見出し画像

初めてのパリで感じたカオス

以前こちらに書いたアドリブオペラ"椿姫"公演と16日までのアーカイブ配信がついに明日3月10日18:30よりスタートします。

向き合えば向き合うほどカオスの奥行きを感じるパリ裏社交会の姿…。

ということで、物語の舞台であるパリへと実体験で初めて降り立った頃のお話でもしてみようと思います♫


なんとなくいくことにしたパリ


「パリ、おいでよ。」

2年に5回くらいのペースでお誘いいただいていたもののとにかく毎週のように荷造りと移動を繰り返して、イタリア中をまわっていたこともあり

最初に誘ってもらってから3年ほどいけていなかったパリ。

その存在がふと頭をよぎったのは、イタリア生活をしながら「今後活動を広げるにはどうするか」と考えた時のことでした。

・陸続きの他の場所もみてみたい。

・そういえばフランスの作品をレパートリーにするといいと言われていたが、語学を理由に後回しにしていた気がする。

そんな理由と、なんだか楽しそうに誘ってくれたことを思い出して、

また、長いヨーロッパ生活を通したアドバイスがほしくて

1年ぶりくらいに連絡をしてみたのでした。

すぐに「案内するし、○月であれば泊まるところもあるよ!」と、管理物件の空きがでたところに居候させてもらえることになり感謝感激。

安心し切ってなんの用意もせずにいました。

そのあとドタバタをギュッと丸めた数日間になるとは知らずに…。



カオスの目をつくって出張へ

さて、指定された期間に飛行機を取り、いよいよ数日前となった時、メッセージが入りました。

「ごめん、ちょっと日本から戻れないので鍵を預けます。やりとりしてね。

あと、退去日程がずれて同居人がいます。

部屋は一部屋ではないし信用できる人間だけど、大丈夫?」

whats?!と思いながらも激しい業界に勤めていることは承知していたので7割くらい「これは面白いことになったな」というかんじ。

その居住する方が大丈夫であれば…ということでそのままお世話になることになりました。


黄色いベストのデモと重なる

画像1

まだ記憶に新しい方もいらっしゃるかもしれませんが、その頃ちょうど黄色いベストをきた人たちが燃料税の引き上げに反対することが発端ではじめたデモが各地で起きていました。

ここで一瞬「大丈夫かな?」とはよぎりましたが

パリに頼れる人は他にいなかったものの、"パリに知り合いがいる"という友人何人かに相談したところ、"週末にデモの動線をさければ大丈夫だろう。なにかあれば知人を紹介する"と言ってもらい

せっかくなので異国の地へ。まぁ出発地もイタリアなので異国to異国なのだけれど。


空港の出口がわからない

さて、シャルル・ド・ゴール空港におりたったものの

嘘みたいだけれど出口がわからなくなりました。

一人で迷うというならまだわかるけれど、たくさんのイタリア人とともにどこかわからないところに放り出されてしまったのです。

わたしだけでなくそこにいる全員が思い込みにより

トランジットの動線をたどった??ようで

どの出口にあたっても「搭乗券がないとここは通せない」と。

じゃぁどこにいけばいいの?ときいても

ここではないどこかです」

とラビリンスなお返事をいただくばかりで右往左往。

でたー!異国の洗礼!!!

風物詩をみるような心でいられるようになったのはイタリアのおかげ。笑

さらにはエスカレーターや道が何箇所か封鎖されていたようで、空いている道に入ればまた元の場所にもどってきてしまうという…完全に迷路状態でした。

そんなことをしているうちに同じ道を何度も迷うイタリア人女性と意気投合し、一緒に出口を探すことになりました。


不審なトランク、車道に飛び出す私たち

そうこうしているうちに、どうやら別便を降りて中心街を目指しているらしき集団の流れを発見。

こういう時に言葉はいらないものです。

目が合うやいなや2人でその流れに突っ込んでいったところ、ようやく空港の出口に繋がる廊下がみえてきました。


Ce l'abbiamo fatta!!! やった!やったよ!!!!


喜び勇むも束の間、団体の流れを警備員にブツリと遮られ

「ここは今から封鎖する。反対側からでてください。

あそこに不審なトランクがあるから。」


たしかに進行方向には誰のものでもないトランクがある…し、気をつけても気をつけてもスられる可能性のあるこの国でこんな風に荷物を放置するのはあやしすぎる。

廊下沿いに別の出口をもとめて進むとちょうど出たところに中心街行きのバス停が!ところが…

バス停には「○日〜○日までここにはバスはとまりません」とな。笑

「どこにとまるのよー!」とさけぶイタリア人女性。

そしてどこにとは書いていないもののバスはビュンビュン通り過ぎる…

そして今まさにこちらに向かっているバスの行き先が私たちの目的地……!!!

またも打ち合わせなしに2人とも両手を振りピョンピョンとびながら猛アピール。

バスの運転手さんも気づいて進行方向を指差しながら「こっちだよ」と合図してくれているけれど、どう考えても歩道はないし2車線横断しないとバス入り口にたどり着かない…

だけれども、もうこれを逃したらいつ中心街につけるかわからないので、迷うことなくスーツケースを宙吊りに全力疾走して、無事にバスに乗り込んだのでした。。。


やっと自己紹介

さて、我に帰るとお互いの名前もわからぬまま一緒に脱出をしたわけだけれど…

彼女にとっては、私がなぜフランスにいながらイタリア語を話すのかがとても気になるようでした。

その経緯をチラリと話すと、何と彼女は劇場で働くスタッフさんで、今回も知人の音楽劇を観にきたのだとか。

そしてその夜のコンサートに一緒にご招待いただくことに…!

ハプニングから結果とても良しになることがとても多いのが一人旅の不思議なところ。


今夜が楽しみだね♡

とうきうきと話しているのも束の間、目の前で3車線から車が突っ込んでいました。

画像2

そんなこんなで始まった初めてのパリ訪問でした。

またつづく。。かもしれない。。。



3/10-16日、ストリーミングでアドリブオペラ

ということでパリの裏社交会を舞台とする椿姫公演もいよいよです!

もしもこの中にご覧くださる方がいらっしゃいましたらぜひご一報ください。全力でお礼申し上げます♪


こちらから、終了のお時間まで何度でもご覧いただけますアドリブオペラ"椿姫"のストリーミングチケットをご購入いただけます。

稽古なし! リハーサルなし! ぶっつけ本番オペラ!!
アドリブだからこその面白さ。
演奏者の集中力とポテンシャルが本番の舞台の中で最大限に引き出される。

その名も「アドリブオペラプロジェクト」。

オペラを上演するには通常、沢山の量の稽古を必要とする。
それを歌手たちのインスピレーションと経験でカバーする新しいオペラの形。

出演
ヴィオレッタ 舘野真由花
アルフレード 濱田翔
ジェルモン 飯塚学
アンニーナ 神田沙央理
フローラ 山田麻美
グランヴィル医師 高橋雄一郎
ガストン 渡辺大
マルケーゼ 戸村優希

合唱ソプラノ 杉山紗英
東美奈子

ピアニスト 伊坪淑子


曲目・演目
パリの高級娼婦ヴィオレッタは、富豪の息子アルフレードからの求愛にためらいながらも、真摯な愛に心を開く。2人は郊外で一緒に暮らすが、アルフレードの父ジェルモンがヴィオレッタを訪れ、自分の娘の縁談のためにもこの二人の関係を終わらせるよう頼む。ヴィオレッタは、アルフレードへの愛のためにつらい気持ちをこらえて同意し、一方的な別れの手紙を残して去る。これを裏切りととらえたアルフレードは、夜会にかつてのパトロンと現れたヴィオレッタを罵倒する。時が経ち、肺病の進んだヴィオレッタのもとに父から全てを聞いたアルフレードがやって来て、二人は再会を喜び、互いへの愛を確かめ合う。しかし、時すでに遅くヴィオレッタは息絶える。



DVDなどの予約販売♫クラウドファウンディング

「間に合えば観たいんだけど不安…」とメッセージくる方もいらっしゃるのでこちらもご紹介!


▲リターン(特典)はこちら

お礼状動画
ライブDVD 臨場感たっぷり(編集なし・ストリーミング配信されたものと同じ内容)


ライブDVD アドリブオペラをよりディープに!(編集済み・字幕付き・特典映像アドリブオペラ舞台裏)


今後のアドリブオペラプロジェクト主催公演(コンサート又はオペラ)へご招待


ご支援をいただいた方のためだけのスペシャルミニコンサート動画券 (コンサート動画を撮影し、データまたはCDをお送りいたします。映像自体の発送は5/8以降になることも御座います。)


出張アドリブオペラ「あなたのためだけに歌っちゃいます」コース券(会場をご提供いただき、ご支援者様の為だけに出張オペラ公演をいたします。演目、公演日はご相談させていただきます。)


それではゆったり精神統一したいと思います♡









大切な時間を使って最後まで読んでくださりありがとうございます。 いただいたサポートはその時その時で私が選んだところへの募金として使わせていただきます。