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槇村さとる展@弥生美術館 開催中です

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取材にあたって槇村先生の作品を読み返したのですが、すいすい読めてしまい止まらない…槇村作品は飲み物です。

「愛のアランフェス」は、サッカーと「キャプテン翼」、バレエと「アラベスク」同様、今のフィギュアスケート人気の下地を作ったといっても過言ではない作品だと思います。

3つの「珍しい」


展示を見て気づいたのは、初期作品の頃から少女まんがにしてはコマが大きいほうなんですね。なので電子書籍になっても読みやすい、これは結構珍しいことではないかと思います。

それから画業〇〇周年のまんが家さんで、会期中に連載作品のコミックス(「モーメント-永遠の一瞬-」20巻 1月25日発売)が出るというのも珍しい。この長い作品の終わり方には、あるまんが家さんのおっしゃったことがいくぶんか反映されているそうで、これは展示を見に行くとわかります。

さらに取材の準備しながらテンションが上がってうっかり年表を作ってしまったのですが、それを見ると初期は「別冊マーガレット」でフィギュアスケートとジャズダンスなど身体表現のあるもの、「YOUNG YOU」「コーラス」「ココハナ」では女性と仕事についての作品、と描くものが変わってきています。それに加えて、98年の「イマジン・ノート」以来、対談集、エッセー、スタイリスト地曳いくこさんとの「ババアシリーズ」など、「文字の本」がコンスタントに出ているんですね。コンスタントに出るということは「売れている」ということで、これも珍しい。

すでに発売中の「THE 槇村さとる-デビュー50周年記念画集ー」が実質図録なので、弥生美術館行けない方、ファンの方は是非。

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