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SNS雑記その1

言い訳としての前置き

ここでは、my犬と木々の緑のことだけを書く予定だった。

自分が好きなもの、綺麗だと感ずるものに特化しようと思っていたから。
けれど、
写真を携帯からPCに取り込む作業が、
特に大変というわけではないものの面倒で
じゃあ携帯で書けば、と思うも、
片手で打つのはさらに不得手で、
結局、遠ざかっていた。

でもここ最近、
もやもやと言葉になりがたる考えが頭の中で渦を巻くので、
吐き出してみることにした。

きれいじゃないし、
全然まとまりそうにもないけど。

1.小さな疑問

SNS(最近大金持ちが買収し仕様やら名称やら好き放題に変更してるやつ)で、東大生の売春というnoteの記事が流れてきた。

釣りのフィクションかなとも思ったけど(本人曰く、友達ひとりにしか話してない、のに、なぜ見知らぬ人の取材を受ける話になった??などなど)
内容にいろいろ引っかかった。

日本では、もともと性が宗教での禁忌と結びついていない
しかも今や社会的タブー観も緩和されてきた。
その結果、売春のハードルは以前より下がった、ようには見える。

それで、若く容姿の整った女性にとっては、売春も時間コストの高いバイトのひとつとみなされる基盤ができた、
のか????

知らんけど。

そして今回の記事を読んで驚いたのは、
売春のハードルの低さ以上に、
ブランド品や高級店、高級リゾート等の価値がやたら高く評価されているように見えたことだった。

SNSの普及の結果、
商品やサービスの情報が誇張して拡散され(発信者の脚色もあると思う)
羨望や一種の競争心を煽る構造が、より濃厚になったのだけは実感としてある。

取材された(とされる)女子大生は、
経済的に切羽詰まっているわけではなさそうだった。

捻出すべき学費と、
勉強や睡眠の時間を差し引いてバイトに割ける時間とを天秤に掛け
調整を迫られている、わけでは全然なく
むしろ親は10万程度の下宿を借りてくれているものの
それには満足できず、
バレないためにその部屋はそのまま=親に払わせ続け、
自分で倍くらいの値段の部屋を借りる、という、
コスパ的には非常に良ろしくない状況


そして彼女の言う、今だからこそしておきたい体験、というのは、
具体的には
若さゆえにもてはやされ、通常の仕事より遥かに割りよく高額の現金が手に入る満足、
そのお金で、親が用意できるアパートよりも良い部屋に住む、
売春をしていない状態だと食べることのできない高級寿司を味わう、
美しい高級リゾートでレジャーを楽しむこと。

つまりは「自分の今しかない武器(若く美しい女、という期間限定の価値)」を最大限に活用し、セレブの「ような」(セレブではない)気分を味わうこと、盛大な「消費をすること」としか読めず、
そういう体験が、身体もメンタルも消耗する(と推測するが、実体験はないのであくまで憶測)売春の対価として十分な価値であるらしいこと、に結構驚いた。

後半で付け足し(?)のように書かれる、就活で「特別な体験」が評価される仕組みへの批判が、この選択がなされたことの動機や理由付けになるとは、もちろんまったく思えなかった。
就活で高く評価される「特別な体験」に、
税金も(おそらく)納付していないこの売春稼業(1500万が年収とすると、今の日本では所得税、住民税で結構な額を徴収されるし、親の扶養枠も外れるので高額な健康保険料納付も必要だ)が該当するわけがないし、
法律関係の仕事(ロースクールへの進学を希望しているとのこと)での面接でプラスに働くと、賢い彼女が考えるはずもなく、おそらく秘匿する気満々だろう。


知人に、とても経済的に成功したご夫婦がいる。(夫婦仲も良い)
ふたりには何人も子どもがいるけれど、末っ子だけとても年が離れている、
したがってその子だけは生まれ落ちたときから富裕で、
毎夏のハワイ旅行はファーストでしか行ったことがない。
それが彼女にとっての当たり前だ。
これはこれで、ある意味とても危険で、下手をすると人生台無しになりかねないと思う(自分が同程度の生活レベルを維持できない場合、ストレスが生じやすいので)けど、
幸いにも母親似で大変な美人のうえに頭も良いので、親の仕事をそのまま引き継ぐ方向で大学進学を目指している。
ほんとうに順調に歩んでほしい。
ちなみに上の子たちは皆、既に親と同じ職業の資格を取得している、全員眉目秀麗&優秀、すごい!
この夫妻の特徴は、たぶん公私ともに成功した人あるあるだと思うけど、
エネルギッシュで生き生きとしていて、とにかく自分たちの仕事が大好きだ。
ある程度大変な時期もあった(彼ら的に)のだろうけど、仕事への夢と挑戦心は常にあって、基本的には堅実でもある。
(まあ、本気でお金持ちなので、ヨットとかも買うけど、それは仕事だけでなく遊ぶ方もしっかり遊ぶということ。釣りを通じて新たな仲間も増やし、釣り上げる筋力を維持しようとすることがジムの励みになったりもする)

大いに脱線。
なぜこんな話を持ち出したかというと、
件の女子大生は、
親に彼女の望むレベルの財力さえあれば(つまり上記のわたしの知人夫妻のように)、売春がバイトの選択肢にならなかったのでは?と感じてしまったせいだ。
それは親側の年齢であるわたしには、ひどく苦く重い考えだ。

ほとんどの家庭では、子どもの大学時の学費や毎月の生活費の仕送りはとても大きな負担だ。
10万の家賃は、東京で女の子が安心してひとりで暮らせることと(セキュリティ等の面で)、4年間も毎月家計から捻出することとの妥協点であるように感じ、
それを親への体裁のためにだけそのままにしておいて実際には住まない、というやり方に、なんともいえない嫌な気分にさせられた。

しかもいずれはすべて親にも話すと言っていて(なぜなのだろう?)
わたしが親なら、さぞやりきれないだろうと思う
同情に堪えない。。

わたしには、
彼女が、noteの筆者の主張するように「理路整然とした決断のもとにきっぱりと選択した」ようには全然見えない。
金の使い道もただの「セレブもどき」にしか見えないので、
ほんとうにどこにも共感を覚えるところがない。

もちろんエコノミー席よりビジネス(ファーストはさらに)のほうが断然いいし、
同じ泊まるならセンスのよい調度で設えられた清潔で美しく広い部屋がいい
高価で手の込んだ食事は楽しい
それは全部とてもとてもよくわかる。

けれど、だから売春?
もっとも合理的な判断と選択?

高級ソープに来る客と、将来の仕事で鉢合わせる可能性はないのか?
あっても向こうが困るだけ、黙っているに決まっている、という目論見なのか?
全員が全員、好意的でもないだろうし、なんでこんなとこに元ソープ嬢が、とその男が感じた場合、その手の男はしたたかで、だからこそ成功もしているわけだから、困った事態に追い込まれる可能性はあると思う。
卒業してついた職場の給与に大きな不満を感じないのか?
今度こそ引かれる多額の税金や保険料にも不満は募らないのか?
今だからこそ味わいたい高級リゾート、高級店等は期間限定で、その後はすっぱり放念してしまえるのか?
ソープで身に着けた接客術は一般職では「枕営業」の分類になりそうだが、ずっとひきずらないのか?(むしろそれで成功する予定?)

つまるところ、わたしには彼女が惑いのなかにいるようにしか見えなかった。

これまでずっと勝ち組だったのに、一旦東大の中に入ってしまうと、
そのなかでは平均値でしかないという事実
特に落ちこぼれてはいないけど、自分が際立つ存在とはもはや感じられない
頭の良さも、予備校でも一目置かれるレベルではなく(ただし雇ってはもらえる)、
東大卒でもない(怒りを更に加速させるポイントのようだ)塾の担当者から無能扱いされるのが屈辱だからとタダ働き(時給も発生しない準備時間)している自分、その虚しさ
一部の学生は(数自体はおそらくそう多くないけど、目立つので存在感はとても大きい)、経済的にもコネクション的にも自分よりずっと恵まれ
きらきらしている

生まれて初めての、挫折までは行かない、けれどずっしりと重くのしかかってくる、自分は何ほどの者でもないという感覚
それをなんとしても振り払いたかったのかな、などと思ってみたり。

すべて余計なおせっかいなのは分かっている。
自分のことでも、自分の娘のことでもないのだから。


評価される立場にいつづけるのではなく、
自分がしたいことはなにか
どう社会で役立てるのか、
自分もまた誰かを助けられるか
そういう視点があれば、
たとえば塾の講師でも、
報酬以外の楽しみもあるんだけど。。

手掛かりを与えて
その子に考え調べ、自ら答えを導き出す楽しさを伝え、
主体性を持つことで生き生きとし始める様子が嬉しくなる、とか。
(昔、個別指導のバイトをしてた)

ま、遣り甲斐搾取はいけないし、
稼ぐことはとても大事だけど。












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