと言えば、小さい頃から西武線沿線に住んでいて野球と言えば西武と刷り込まれているからだ。
さて、この美容院では客にiPadを渡し、客が楽天ブックスで自由に好みの雑誌を読めるようにしている。今やそういう時代なのだ。

いつもはファッション誌か野球関係の雑誌を読むのだけれど週刊プロレスが読めることに気がついた私はそこに山があるから山に登る人がいるようにそこに週刊プロレスがあったので週刊プロレスを読んだ。何しろ自分の中でプロレスが沸々熱い。
週刊プロレスには「方舟を救った男」という連載をノアの運営会社取締役の武田氏が持っていて最新号では「清宮海斗G1-CLIMAX出場の理由」というテーマが取り上げられていた。このコラムにはG1出場の理由の他にも清宮選手についての情報がぎゅっとコンパクトに書かれていて初心者には有難い。
1行1行読み進めるにつれ何やら呼吸が荒くなって来るのが分かった。変質者か。通報待ったなし(待って)。
とにかく清宮選手は私のツボにハマる要素がてんこ盛りなのだ。

そしてとどめを刺されたのがこの1文。

「清宮の最大の欠点はNOAHしか知らなくて、NOAHしか好きじゃないところ」

NOAHしか好きじゃない

NOAHしか好きじゃない

NOAHしか好きじゃない


嗚呼、取締役が心配するほどの団体愛って!これはもう本物じゃないですか!!

FAで次々と選手が移籍してゆく西武ライオンズファンの私の心の隙間に清宮海斗選手がするりと入って来た瞬間だった。


こうしてめでたく清宮選手に陥落した私はG1-CLIMAXを観るためにNJPW WORLDという新日本プロレスの試合を視聴できる配信サービスに加入したのであった。

--続く(多分)

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