小さなトラウマ
昔、はじめてマツエクをつけに表参道に行った。
るんるんでつけ放題にしてくださいと言ったら
担当してくれたお姉さんから
お客様はまつげがあんまりないので
つけ放題にするメリットがありませんね。
一番少ない左右70本でいいと思います。
むしろ、70本もつけられるかどうか…
と、言われた。
もともとまつげが少なくて伸ばしたいからマツエクに頼ろうとしているのに、どうしてさらに追い詰められないといけないんだ…!
この件で、マツエクが軽くトラウマになってしまった。
もう、私は自分のまつげに何の期待もせずに生きるぞ、と誓ったよね。
場所が違うけど、薄毛やAGAの人の気持ちも痛いほどわかった。
以来、二度と行っていない。
同じような出来事がもう1つある。
私は、ローラメルシエのアンバーバニラという香りがすごく好き。
甘くてバニラっぽい香りで、the女の子って気分にさせてくれる。
前に、クリームを塗って電車に乗ったら
後から乗ってきた女子高校生の集団に
げ!この電車、アイスクリームの匂いがする
ほんと甘ったるいわ〜マジでくさい!!
と、大声で言われ車内の乗客たちが一斉に私を見る。
もう、顔から火が出そうだった。
車両を変えようと思ったけど、ドアが閉まってしまい
降りるまでの10分間、地獄だった。
買ったばかりでまだ余っていたアンバーバニラのクリーム。
あんな思いをするのが嫌で、その日のうちにメルカリに出してしまった。
そこそこしたんだけどね。
今でもたまにデパートで見かけては
いい香りだなって香りをかいだりするけど
購入するには至らない。
こういう小さなトラウマのきっかけを作るのは
いつも知らない誰かだ。
知らない誰かに人生を支配されたくないとは思うけれど
世の中には、知っている人よりも知らない人のほうがはるかに多い。
いつ、また、どこで知らない誰かに遭遇するかわからない。
その確率の高さを無意識でわかっているんだろう
マツエクもアンバーバニラも
いまだに手を出せずにいる。
知ってる人や信頼している人のいうことだけを聞いて生きていけたらいいのに、現実は難しい。
マツエクのお姉さんちにも
女子高校生のおうちにも
ゴキブリが出たらいいのに
なんて、知らない誰かは思ってしまう。
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