音楽に介在するAIと人

通常、うちの店はひとりでも十分に店番ができるんだけど、今日は3人でした。店番&事務仕事&発送作業をやっていたんだけど、ただもくもくとやっているのもアレなので、後半になってひとりづつ好きな音楽を一曲づつかけていく、ってのをやってみたんです。

まあ、私は今Queenを聞きまくっているので、概ねQueenをYoutubeでかける。新人バイトOくん(息子だけど)はゲームの音楽とかどこで覚えてきたのか荒野の用心棒のサントラとか、スタッフのSちゃんははっぴいえんど的なほっこりサウンドをかける、そんな感じでやっていたんだけど、これ結構盛り上がるんですよ。

そのうち「じゃあ、今度は『寒いところ』縛りでやろう」とかいわゆる「縛りプレイ」に移行していきました。これもまた盛り上がる。息子は「北の国から」だし、私はコサックダンスの曲だったり。S子ちゃんはクリスマスの曲とか。こういうのって、その人のセンスと言うか、嗜好が現れるので人が集まったときにやるの面白いんじゃないでしょうか。まあ、長い曲はダレるのでせいぜい4分~6分。カラオケみたいに人がかけているあいだに次の曲を決める、みたいな。こういうの既にやってる人いるよね、きっと。

思えばYoutubeがあるおかげでこんな遊びができるんですから、時代も変わったもんです。感度のいい人とやれば「うわ!この人のかける曲めちゃかっこええ!」となるでしょう。もちろん逆もあるでしょうけど…。

それでこそ、今はAIが聞く音楽に合わせて「こういう曲を聴くならこんなのはいかが?」って、いろいろおすすめしてくれるんだけど、どうもいつもなんか違うって思ってしまう。その原因のひとつとして考えられるのは、

「え?それすすめてくんの?ないわ~」

って失望感だと思うんですね。多分好きそうなのも勧めてくれてるんだけど、その中に「それは絶対ないわ!」って言うのが混じってる。そうなると途端に信用性がなくなっちゃう。積み上げてきたものがゼロになる瞬間ってのがある。逆に「うわー、そう来るのかぁ、ヤバイめちゃセンスある…」ってことは、不思議とあんまりない。「ふ~ん…そういうのと、そういうのが好きなんか…ふふふ…じゃあ、これはどうだ!!」って捻った提案、裏をかかれる喜び、みたいなのがない。あった試しがない。こういうのって、どこか対決、対戦みたいな感覚もあるから、そう考えるとやっぱりまだ人間なんだと思う。

で、今日の3人でそういう意外な音発見!っていうのがあったかと言うと、全然なかったんだけど、それはそれで面白かったので、ぜひお試しください。

サポートありがとうございます!旅の資金にします。地元のお菓子を買って電車の中で食べている写真をTwitterにあげていたら、それがいただいたサポートで買ったものです!重ねてありがとうございます。