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お米を作るよ

農作にたずさわっていると、現代の暦より月の満ち欠けを基本とする旧暦を参考にしたほうが、いろいろとスムーズであることが分かっています。二十四節気七十二候、例えば「ふきの花が咲く」とか「うぐいす鳴く」とか、そういうのです。

自然はカレンダーを見て活動しているわけではありません。農作物もビニールハウスで徹底管理するなら別ですが、普通は自然の一部として栽培しますので、やはり自然の声を聞いたり天気をみたりしながら様子を見て、無理せずに栽培する方法を取っています。

そんな今日は立春。昨日は鬼を追い払って、今日は春の始まり、そして、来週8日はお正月です。年賀状に「新春」と書いたところで、実際には厳寒の季節。春のかけらもありません。でも、今なら本当に春の気分。松竹梅、どれも今なら自然界のものが揃います。14日の七草の日も、野に出れば七種類の草が揃います。四国でビニール栽培された七草ではありません。

そうやって考えると、旧暦で暮らす事の自然なラクチンさ、そして春の悦びが新年とともにやってくる感覚が嬉しく、また、新暦に旧暦の行事を無理矢理嵌め込んで、根拠のない由来(一夜飾りは云々、元旦は掃除をしてはいけない、など)に縛られているのが、奇妙に思えてきます。

さてこの頃、同時にやってくるのが田んぼの準備。周囲の田んぼは、そろそろ土を起こしていたり、にわかにざわざわし始めています。でも、そのために、私にとってまず何が大事か、それはやっぱり、体力作り。冬場のカチンコチンに固まった体を春に向けてほぐし、作業で痛めないようにしておきます。まあ、毎朝40分くらい歩くだけなんですが。でもこれ、すごく大事です。ちょと腰を痛めただけでいろんな農作業が辛くなってしまい、作業の進捗に直結しますから。
そんなことで、ワシワシ歩いて、基礎体力を高める新春とまいりましょう。

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