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センター試験を受けるキミ、受けないキミへ

もうすぐセンター試験。受験する人も、しない人も、いろんな思いが駆け巡る時期ですね。今回は、私立に志望を決めたあとも、意地でも5教科を勉強し続けた私の大学受験の話をしたいと思います。

私が今回言いたいことを先に伝えておきます。
「苦手と決めつけるには、何事もまだ早い」
私の勝手な考えですが、自分はこれが苦手だと決めるのは、死ぬ間際でも遅くないんじゃないかと思うんです。

伝えたいことは大体うえに書いたことなので、以下の文は読まなくてもかまいません。

では、話を続けます。
私は高校入学時点から私立志望だったわけではありません。むしろ国公立を受けるんだろうなあと思っていました。それは、特進クラスにいたからというごく単純な理由です。
私の地元はド田舎で、田舎ほど国公立をゴリ押しすると言われますが、まさにそうでした。高校1年生のときに受けた模試では、第一志望は東大、第二志望は京大を書くように言われました。別にそれが悪いとも思わなかったし、今でも思っていません。自分の可能性を最初から狭めるよりずっといい。

2年生になって、私は文系に進みました。その選択は私にとっては簡単で、数学が嫌いだったし、物理も化学も、もうこれ以上難しいものは無理だなと思っていたし、自分は「文系人間」だという根拠もない自信が、その時の私には確かにありました。

特進クラスで文系に進んだ私は、東大の試験にのっとって世界史と日本史をやることになりました(他のクラスはこれらのどちらかと公民か倫理)。歴史は嫌いではなかったけれど、後々この2つが私の足を引っ張ることになったのです。
絶望的に年号を覚えられないし、分かりやすくストーリー仕立ての書籍や漫画を読んでみるも、テストに関係ないことばかり記憶してしまう始末。先生に一番呆れられたのは、日本史の教科書に載っている家系図を見ては、その人が詠んだ和歌を調べていたことでした。

3年生になって、自分が進みたい進路について真剣に考え始めました。「この学部で学びたい」私がそう思った学部は、国公立にはあまり無い学部でした。私立に進む、という選択肢がここにきて出てきたのです。

私立を受験するのにセンター試験は必要ない上、試験は3教科だけの場合が多い。最初から3教科に絞って学習している人がいる中で、5教科をやり続けるのは不利とも言えました。
歴史は覚えてしまえば本番でも大きく外れることは無い。そのため、数学を捨てて歴史科目に時間を費やすこともできたのです。でも私は、嫌いな数学を捨てず、意地でも5教科を勉強し続けました。

結果から言うと、嫌いだった数学のおかげで、私は行きたかった私立大学に合格することができました。

世界史も日本史も、自分なりに試行錯誤して絶望的な点数は取らなくなったものの、初めから効率よく記憶していた周りの子たちに追いつくことは、悔しいけれど困難でした。まして、私立に絞って勉強している子たちに勝つなんてのは、試験直前まで頑張っても現実的では無かった。
「これはもしかしたら国公立はおろか私立も受からず浪人か」とも思っていた頃、自分の数学の成績が歴史の点数をカバーしていることに気づきました。
意地でも5教科にしがみついたことで、嫌いだった数学がいつのまにか命綱となってくれたのです。

「数学嫌い~~私は文系人間だもん~~」って駄々をこね捨てていたら、たぶん今の自分はいなかったでしょう。
私は今の大学に入れたことを本当に良かったと思っています。
そして、周りが国公立に進む中「私立に行きたい」と言った私に「自分が出会いたいと思う人がいそうなところに進めばいい」と背中を押してくれた父の言葉を今でも覚えています。

センター試験。緊張しますよね、不安になりますよね。でもそれは一生懸命やってきた証でもあります。この試験で、今後の人生多少は左右されるかもしれないけど、この試験で今後の人生すべてが決まるわけじゃない。それくらいの余裕は試験場に持っていって。きっと、大丈夫。

あ、そうそう。たまに推薦ですでに合格もらってる子とかが試験場で居眠りするんだけど、本当に迷惑だからやめてあげてね。

センター試験に対する思いは人それぞれだけど、夢に向かって進もうとしている人たちをみんなで応援しよう。

全力でぶつかってこい!緊張は、頑張ってきた今までの自分からのエールだと思って!

皆さんが将来、今の自分を振り返った時に「あ~自分頑張ってたな」と誇れる過去になることを、私は確信しています。