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ワインバーの音楽

さて、今日はお店でかかる音楽についての話です。実は一回だけJASRACの人が店に来た事がありました。お店で音楽かけたりしてませんか?と、言うのです。まさかこんな田舎の店にやってくるなんて思ってませんでした。ちょうど仕込みの時間帯で、私はラジオを聞いていました。

「え、いつもラジオですけど」

と、言ったのですが、まあ、普通はどこも何かしら音楽かけていますよね、お店って。しかも、個人でお店をしている人って、音楽好きの人が多いのです。自分でバンドしてるとか、レコードコレクションがすごいとか、マニアな機材を導入してたりします。なので、大抵の場合、お店の音楽はお店のオーナーの人となりをよく表していています。

ただ、私の場合は好きな音楽が店に合わないのが多かったので、お世話になったのが「Hotel Costes」のコンピレーションです。

一番最初買ったのがこれで、その後全部のシリーズを買いましたが。確か、最初に買ったのは代官山のボンジュールレコードの通販だったと思います。

このステファン・ポンポニャックのミックスは、この他のシーズも好きなのですが、アルバムの中に「この一曲さえなければ完璧なのになぁ」というのがある。ハズシなのか、それともマジメなのか。でもどのシリーズも好き。ただし、店以外では聴きません。

CDの通販にハマって、こういうシリーズで出た最初の「Colette」を2枚買ったのが、私としては大ハズレ。以来、CDだけは聴いてから買わないと。となり、東京へ出掛けたときに視聴してから買うようになりました。

お客さんから「このCDって何ですか?」と聴かれる事も多く、また、「これ、お店に合うと思って」と、自作のMIXをいただくこともありました。このMIXが案外よくて、ヘビーローテーションだったり。音楽知ってる人はすごいなぁ、と思います。

他のお店の音楽もなかなか気になるものですが、加古隆さんの音楽をかけているお店があって、普通に美しい曲をかけたかったのだと思うのですが、いやいや、これって...

「映像の世紀」やん!!

って、お店の人に言ったら、ポカーンとされました。あ、知らなかったのか。でも、こういうのってドキッとしますよね。店でかかっている音楽に思わず聴き入ってしまうことって、あると思うんです。私も「これいいな!」って思うとお店の人にすぐ聴きますし。そうやって、自分の知らない音楽の世界が広がるのって、とても楽しいと思います。

ところで、私の好きな音楽はお店に合わないと、書きました。どんな音楽か例をあげてみます。まずはnine inch nails。まあ、どう考えてもお店には合わないですわな。

これくらいの時期のが好きですねー。激しく痛い、ひりひりする感じ。デジタルとアコースティックの融合感も痺れます。

それから、ブラームスも。これもまあ、難しいですよね。クラシックだし。

音楽室に貼ってあった音楽家の肖像の中で、一番ひげが「ファッサー」となっているのがブラームスでしたが、若き日はなんとも美男子です。

一生独身で、14歳年上のクララ・シューマン(シューマンの奥さん)に愛情を捧げたと言いますから、まあなんと一途なんでしょう。クララの作った曲も美しくてうっとりしちゃいます。

それから打って変わって、長唄も好きなんですけど、これも当然、ワインバーではねぇ...。長唄というのは、ほとんどこのように日本舞踊のバックで演奏される曲なのですが、一曲の中に、聴く人に説明をする導入部分や、語りの部分、インサートカットみたいな効果部分、クライマックスと、ひとつの交響曲くらいのドラマがあって、聴き込むと実にノれる音楽です。あ、私だけか。

日本舞踊の会があると、地方(じかた)さん見たさに出掛けて、踊りそっちのけで三味線演奏にかぶりついているのは私です。

それにしても、noteの方は音楽詳しい方も多く、とても楽しいです。最近では「私を構成する9枚」が流行ってますもんね。見てると本当に興味深いです。私はあんまり「サウンド」カテゴリは聴いた事ないのですが、お勧めのアーティストっていますか?何人かが専門分野でそれぞれガイドしてくれるといいなぁ、なんて、思っています。

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