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新しい作業で困った話

今までやっていた仕事が時期的に暇になり、
新しい部署で働くことになった。
久しぶりの新人感覚である。

そして久しぶりに参った局面に出くわした。
新人ならではの困った局面である。

教えてくれる人が複数いるのであるが、
言ってることがバラバラなのである。

まず最初、Aさんから一通り仕事を教わった。
Aさんは、普段からこの作業を専門に働いている人である。
「ここはこうですよ、ここはこうやるといいですよ」と、丁寧に教えてくれる。いい人である。

さて、なんとなく覚えたので実践である。
初めての作業にドキドキしつつも、Aさんの教えを思い出しながら 慎重に作業標準書なども見ながら進めていく。

すると、通りかかったAさんの上司Bさんが
「違うよ、そこはそうじゃない。こう。」
と指摘してきた。

Aさんに念入りに指導してもらった箇所であるが、
作業標準書を見ると、なるほど Bさんの方が正しいように思える。


それに、BさんはAさん以上のベテランな上に上司であるから こちらに従うこととする。
Bさんは満足げに去って行った。

さて、頑張ってやり直していると、Aさんが様子を見に来た。
そしてAさんが念入りに指導してくれた箇所がBさんバージョンのやり方になっているのを見つけた。

「そこ違いますよ。こう教えたはずですよ?」
Aさんが困惑の表情で指摘してくる。
こちらも困惑である。

「Bさんに先ほど指摘されました。作業標準書もそのようです」
と訴えると、
「以前はそのやり方でしたが、今はこうです」
と、やはりAさんは自信満々でBバージョンをAさんバージョンに再度戻すのである。

そういうことはBがいる時にやってくれ
と思ったが
その後もなぜか二人とも交互に来ては、
お互いの教えた箇所を自分流に直していくのである。
もはやわけがわからない。

こちらはなにせ初の作業なので、どちらが正しいのか判断しようがない。
非常に困った。帰りたくなった。
しかしあと半日くらいあった。地獄だった。

とりあえず、その場にいる方の言うことを聞きながらなんとか定時を終えたが、
手直しする度に 片方に対する罪悪感が半端ではないのである。
ガラスの精神の持ち主である私にはとても耐え難い状況だったのです。
耐えたけど。えらい。

新人はツラいなあと思いました。



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