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息子の鬼畜旅程

私は民泊をしていますので、「観光業のため他の地方がどのようなものか知っておく必要がある」という大義名分のもと、農作業の合間を縫うようにして旅をしています。

一回の旅で大体2か所以上の場所を訪れます。旅程を決めるのは息子。行き先告げると、かなりえげつない旅程を提出してきます。

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そもそも移動手段がローカル線(青春18切符の利用が多い)もしくはバス。新幹線の利用は基本なし。なぜ新幹線に乗らないのかは以前に書きました。

特急は乗り継ぎが悪い場合には使うけど、利用は最低限で乗り捨てることも多い(※1)。

一番過酷だった旅程は、松山経由東京行き。まず、言っておくと、東京へは伊勢から3時間で行けます。

□松山経由東京行き

2日前に家を出て、夜行バスで松山へ、ちなみに徳島から松山までが地味に遠い…。

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道後温泉で疲れを癒した後、夏の高校野球予選を坊ちゃんスタジアムで観戦。この日は延長12回。じゃこ天とビールが最高。今治西サイドで応援する。

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松山の町を堪能したあと、夜行バスで大阪へ、翌朝関空からピーチで成田へという、旅程。

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って、おい!全然「経由」ちゃうやないかい!

まあ、そんな感じよ。けど、自分で旅程を立てない面白さというのがある。自分だと絶対に選ばないようなところへ行くから、間違いなく発見がある。

松山経由の東京もだけど、映画「バーフバリ」を見に、静岡に行ったときは、

鳥羽から伊勢湾フェリー、

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帰りは西焼津からバスやったからな。

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普通に行ったら、

伊勢(近鉄)→名古屋(新幹線)→静岡

時間にして2時間10分くらい。これは行くのに7時間くらいかかったね。

いやー、まず船にのるからね。伊勢湾フェリー。

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田原市の巨大なキャベツ畑の中を路線バスでなんか走らんからな、普通に静岡行ったら。いや、田原市キャベツすげえ!ってなった。ホント。全国でも出荷量めちゃ多いらしい。

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まあ、そんな感じで、すさまじいまでの発見の連続。それが息子の旅程。

しかも、この旅程の縛りとして

・普通に行くとしたらかかる費用内で実現させる

というのがある。例えば、東京へ行くのに往復26,000円かかるとして、この2泊(まあ、2泊ともバスの中なんやけどな)して東京へ行く松山経由も26,000円以内で実現されているわけ。そこが彼のすごいとこやな。

もちろん、提出された鬼畜の旅程をふんふんと言って、すべて受け入れるような私ではない。そもそもこれは無料ではないのだ。だから私も真剣になる。けど、いかんせん、相手のプレゼン力のほうが高い。なので、過酷なプランを大抵は受け入れてしまう。まあ、心のどこかで、ちょっとはネタになったほうがおもしろいな、noteでも書けるしな、という目論見もある。現にこうやって記事にしているしな。

長年生きていると、自分の好きなこと、興味、嗜好がハッキリしてくる。好きなことだけ選ぶ幸せ、というのは確実にある。そんな感じで私は私なりに旅をしていたんだけど、息子が組んだ旅程で旅をするようになってから、ぜんぜん世界の見方が変わった。言い方を変えると、日本が面白くなった。

ちなみに、10月6日はnote酒場に行くのだけど、行きは普通に行って、帰りは静岡に寄ってさわやかでハンバーグ食べようと思ってる。東京への生き返りで途中どっかに寄る、って結構難しいのな。新幹線が走りすぎてて。けど、もう松山経由は体力的に無理なんで、そこんとこよろしく。

それから、アカウントの写真変えたのは、note酒場に行ったときに、私って分かってもらうためのものですのです。( `・∀・´)ノヨロシクです。

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※1乗り捨てとは、息子の旅程用語。
例えば特急「しなの」の場合、目的地が長野であっても、始発の名古屋ー長野で乗らずに、途中の中津川や塩尻で降りてローカル線に乗り換えることを言う。乗り継ぎの時間短縮に使う。ちなみに、篠ノ井線は松本でなく、塩尻から乗ったほうが座れる。姨捨の景色が見えるのは進行方向の右。




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