2023年、好きな歌詞
洗練された日本語、言い得て妙な表現って、出会うと心に沁み渡ってなかなか忘れられないものですよね。
詩や短歌や小説で出会うことは多いけれど、今回は音楽から。私の好きな歌詞を3つ、紹介することにします。
これはですね、友達に勧められて知った歌い手さんの曲なんですけど。
これが出だしの歌詞なんですよ。
聴いてすぐもう、「はい好き!」となりました。
なんだろなぁ〜、ホームというか心の拠り所というか、そんな素敵な場所を見つける、つくるってすごく大変なことだし奇跡的なことです。
そんな場所に出会うために私たちは旅をしているのかもしれない、生まれ落ちた家に始まり、学校や勤務先を経て、どこかに落ち着くまで、いろいろなコミュニティを経験して。
「居場所」と思える場所に流れ着くまで、数々の場所を通り過ぎたりとどまったりしていくけれど、それらの「居場所になり得なかった場所」にも思うところはあって。
寂しいような懐かしいような、少しの哀愁と、だけど私はやっぱりここを離れるよ、という凛とした決意みたいなものが、イントロに詰まっていてめっちゃ刺さりました。
上記は私なりの解釈ですが。
歌い手tamaさんの声もまた落ち着く感じでとても良いんだよなぁ〜。
まだ広くは知られていないアーティストさんだと思いますので、この機会にぜひ聴いてみてください。
続いては。
この歌は、Vaundyさんのことは知らぬ人も、今年ラジオや街中で、一度はサビを耳にしたことがあるのでは、と思います。
のっけから走り出したくなる疾走感と、サビの盛り上がりがめっちゃ好きで、カラオケで私よく歌うんですが、引用部分の歌詞には当初、頭がつんと殴られたような衝撃がありました。
過去のことをよく覚えていて、夢見る未来はどこか壊れやすくて、今目の前のことはあまり気にしていない、気づきもしていない。
電車の中とかで座ってスマホに夢中で、高齢者や妊婦さんが立っているのに気づかなかったり、ひとつ詰めれば2人組が座れるのに詰めないでいたりする人を見ると、私の頭にはこの歌詞が浮かびます(すごく偏見だしすごく限定的やな)。
過ぎてく日々に鈍感にはなりたくないな、って戒めてくれる曲です。
なお、これも私の勝手な解釈ですので悪しからず。
最後は。
もーなんで藤原聡さん(髭男の作詞もしているボーカルの人)は出す曲出す曲、心にくる歌詞もってこれるんですかね。この人の日本語力が本当に素晴らしいと毎度思う。
いまや言わずと知れたビッグアーティスト、Official髭男dismさんは名曲がたくさんありすぎて困るのですが(いや別に困らないが)、今年はこの歌がぶっちぎりでマイベストソングです。
そうなんだよ変わらないんだよ人は、それで悩まされるんだけどなんだかんだふとしたときに癒されることもあって、だから関係切れないしそれでまた悩むんだけど、やっぱりまた癒されるんだよ。
という人間関係あるあるループをよくぞ歌ってくれたなぁ、と思っています(何様?)。
曲としても、そんなにひねくれたところがなくて、まさに「日常」って感じでほんと好き。
以上、いかがでしたでしょうか。
今年も早いものでもう師走ですね。
私事ですが今月はちょっといろいろ立て込んでおりまして、note更新は思い切ってお休み、今月はこの1本にする予定です。
少し早い挨拶になりますが、
皆さま、よいお年をお迎えください。
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