険悪カップルさん、いらっしゃーい

男女2人が、険悪なムードで来店する場合があります。機嫌の悪い彼女を彼が一生懸命なだめているとか、おたがいムッツリしているか。店に来る途中でケンカでもしたのか、その原因を知る術はありませんが、とにかく、お店に来てくれたからには、

「帰るときは、みんな笑顔で」

という方針でおりましたので、なんとか手を尽くして仲直りできる雰囲気に持っていける、そんなマニュアルを、私なりに築いていました。大切なのは話しかける相手を間違えない。ということです。おっと、その前に、立ち位置を間違えない。これ、重要です。

例えばこういう場合。
ちょっとムードの悪いカップルが向かい合って席に座っているところに、女性スタッフが注文を聞きに行くとします。女性の機嫌が悪いと、オーダーするのは男性になりがち。スタッフはむっつりしている女性を避けて、ついついオーダーしてくれる男性の近くに立ってしまいます。

Oh!コレNGネ。

ただでさえ、機嫌の悪い彼女の視界に、彼と一緒に別の女が入り込んでくるなんて、潜在意識のむかつきレベルに油を注いでいるようなものです。しかもメニューを一緒に覗き込んで話している。いや、単に注文を聞いているだけなんですよ。でも、機嫌の悪い時って、そんなの関係ないですよね。何、あいつ、女相手に鼻の下伸ばして...。男性も普通に注文してるだけなのに、とんだとばっちりです。

なので、こういう時は、こっち。

女性側に立って、注文を聞くのです。こうやって立つことによって、女性に「あなたサイドですよ〜」という無言のメッセージを送るのですね。こうすると、男性は女性を向いて話すことになりますので、女性スタッフと視線を交わして...仲睦まじく注文のやりとりをしている、という印象を避けることができます。

これで、第一段階が終了。

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17年間やっていた、ワインバーで思った事、感じた事、お客さんのこと。お酒の小ネタにどうぞ。エッセイです。

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険悪カップルさん、いらっしゃーい

Yuki

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ありがとうございます。憧れの役は「四暗刻」です。
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Yuki

カウンターの外は動物園

17年間やっていた、ワインバーで思った事、感じた事、お客さんのこと。お酒の小ネタにどうぞ。エッセイです。

コメント4件

なるほど〜。とても納得というか勉強になります。生かすところがあるかわかりませんが(笑)
にしじゅんさん、ありがとうございます。これ、男性の場合は、男性にしてくださいねwww。その場合、男性の自尊心をくすぐるようにするのがポイントです〜。
あっ、そうですね!そこ入れ替えるの忘れてたから生かす場所思いつかなかったのかもしれません(笑)
AIさん、ありがとうございます。言葉以外の潜在意識に働きかける方法って、色々あると思います。
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