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国の補助金と銀行融資の審査は違う。

セルフリノベーションと呼ぶにはあまりに大きすぎました。
スタートして分かる大工さんの偉大さ。。

これまでのDIY経験は
”丸ノコを使ったDIYのまねごと”程度、
なのに、古民家長屋一棟丸々という想像もつかないDIYの規模に、
五里霧中、暗中模索、いっときは座礁したかに見えましたが、
ようやく先が見えてきました。

先日は、地元工業高校との産学連携の様子を
毎日新聞に加えて地元桐生タイムスにもご紹介いただきました。

床や壁だけでなく、キッチンなどの設備や扉などの建具まで
すべてをセルフリノベーションする苦労は言わずもがなですが、
まずはそのスタートを切るまでが大変でした。

今回の古民家DIYゲストハウス化プロジェクト。

その予算の半分を補うのは「事業再構築補助金」などの公的援助です。

一方で、ウッドショックなどの原料高が重なったこともあり、
一部資金を金融機関からの融資を受けることにしました。

「今後の事業成長を想像すると、融資の経験は積んでおいたほうがいいかな」
というくらいの軽い気持ちでした。

軽い気持ちだった、というのは、
「数千万円を借りるわけではないし、すぐ借りられるっしょ」
「なにせ事業再構築補助金を通ったし、事業プランとしてはOKってことっしょ」

と、
事業再構築補助金の交付を「国のお墨付き」とばかりに考えていました。

しかし、これは明らかに間違いたったのです!(浅はか)
つまり、

「補助金の審査」と「資金融資の審査」は全然違う!


ということだったんです。
(よく考えたら当たり前!)

結果的に、
A銀行からは「補助金のつなぎ融資は出せるが、新規融資は出せない」
と断られ、めまいがしましたw
すぐに切り替え、商工会議所に駆け込み、紹介された
B銀行からは、友好的なお返事をいただきつつも
何度も事業プランの練り直し指示が。。。

と、
初期投資の資金繰りで盛大につまずいた形ですが、
事業収支の計画を練り直し、
最終的には無事に融資審査を通ることができました。

今回の経験を通して感じた、
「事業再構築補助金」「金融機関の融資」
それぞれの審査が、どこを見ているか?
を個人的な印象でまとめてみると以下のような感じです。

まず事業再構築補助金、
その審査基準の優先度上位は、、

  • 社会的意義

  • 事業の新規性

  • 事業の実現性

などであるのに対して、

金融機関の融資審査は、、

  • 採算性

  • 採算性

  • 採算性

僕のあまりに美談すぎる事業プランを見て
金融機関の担当者からは細かなアドバイスが
それらをまとめると、早い話が、
「ちゃんと返済できる、すぐにもうかる事業プランもってこんかい!」
ということだったのです。。

「でも、観光まちづくりは一朝一夕には、、」
「でも、簡易宿所の稼働率の全国平均は、、」
などというネガティブな言い訳は一切通用しないわけですw

と、図らずも弊社の信用力の低さを露呈してしまったわけですが、
すったもんだを繰り返し、なんとか融資のOKをいただき、
無事に何個か目の壁を乗り越えたのでした。。。

結論、できる人は、できるだけ自己資金でやりましょう。