見出し画像

1年間に食べる量を自分で作る

田んぼがある、というとみなさんどれくらいの広さを思い浮かべるでしょうか。
これ、かなり地域によっても差があると思うんです。

これくらいの広さだったり、

これくらいだったり。

ちなみに、うちはこれくらい。

これがうちで一番小さい田んぼで、奥行きは47メートルあり、手前は7メートルくらい。2畝という広さです。田んぼの広さを言う時には、今でもこの古い単位を使います。小さい方から畝(せ)→反(たん)→町(ちょう)です。
田んぼを作っていると言うと、よく聞かれるのが「どれくらい作ってるんですか?」という問い。同業の方だと「今年は三反作りました」と、言えますが、まったく知らない人に「三反」と言ってもまったくその広さが想像できないのは当たり前の話。

ところで、日本人が一年間に食べるお米の量ってご存知ですか?

最近は朝にパンを食べる人が増えているし、お昼に麺を食べる人も多いですよね。昔と比べて随分米を食べることが減りました。1日に1回、お茶碗一杯。約180グラム食べる場合で計算してみると、年間約30キロ。2回だと60キロくらいです。

60キロというのは日本の単位で一俵のことです。

ということは、まあ、大体1日に1回~2回お米を食べるとして、1人で1/2俵~1俵が年間に食べるお米の量ということになります。

では、一俵取るにはどれくらいの広さの田んぼが必要なのでしょうか。

大体、一反の田んぼで取れるお米の量は自然栽培だと5、6俵。有機栽培で6,7俵。農薬や化学肥料を使った慣行農法だと8~10俵取れるといいます。

どの栽培方法を取るかによって、変わってきます。

今から稲作をしようという人が慣行栽培をするとはあまり考えられないので、自分の食べる一俵分を自然栽培や有機栽培で作ると仮定します。その場合、2畝くらいの広さがあればいいということになります。家族が4人だと8畝もあれば十分です。

一番最初の写真にあるような広さの田んぼになると、必ず機械が必要です。トラクター、田植機、コンバイン。それだけで高級車が2台くらい買える値段です。でも、この8畝という広さ、実はトラクターや田植機を使わなくても家族で取り組めば、人力でお米を作ることが可能なサイズなのです。

※写真は田んぼにあったカヤネズミの巣。

サポートありがとうございます!旅の資金にします。地元のお菓子を買って電車の中で食べている写真をTwitterにあげていたら、それがいただいたサポートで買ったものです!重ねてありがとうございます。