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2023年10月に読んで良かった作品

  • 逸茂エルク「ツーオンアイス」

  • 四葉夕卜、小川亮「パリピ孔明」

  • 斉木久美子「かげきしょうじょ!!」14巻

  • 冬野梅子「スルーロマンス」2巻

ここ10年のフィギュアスケート人気をけん引しているのは、男子選手。ジャンプでもフィギュアスケートものやるんだなぁと思ったら、ペアですか…!! ペア競技は「愛のアランフェス」の頃から大好物なので読んでみたら…驚くくらい絵の完成度が高いし話もさくさく進んでます。無料公開は3話までなので、コミックス発売を待っています。

そして昭和の少女にフィギュアスケートの魅力を教えてくれた槇村さとる先生の展示「デビュー50周年記念 槇村さとる展 ー「愛のアランフェス」から「おいしい関係」「モーメント」までー」が来年1月5日から開催決定だそうで、今から楽しみ。

槇村先生はフィギュアスケートとダンス、バレエと「踊る」要素のあるものを描いていますが、これは本当に絵にするのが難しいジャンル。人体の描き方は少女まんがの場合、バレエまんがを見るとその進化がわかると思いますが、最初はわりとイメージで描いていたり、資料が少なかったので同じ資料を見て描いていたような気がします。そのうち、みなバレエの舞台を見るようになりバレエが習い事として一般的になってくると、筋肉がこう動いてこのポーズができる、ということが描くほうにも見るほうにもわかるようになります。すると、ちゃんと軸があって立っている絵ができるわけですが、どうやら描くのがとっても難しいらしい。

なかにはそうなっていない作品もあって、ちょっと前に「(とある作品)はちゃんと立っているように見えない」と言ったらその作品のファンの人がかなり気を悪くされてしまい、まんがの面白さはまた別なんだけど、リアルに描かれているとうれしい気持ち…これはどうしたらいいのーっ、という気持ちになりました。

で、「ツーオンアイス」は最初から「フィギュアスケートする人体」がちゃんと描けていて、素晴らしい。目に心地いいというか、コミックス待っています(再度)。

あと10月は、神奈川県立近代美術館に「100年前の未来:移動するモダニズム 1920-1930」を見に行って、「あっそうか、まんがで足をたくさん書いたり動きに線を添えたりするのって未来派由来なのか」(由来じゃないかもしれないけど)という発見がありました。

※Pavel Danilyukによる写真: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/6539417/


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