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お金がない人たちは不幸なのか?

世間では生活保護というと不幸、貧しいというイメージが
少なからずあるのではないだろうか?

生活保護とは、国からお金や医療のサービスを受けながら
暮らしていく優しさしかないお助け制度だ。

病気になると働けなくなり
そうすると生活費・固定費が払えなくなる。
結果、生活保護を受けながら暮らすというパターンは少なくない。

これの魅力は医療費が全額タダになるということ。
そのため入院中にいろいろと立ち行かなくなり
結果として、生活保護の申請をする人も多い。

ちなみに
都内在住の私が収入0になり生活保護を受けると
もらえる額は月に8万円くらい。

6ヶ月以上の妊婦だったら月に9万円。

75歳で透析をしながら介護を受けていると
なんと17万円ももらえる。

これが高いか安いかは別として
今回は、生活保護の人たちが不幸なのかを考えていく。

△△△

生活保護の人たちと話をしていると
お金がないことが大前提で物事が進んでいく。

医療者側が治療に必要なものを打診しても
「お金がないから買えない」
「そんなものにお金は払えない」
と、一蹴されることも多々ある。

そのため、必然的に
お金以外で解決できる方法を考える思考へシフトする。

ボランティアを活用したり
友人・知人から譲ってもらったり
使い捨ての医療器具を洗って繰り返し使ったり
使用頻度ギリギリまで用具を使ったり
介護保険サービスのグレーゾーンを攻めたり
考えて、考えて、考え抜く。

こうして、自宅でも暮らしていける状況に整え
なんとか退院してもらうのだ。

人間、やってみるとどうにかなるもので
なんでも解決できるお金という手段を絶たれると
脳みそがフル回転して解決策が降ってきたりする。

中には、お金をかけても解決できなかったであろう問題が
人との関わりの中でスーッと解決することもある。

お金がないことは不幸じゃない。
お金がない=手段がない、と諦めてしまうことが不幸なんだ。
考えればいくらでも手段は見つかる。

生活保護受給者の中には、もはや生きている意味…ある…?
と考えざるを得ないような、どうしようもない人もいるけど
人は病気を選べない。
だから、この制度は中身を変えながらもずっと残って欲しいと思う。

世界にも類を見ない、優しいお助け制度だから。


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