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あたしは可愛くなんてない。

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「その感情が愛でも、憎しみでも、悔しさでも。あたしの、あなたへの感情は誰とも違うのだから」…… 1話5000字ほどの読み切り形式で送る、女性同士の感情シリーズ。
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【あたかわ】あとがきの代わりに。ギークス!世界の歩き方

【あたかわ】あとがきの代わりに。ギークス!世界の歩き方

この世界にやってきたあなたへ このシリーズは現在公開終了した作品をベースに、その並行世界ものとして書いておりますが元々の話は分からなくても大丈夫です。
(元々はpixivとdenkinovelにて連載していたものとノベルゲームで、未完のものも含まれます)

 一部イラスト等はまだ残してあります。

 『ギークス!』および『あたしは可愛くなんてない。』
 姫宮聖(ひめみや ひじり)とLシス(作中のア

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エピローグ いつかのあたしたちは

エピローグ いつかのあたしたちは

「サナちゃん!」
 小さな部屋に、ふたり暮らし。
「ねぇ見てサナちゃん、誕生日プレゼント! あ、あとね、遅れちゃったけどハッピーハロウィン!」
 ファンシーな寝間着姿の天野セナは、満面の笑みを浮かべた。
 リボンでラッピングされた袋をひとつずつ、両手に持って。
「どっちが誕生日で、どっちがハロウィンのプレゼントなの?」
「どっちがどっちなのか忘れた! えっへん!」
 セナは何故かドヤ顔だった。
 

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君が眩しい

君が眩しい

 夏の終わりはよく、人が死ぬような気がする。
 だから彼はあの日、あの日差しの眩しさが目にしみると言っていたらしい。

 その石には「金城家」と刻んであって、でも、こぢんまりとしていた。

「あ……凜花(りんか)」
 眉の下辺りでぱっつんとしてある前髪。
 でも、プライベートでの彼女はツインテールなんていう幼い髪型なんてしていない。
 当たり前だ、本来の久保田明里というのは聡明な女性である。
「何

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『あたかわ』プチ 「あたし」から「ぼく」へ

『あたかわ』プチ 「あたし」から「ぼく」へ

 あたかわ最終話に向けてぼちぼち考えつつも、新作のネタをぼんやりと。

 大体が以前の流用だったりするのですが、その「以前ってどこから?」っていうと実は15年前までさかのぼります。

(これはもう二度と書けないし書きたくないと思った)

(やっぱりこれも二度と書けないし書きたくないと思った)

 あまりに古いとpixivに載せてたりとかしてたので、昔の小説はほとんど残っていません。

 ノベルゲー

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恋じゃなくても、僕らはきっと(2)

恋じゃなくても、僕らはきっと(2)

 胸の膨らんだ自分のことなんて、絶対受け入れられないと思っていた。
 なのにどうしてだろう。
 藍里ちゃん……どうしてだろうね……?
 僕、本当はこれを望んでいたのかな……?

 聖は本当に意地悪だ。
 このインラン、と言い放ち、上に乗っかる僕をくすぐる。
 そういう彼は今、僕を抱いてくれているのだ。
「や、やめ……っ!? おっぱい触んな、それズルい!」
 僕は彼に抱かれて、いやらしくて細い声を我

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恋じゃなくても、僕らはきっと(1)

恋じゃなくても、僕らはきっと(1)

 そこそこ前の話だが、僕はかなり無理な形で診断書をもらった。
 女に戻りたい奴だとでもしないと、治療もなかなかやりづらいだろうという判断だった。
 分かっているよ、これは諦めであり裏切りだ。
 両親も友達も、僕はてっきり女性になるものだと思っている。
 大晦日のあの舞台に立った、あの美しい声をした歌い手みたいに。
 彼女は「あたる」という読みの名前をした人だったけど、僕からすれば似て非なる世界の人

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どうせ死ぬのに

どうせ死ぬのに

 飄々(ひょうひょう)としているという言い方があるらしいが、彼女はまさにそうだ。
 どうして、私とキスしようなんてことを言うんだろう。

 弓琉(ゆみる)……本名はちゃんと別にあるのだが、彼女はよく分からない。
 女子校にいる女子高生で、私の先輩で、十七歳。
 背が大きいのだが、それ以上に胸がヤバイ。
 一緒にゲームセンターに遊びに行くと、いつも『conflict』っていう曲のフルコンボを狙っては

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恋を知らないあなたでも

恋を知らないあなたでも

 私は、姉と血が繋がっていない。
 そんな風に見えないように努力して、ネガティブな自分を吐き出さないようにしている。
 それが、役者でありアイドルである私の仕事だから。
 アイドルユニット、「Lシス」ことLively Sisters(ライブリー・シスターズ)のオファーは、まさしく本領発揮する場を獲得できたというわけだ。
 でも、それを姉は快く思っていない。
 彼女は正直者で、生真面目なのにどこか頭

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『あたかわ』プチ Xジェンダー漫画『夏希さんとDちゃん』

『あたかわ』プチ Xジェンダー漫画『夏希さんとDちゃん』

※こちらのシリーズは『夏の微熱(1)』『夏の微熱(2)』のDちゃんサイドとなっております。
Dちゃん、というのはディレクターやっているからそのあだ名なのです。実はまだ……Dちゃんが男性か女性かを決めていません。
やや男勝りな口調の女性でも通じるかもしれません。

25歳ごろの夏希さんとDちゃん

もっと前の夏希さんとDちゃん

そして今、Xジェンダーのことをようやく勉強したDちゃん

 あたかわの

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ライブリー・シスターズ

 あたしは不安だった。
 この物語を読むことに、みんなはどう反応するのだろう。
 自分はこの、染谷くんと佐倉さんのうちのどちらになるだろう、と。
 ううん、それよりも……
 この仕事がもしうまく行ってしまったら、愛するサナちゃんと離れ離れになるのだろうか。
 そんなことを思いながら、舞台袖で台本を握りしめていた。

 うちの事務所は、「アイドルになれば何でもできる」というのをポリシーにしていて、こ

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証をください

証をください

 私には何もない。
 若さも、人気も、おっぱいも。
 何もないアイドルなのに、どうして私が選ばれたんだろう。

 芸能界でのキャリアは何年だったっけ。
 私は心が空っぽになるような日をたくさん経験したが、こんなにも……世界がモノクロに見えることはそうそうない。
「藍里ちゃん、お久しぶりです」
「え?」
 その人があまりにも鮮やかだったから。
「あ……朝比奈夏希、さん……ですよね」
「ごきげんよう」

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『あたかわ』プチ アイデアはこんな雑なものから

『あたかわ』プチ アイデアはこんな雑なものから



一部ではありますがこんな感じで描いてます。全部iPadにて。

ざっくりラフを描いて、それをもとに

清書して、加工かけるとこうなります。

小説書きは別にイラスト描けなくてよくない?っていう人もいるでしょうが、僕は自分でも描けるようになりたいです。

そこから新作ネタが思いつくこともよくありますので。

(セナちゃん目の下のホクロよく描き忘れます、ごめんね)

夏の微熱(2)

夏の微熱(2)

 この人は男……男の人じゃないと何だか怖い。
 僕は内心怯えていたのだろう。
 必死で、夏樹さんが着ていたもののことなんて考えていなかったのだが、畳の上にはしわくちゃになったハーフトップがあった。
「や、だ……何で、声オペなんかしちゃったんだろ……」
 結局、そういうことなのだ。
「な、つき……さん……」
「マジで自分が気持ち悪い」
 息を切らしながら、夏樹さんは瞳を潤ませていた。
「ひーくん……

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夏の微熱(1)

夏の微熱(1)

 今年の夏は遅かった。
 じめっぽい中僕はシェアハウスの草むしりをしていて、それはあの人を待っていたからだった。
「……夏希さん」
 こういう眩しい日は思い出す。
 スベスベの白い素肌と長いまつ毛、ベージュの潤んだ唇。
 それから、凛々しくも優しいお姉さまの声。
 未だに引きずってしまうのは、何でも忘れるタイプであるはずの僕にしては珍しい。
 仕方ないのかな……確かに、夏希さんのことが好きだったか

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