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裸をみる仕事

先日、大学病院時代の同期とご飯を食べてきた。

いろいろな話をしたのだけど、中でも

私たちの仕事は、患者さんの身体的な裸だけじゃなく、精神的な、社会的な裸も見る仕事だよね〜

と言ってて首がもげそうになった。

大学病院の特徴なのか、私たちのいた病棟は社会的地位の高い患者さんもそこそこ多かった。

入院時にスーツやフォーマル仕様の服装でくる人もちらほらいて、やっぱり治療に対するマインドが違うわ!って思ったりもしたけど

手術や処置で素っ裸の姿をみたり
プライドや意地が意思決定の邪魔をしていたり
痛みや不安で現実を直視できずにいる姿をみると

人間、みんな変わらない。

むしろ、社会的地位の高い人ほど心のコートを脱がせるのに時間と手間がかかって厄介だなと思う。

たとえとして適切じゃないかもしれないけれど、生活保護受給者のアル中患者なんて、もうエブリデイ全裸なんだよね。

精神的にも社会的にも失うものがあんまりない。ゆえに、治療や処置に際しての恥じらいやプライドが一切ないので、結果、時間も手間も最小限で済んでやりやすかった。


もちろん、社会で生きていく上では着飾る場面ってたくさんある。

けれども、同時にすばやく裸になれることも大事なんじゃないかと思うあさみなのであった。

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