水田皮膚病を知ってるかい(2)

日本住血吸虫は一体どこで感染するのか。それはほぼ明確に分かっています。田んぼ、およびその周辺の水路です。しかし、調理師免許の講習では「川や沼などの淡水」と教えられました。もし、「田んぼで感染する」と聞かされていたなら、私は怖くて田んぼなどやらなかったでしょう。ですから、一般には「田んぼ」と明言していないはずなのです。それに、みんなのお米を作る田んぼから寄生虫が出る。なんて言うと、とても聞こえが悪いではありませんか。そういうことで、国の方針として、消費者からの拒否反応を心配したのではないのかと、私は思っています。まあ、あくまでも、私の推測ですが。

「私、田んぼやってるわ」、「近所の田んぼの水路で子供が遊ぶから心配」なんて人もいるかも知れません。けど、安心してください。実は、日本住血吸虫、日本ではすでに根絶されており、現在は感染の心配はなくなっています。私が調理師免許を取った1995年にはそのように教えられた覚えがあり、その翌年、正式に収束宣言が出されました。

さて、田んぼに寄生虫がいる、なんて言うと、田んぼの中をうようよ泳ぎ回っているイメージを持たれるかも知れません。そうではありません。

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このマガジンを読むことであなたは正しい「水田皮膚病」の知識が身に付き、むやみに恐れることなく、体験田んぼで人を迎えたり、また体験田んぼへ出かけたりすることができます。

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