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ChromebookとiPad。戦うわけでも、お別れするわけでもなく

Chromeブラウザからごきげんよう

 これは「Chromebook会報誌」寄稿用に考えていたボツネタです。

 ……え!?

 ええまぁ、まるっきりChromebookの話から外れるとか、Chromebookをけなすとかという話でもないのですが。
 確かにボツはボツだけど、同時にChromebookに馴染みのない方にも読んでいただきたいものでもあるのでnoteに載せました。

※おふぃすかぶ.jpさんが会報誌を作ることになったきっかけ等はこんな感じです

[かぶ] “Chromebookとのそれぞれの365日”的な定期的な会報誌みたいなの、出せたら楽しいなぁ、とふと思った。

[かぶ] 私一人の力は僅かでも、想いを口に出せばきっとたくさんの方が支えてくれる。会報誌「Chromebook それぞれの365日(仮題)」始動します。

結局迷ってしまいました(色々な意味で)

 ASUS、C223NA。
 まさしく王道、といったタイプのシンプルなChromebookです。
 買うのに迷ったら、基準になるのはこのC223NAです(今のところは)。

※ASUS公式サイトの商品ページはこちらです

 僕がこれを買ったのは、まだ先代のiPad(iPad mini3)を騙し騙し使っていた頃。
 C223NAが日本で発売されたての頃に「エイヤッ!」と。
 その感覚は間違っていなかったと思います。
 やっぱりキーボードがちゃんと使えるのいい! とか。
 価格の割にスピーカーの質がいいんじゃないかとか、色々と。

 で……ここから先本当にクロームブッカーさんには恐縮なのですが。

「Chromebookはいいぞ!」と言うのと同時に「iPadはいいぞ!」と言います。
 そういう話なので、人によっては「お前なぁ……」という気分にはなるかもしれないけど、そこはお許しください。


やっぱりそこは弱点なのか

 いや、満足です。
 現状で満足なはずだったのですが……どうしてもネックだったのが「今の環境のままではイラストを描く時ストレスが溜まる」というものでした。

 親から譲り受けた先代iPadではあったのですが、やはりあの「画面に直接タッチして編集できる」というとこは強みです。
 一度ハマるとあの楽さには戻れません。
 となると、仮に2台目のChromebookを買うとなるとタッチ対応は最低限必要です。
 なるべくなら、かさばらない方がいいです。
 既にC223NAがありますから。
 となりますと、選択肢として挙がってくるのはChromebookのタブレットかiPadになります。

 しかし……しかし、残念ながらChromebookは惜しい。

 OP1がCT100PAなどに積まれているのですけど、ツイッターやブログを読む限りだと「あぁこれは結局後からiPad買っちゃいそうだな……」と判断しました。
 すみません!!
 朝乃はやや特殊なのです。
 自分の場合、画像編集ではなくてイチからイラストを描きます。
 お絵かきはお絵かきでも、手書きメモアプリで描くわけじゃないからです。

 こちら、サイト掲載用のもの。
 それなりの大きさのものを、レイヤー分けして描いて、さらにはフィルターをかけてます。
 とりわけ、ぼかしをかける時はその端末のパワーが要求されます。

 こんな感じ。
 え? 趣味なのにそこまで? って気もしますが。
 だったらサイズ小さくしてレイヤー極力使わずにすりゃあいいじゃん! との意見もありそうですが。
 それをわざわざやるのは、個人的にストレスを感じやすいものです。
 他にも音楽ゲームを何個も入れたいのです。
 Kindleで電子書籍読む他にもやりたいこと、実はあったんです。

 Chromebook C223NAには入れられなかったアプリ、入れても使いづらかったアプリをちゃんと使えるようにしたい。
 そうなってくると段々と、Chromebookそれ自体では足りない部分が出てきます。
 だからiPadを買って、Chromeブラウザなどを入れてGoogle仕様にしてみることにしました。


共存しているので結果オーライ

 いやしかし、いざiPad(32GB/Wi-Fi/2018年モデル)買ってみたらすごかった。
 せっかくだからと買ってみたApplePencil(第1世代)との組み合わせがもう。
 何って、当初そんなに使う予定のなかった手書きメモです。
 イラスト描いたらこうなりました。

 いやーマジでAmazonでセール(iPad本体、5000円ほど値引き)してくれてありがとう! と言いたくなるような。 
(あとミヤビックスさんもありがとう。ペーパーライク)

 これは想像していたよりもずっとアナログ的な雰囲気がして驚きました。
 ApplePencilの筆圧だけでなく、傾きまで検知してくれるとこうなるのか! と。
 これは素直に楽しいです。
 もちろん、いつもの「アイビスペイント X」も使える。
 しかも前より性能の上がったiPadなので快適。
 最高のお絵かきツールです。

 ただ、一方でiOS側で勝手に予測変換してくるとか、アプリを入れてログインだの何だのと設定するとか……
 OS更新や充電の時間がそれなりにかかるなど。
 それはそれで細かいところでは不満が出ます。
 その結果、用途に応じて端末を使い分けるというところに落ち着きました。
 あー好きだ、ChromebookもiPadも大好きだ!

 特に、タッチ非対応クラムシェル、物理キーボードのついたC223NAとiPadという組み合わせは、お互いの弱点をうまいこと補ってくれているので面白いです。
 Googleアカウントがあればそれでいい、というところはiPadでGoogle関連のアプリを使うとよく感じます。
 アカウントを使う端末も違う、OSが違うどころか、もはやライバル。
 ライバル同士であるはずなのに、意外とiOSはGoogle使いに優しいです。
 そして何より、そもそもPCとタブレットでは同じ土俵には上がれないことを感じるのです。


これだけならまだいいのですが

 Chromebookって実は、今までのPCの使い方に慣れた人の方がとっつきにくいという部分があると思うんです。
 普段WindowsなどのPCで内部ストレージを管理して、オフラインで編集して、というのが当たり前になっていると。
 いきなりGoogleドライブ使ってクラウドに頼る環境で……というところにどうしても迷うかも。
 もし迷ったら「Chromeブラウザで、普段自分はどんなことしているだろう?」と考えてみてはどうでしょう。

 このように、PC同士でもChromebookに入っているChrome OSと他OSでは基本的な使い方が違います。

 まぁ、こういう「うわぁあああ!!」ってなってしまうようなことはある程度まで解決できます。
 上記の他にも方法はあります。

 素のChromebookが不便ならAndroidアプリを活用すればいいのです!
 やったね!

 ただし朝乃はこういう、やや変わったこともしていたので微妙に参考にならない話かも……

 内部ストレージやUSBのデータを頼りにノベルゲーム作ってましたという人。

 そういう人がゲーム作るのをやめても、別に困らずにいるっていう……
 

ずっと愛せる子が一番

 でもやっぱりどうしても、イラスト関係は駄目でしたね……
 自分でChromebookを使ってて、「どうしてもこれは他に任せなきゃ……」と感じる場面があるのです。
 しかしそれは自分にとってそうだというだけ。
 Chromebook、Chrome OSがたまたま、「目的を全部叶えられるものではなかった」というだけなのです。
 その、叶わなかった望みをうまく補ってくれたのが「iPadにApplePencil」の組み合わせだった(数年前だったらWindows)
わけです。

 しかも、それはおそらく今のうちです。
 もしかしたら3年後ぐらいには、状況がまた大きく変わっているかもしれない。
 たとえばChromebookのタブレットの挙動が改善されるかもとか、CPUが強化されて、重めのAndroidアプリでもちゃんと動くようになってくれるとか。
 充電周り……もっと小さくならないかなぁ、C223NAについてるアダプターくらいに! とか。

 僕の心情、こんなもんです。
 こんなもんですが、裏を返すとこれからが楽しみでいるということです。

 そのような期待を持ててしまう辺り、なんだかんだ言いつつもChromebookもちゃんと好きな証拠なのですよね。えへへ。


Chromebookとの付き合い方、お好きにどうぞ

 Chromebookというとどうしても珍しいもののように思えるし、ユーザーさんの熱い、ややマニアックなブログを眺めていると「何でもかんでもChromebookで済まさなきゃ駄目か!?」と尻込みする時もあるでしょう。
 でも、別に自分がそうしたくないのなら無理しなくてもいいのです。
 やってみて辛いと思ったなら、やめてしまっていいのです。

 自分にフィットするChromebookの使い方、というのは他の人とは違います。
 ChromebookおよびChrome OSの、「アカウントを持ち運ぶ」スタイルがそもそも自分に合うのか? というところも他の人とは違います。
 無理な人にとっては無理、というのはしょうがないです。
 ストレスが溜まるのに、わざわざ誰かの真似をする必要はありません。
 あぁこれはいいかも、と思う部分だけつまんでおけばいいのです。

 といいますか、結局はうまくChromebookと付き合うためには人様から情報をつまむぐらいのことしかできなくなります。
 あとは自分で試してみる。
 それで十分いいのです、Chromebookというものは。
 以前の記事でも書きましたが、「Chromebookでなきゃできないことは何もない」です。
 色々と試して、やっぱり使い方が他の誰かと被ったというのであれはそれはそれでOK。
 それでもどこか、あなたらしい使い方は残るはず。

 これ……えらく冷めた話にも思えますが。
 「Chromebookでなきゃできないことはない」という点は、ChromebookおよびChrome OSの強みです。
 だったらもう、Chromebookが合わないと思うなら手放しちゃってもいいのですよ。
 手放すまではしないまでも、うちみたくiPadも持ってみるみたいなことしたっていいのですよ。
 そうしてしまった方が自分はGoogleサービスが使いやすいとか、アプリの対応がどうとかでヒヤヒヤせずに済む、というのなら。

 そしてふと「あーやっぱりChromebookがいいなー」「Chrome OSのお気軽スタイルがやっぱよかったなー」と思った時に戻ればいい。
 だってすぐ戻れますし。
 データはクラウド上に置いてある、そういう時代なのです。

 どうぞ、Chromebookとの馴染み方をご自分で作ってみてください。


 それではまた別の記事でお会いしましょう!

 ……え……えへへー!!(汗)



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