芸能人の訃報に対して報道の在り方が問われる

故人の気持ちや想いを大切にしたい気持ち。
周囲の人の悲しい気持ちと辛い想い。

その両方を考えると色々口出しするのは止めた方が良いのかもしれないと思ったけれど、どうしても書きたいことがあったので書くことにしました。

今日の朝、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが自殺で亡くなられたと聞いてとてもショックを受けました。子どもの頃から知っている、私たちに楽しい笑いを与えてくれた方の最期がこれだと思うと、どう言葉にしてその悲しみを表現すればいいのかさえ分からなくなります。

先日も俳優渡辺裕之さんの訃報があったばかり。
立て続けに起こってしまう悲しみの連鎖は日に日に酷くなっているように感じます。

私たちが芸能人の訃報を知るのは各メディアを通してですが、その報道の在り方について疑問を抱くことがありました。

芸能人という職業はその身に何かが起きた時、マスコミが殺到し、幸不幸に関わらず報道されてしまう。私たち一般人には分からない世界ですが、それも含めて芸能人なのだろうなと少しだけ思う時はあります。
ですが今回のように上島さんの自宅を映し、マスコミが殺到して報道する事に対し、怒りの気持ちが湧きました。

報道側の立場なら有名な方の訃報を耳にしたら取材をしなければ、と思う気持ちは分からなくありません。遅かれ早かれ何処かの時点でその事実は報道され、私たちも知る事になるのですから。
たとえどんな最期であれその人の事を想い、それぞれが感じた想いや感情をみんなと共有し、故人を悼む。
その事自体は悪い事ではないと思います。
それだけみんなに愛されていたという事でもあり、それと同時に多くの人が衝撃を受け、その悲しみに対して感情を表す事によって自分なりに心の整理をしているのだと思います。

ただ先ほども書いた通り、故人の自宅を映すなどして過剰に個人のプライベートを侵害し、悲しみの中で苦しんでいる方々へ早々に取材を行う事はどうなのかなと思うのです。

いつまで経ってもマスコミの姿勢は変わらず、そのモラルの無さには腹立たしい気持ちはありますが、私たち視聴者が今までにも騒いで疑問を呈してきてもその在り方が変わることはなく、こうして今日のように報道されている訳です。

亡くなった方とその周囲の方へ配慮する事が1番大切な事です。
何でも速報で報道するのが正しい訳ではありません。

もっと心に寄り添った報道であって欲しいと願うばかりです

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