特別は、いつまでも
先日、友人とごはん食べていたら恋愛の話になった。
私は経験もデータもあんまりないので
そういう話をすることがすごく珍しいんだけど
うまく話を持っていかれた感じがあったな〜
ご飯からの帰り道。
たぶん、友人との話で触れたせいか
大学の時の彼との思い出がうわーっと蘇ってきた。
圧縮袋にしまってあった思い出の袋を開けたら
想像よりも膨らんでしまってびっくり、という感じ。
付き合うまでの経緯だとか
告白された時の流れだとか
最後、お別れする時の話し合いだとか
もう、どんどん具体的なシーンも映像ででてきて
どうにも止まらなくなってしまった。
初デート。
手のひらが暖かくてもちもちしてるって褒めてくれたこととか
いつも道路側を歩いてくれていたこととか
どこかに行くよりも、散歩したり読書したりゲームしたり
そういうデートの方がお互い好みだったこととか
どうして今まで忘れてしまっていたんだろうという自分への失望と、手のひらだけじゃなくて、彼が私をまるごと慈しんでくれていたことに対して、ちゃんと受け止めきれていなかったことを今更ながら反省して泣きそうになった。
もう、いい大人だから、泣いても何も解決しないことはわかっている。
だから、決して泣きはしないんだけど
でも、褒めてくれた手のひらに対して
そんなことない!しか返答していなかった自分が
情けなくて申し訳なくて、いたたまれなくなった。
あんなに手を繋いだのに。
もし、今の私があの頃の私にトレースできるなら
私の手、暖かくてもちもちしてるでしょ?
って言えるのにな。
今、彼は彼の幸せを手に入れていて
私は心の底からそれを応援している。
たまに更新されるFacebookや
共通の友人から近況を聞いて
うんうん、幸せそうで何よりと思っている。
いろんな理由があって
私は彼の生涯のパートナーにはなれなかったけれど
お互いの人生が寄り添っている瞬間があった人って
いつまでたっても特別で
そんな出会いと関係ってまるで奇跡だなと思う。
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