見出し画像

【司法書士】認定考査の勉強法【簡裁代理権は絶対必要】

みなさん、こんにちは

司法書士の加陽麻里布(カヨウマリノ)です。

プロフィール

今日は、司法書士試験合格後に、みなさまが受験する認定考査の勉強方法をまとめたいと思います。

0.はじめに

はじめに大事なことを申上げますと、簡裁代理権は必ず取得しておいた方が良いです。

たまに、簡裁代理権なんて1回も使ったことない!そんなのいらない!という方もいますが、ウソです。絶対必要です。持っていない人の負け惜しみか、持っていても活かしきれない人、チャンスを逃し続けるような人がそういうこと言うんですよね。

私の司法書士事務所は、簡裁代理権を使った業務の収益がメインではございませんが、簡裁代理権をもっていたからこそ事務所を大きくできたと確信していますし、様々な仕事の機会にも恵まれました。

1.簡裁代理権は重要

日々業務を行っていれば、自分の得意としている分野以外の仕事ってまわってきます。そのときに簡裁代理権がないから出来ない…ではその仕事に秘められたチャンスを逃すことになります。

何が転機となるか分かりません。必ず簡裁代理権はもっておきましょう。それでは、さっそく認定考査の学習方法をザックリご紹介いたします。

2.認定考査合格率

私が受験した年の認定率は、43.1%とのこと。勉強した甲斐がありました。

(当時の受験票)

画像3

(合格発表)

画像4

私が受験した年の認定率は、43.1%でしたが、次の年の認定率は79.7%と非常に高い認定率でしたので、バラツキがあります。やるべきことをやっていれば合格しますので合格率は気にせず、やるべきことをやっていきましょう。

3.勉強期間 いつから勉強すればいい?

どれくらい勉強したのかよく聞かれますので、参考までにお伝えしますと、期間としては、特別研修中(3月頭まで)は、一切勉強せず特別研修終わってから、徐々に勉強のリハビリ程度に開始し、4月から一気にとりかかりました。

(特別研修中は、飲み会楽しみすぎて大体寝てました)

司法書士事務所で働きながら研修を受けて勉強もしていたので、研修中にやったことといえば移動の電車の中でテキスト読むとかそんなところでしょうか。ほぼ何もしなかったです。研修終わってからスタートで一切問題ないです。

4.研修で学んだこと=認定考査の勉強には直結しません

研修で学ぶことってハッキリいって試験勉強に一歳直結しません。当時何も聞いていませんでしたし、夜の麻雀や飲み会に備えて体力温存していたくらいなので…。

当時の認定率は43.1%と低かったので、残酷なことに研修に熱心に参加していた方も落ちたりとハッキリ勉強の成果が反映される形となってしまいましたが、短期決戦の勉強というのは、結局テクニカルなところがあると思うのでやみくもに参加しても意味ないものです。メリハリつけましょう。今から私の実践した具体的方法ご紹介します。

5.勉強教材と各教材の役目を紹介

勉強教材としては、LECのリーガルマスター講座を全部消化しました。もちろん動画は全部2倍速で。1度動画みたら見返す必要は一切ありません。どんどん消化しましょう。ちなみに模試は受けてません。

講座はとったほうがいいです。お金より時間です。落ちたら一年本当にかったるいです。私は、LEC生だったのでリーガルマスター簡裁講座をとっていました。当然、講座は他の予備校のでも十分良いと思います。

テキストについてですが、以下3つが必須図書です。

1冊目の「認定司法書士への道」を「蛭町本」と呼びます。蛭町本は、テキスト代わりにひたすら読むために使います。

2冊目の「要件事実の考え方と実務」を「かとしん本」と呼びます。かとしん本は、雛形集にしてました。雛形集の使い方は目次を使って勉強します。目次をみて、そのテーマの想定ひな型を書き出して答え合わせをするという勉強方法で進めました。

あとは、本を読むのはコツがあって、1週間で全部よめるように、本の合計ページ数を7で割って、1日に読むページ数を決定したら毎日その分を読むだけです。あとは過去問3周くらいやりました。

3つ目は「簡裁訴訟代理等関係業務の手引」という本ですが、これはなぜかAmazonでは平成29年版しかなかったです。購入は最新版をお求めください。

画像2

研修会場いけば絶対に売っております。申込用紙が全員に配られるので必ず手に入ります。倫理の対策は、これにつきます(わたしの知っている同期の100%の人がこれを使用していました。)。

この本については、真ん中くらいのページに、司法書士の簡裁代理権Q &Aというページがあり、Q &Aが50個くらい紹介されているページがありますので、そこだけをやります。

そこだけで十分です。現に私が受験した年の試験も過去問もこのQ &Aの内容が出題されてます。1日10個よむと決めて読めば5日で一周できます。

4月から読めば18周できますからね。もう完璧です。(笑)

1日10個よむの、10分もかからないです。大問はみんな正解を取ってくるので、倫理の正解は絶対必要です。意味が分からなくても答えられるようになります。

そして、すぐ読めるので、読み始めるのは5月からで十分です。

【各教材の役割まとめ】
蛭町本=テキスト代わり
かとしん本=ひながた集
簡裁代理手引書=倫理対策

結構やっているな…と思いましたか。

結構やりましたね。

司法書士受験のように、一気に集中ってやり方がまるで出来ない試験ですので、日頃から少しずつ進めることが重要です。

(問題への書込み)

画像5

こんなかんじで、回答部分には重要ポイントは上書きしていました。司法書士試験のようにずっと使うものでなく1度使ったらもう使わないのでどんどん上から書いていました(字が汚くて恥ずかしいです…)。

6.誰が合格・不合格か同期はみんな知れます

上記で、合格番号のスクショを貼りましたが、ネットで見ると番号のみしか表示されませんが、当日法務局には、合格者はなんと名前入りで掲示されるのです。

つまり同期の誰がその年の認定考査に合格したのか、落ちたのか一発で分かります。法務局にみにいく人は絶対います。そしてその写真がグループラインに出回るのは必須です。

つまり落ちると恥ずかしい思いをしますので落ちないように頑張りましょう。

7.さいごに

いかがでしたでしょうか。当時は同期との飲み会が楽しすぎて、研修には一切参加できませんでした(二日酔いがひどく頭が回らず体を教室にもっていくだけで精一杯…課題なんてこなせないし授業もこなせなかった…だけど遅刻は一度もしませんでした…)

こんな研修態度になってしまったからこそ、研修おわってからは、陰ではめちゃくちゃ勉強していました(笑)落ちたらとんでもなくカッコ悪かったので…(笑)

上記の話はひとまず置いておき、見栄やプライドは関係なく、簡裁代理権は自分のために絶対に必要です。1度落ちれば2年目は勉強するのに自分の強い意思がなければできません。

研修おわって、何もない環境で自主的に勉強することほど難しく苦痛なことはありません。それに2年目は司法書士としてバリバリ実務をやっていますので勉強なんて馬鹿馬鹿しくて強い意志がなければできません。ですので、やるならば、必ず司法書士試験に合格したその年の認定考査で合格しましょう。

最後に、私は日頃、会社法人登記業務を中心に活動し同時に毎日YouTubeで情報発信をおこなっております。自身の専門分野である法人・企業に関する情報や、経済のこと等時事ネタを中心に毎日更新していますのでぜひ、チャンネル登録おねがいします。


 それでは、みなさま、また別の記事でお会いしましょう(^_-)-☆

Copyright © 2020 あさなぎ司法書士事務所 All Rights Reserved.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?