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予定は弱くてもろいものだから

台風15号による壊滅的な被害を見ていると、ただただ悲しい。

仕事はもちろん、生活がままならない人も出てきているんじゃないかな。

私は、支援者側になったことはないけれど、阪神淡路大震災に被災、東日本大震災で病院に夜中まで軟禁を経験したことがあるから、こういうニュースを見るたびに心が痛い。

ぎゅって押しつぶされるなんてもんじゃなくて、一発で心臓そのものを叩き壊されるような衝撃をおぼえる。

冷蔵庫とトイレが使えない生活なんて、きっと都会の人は無理でしょ?
今、それを余儀なくされてる人がいるんだよ。


しかもといってはあれだけど、今回は季節が悪い。

阪神淡路大震災も東日本大震災も、救いがあったとしたら冬だったこと。
寒さは火を炊けばなんとかなるけれど、暑さはテクノロジーがないと解決できない。冷蔵庫も扇風機もアイスノンも、電気がないと使えない。

病院は平気じゃない?という声も聞こえてきそうだが、非常電源や自家発電だって無限にあるわけじゃない。もって数日だろう。

人工呼吸器や透析など、必要なME機器への供給を優先するから、設備全体の冷房はギリギリというところだろう。医療従事者が熱中症で倒れていないことを願うばかりだ。


成田空港での混乱をはじめ、関係各方面でリスケ(スケジュールを組み直すこと)や調整が相次いでいると思う。

私も1件、予定を調整した。

どうか、それを煩わしいと思わないで欲しい。


もともと、スケジュールは脆いものだ。
予定を組んでも、それは確定じゃない。

日本人は特にその傾向が強いと思うのだけれど、一度組んだ予定は絶対遂行主義があるよね。仕事もプライベートも関係なく。


でもさ、それだとお互い苦しくない?
予定が未定のままになる時だって、あっていいと思うの。

気分や体調や天災は、予想も管理もできないもの。

私は身体のわりにお腹が弱くて、トイレから出られなくなるターンが半年に1回くらいあるのね。そういう時は、もう遠慮なくリスケするし、場合によっては予定そのものをなかったことにする。

これは家事の仕事もそうだし、看護もそう。
そんな私に料理作って欲しくないだろうし、感染管理的に言っても出勤そのものが患者をリスクに晒すことになる。もちろん、私が一番しんどい。

インフルエンザやノロウィルスの時なんて論外。
家に閉じこもって、自分は死なないようにウィルスが死ぬのをただひたすら待つ。

お互いが最善の努力と行動を実践できてはじめて、予定は確定となり実現する。予定が叶うこと自体、ひとつの奇跡なの。

ひとつでも歯車がずれれば、予定は未定のままになる。


こういう非常の時こそ、予定が合うこと、実際に叶えられることのありがたみをもう一度考える機会なんだと思う。


ゆきさんがこんなnoteを書いておられたし

友人のあんじゅ先生がこんな取り組みをしていたので

覗いてみてもらえると嬉しいです。

千葉県のみなさんが、早くいつもの生活を取り戻せますように。


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