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よりよい新卒1年目を過ごすための6ステップ

はじめに

肩が縮こまるような寒風の季節が過ぎ、いよいよ春がやってきます。新しい世界、新しい生活、募る不安と期待。様々な思いを抱えているのではないでしょうか。
ちょうど1年前、上京してきた私がまさにそうでした。
それから時が経つのは本当に本当に早くて、社会人人生初の”後輩”をもつときが、とうとうやってきました。
今回は、人生に一度の「新卒1年目」を振り返って、これからその大事な1年を過ごすみなさんに伝えたいことをまとめました。

ステップ① 社内の「常識」に疑問をもとう

新入社員のみなさんには、ぜひ持っていてもらいたい視点です。
慣れというのは怖いもので、それがどんなに無駄のある作業であっても、改善点があると分かっていても、日常化していくうちに普通になっていきます。
そこに対して「おかしくない?」とアプローチできるのは、もはやあなたたちしかいないと思ってください。そしてそれを、ぜひ”あなたの考え”も含めてアウトプットしてください。「おかしくない?」というだけじゃ、ただの愚痴になってしまいますからね。
あなたが、あなた自身の考えをもって発言したことならば、きっと快く耳を傾けてくれるはずです。もしそうでないのだとしたら、それこそあなたが変革をおこすべきでしょう。

ステップ② 分からないことは理解するまで聞き続けよう

いい子ちゃんになって「はい」ばかり言うのは絶対NGです。それは先輩たちにとってもあなたにとっても、何も良いことはありません。分からないことがあればどんどん聞きましょう。「何が分からないのかも分からない!」というときは、正直にそれを伝えましょう。
何も恥ずかしいことはありません。会社というのは「異世界」だと思ってください。分からなくて当然なのです。「『こんなことも分かんないのか』って思われそう」? そんなの、面と向かって言われてから落ち込めばいいことです。
まず、分からないような伝え方をする方が悪いのですから。あなたは何も遠慮をすることはありません。

ステップ③ 社内のいろんな人の意見を聞こう

これを入社すぐにやっておくと、今後めちゃくちゃ役に立ちます。OJTなどがあると、特定の先輩に頼ってしまいがちですが、ぜひいろんな先輩に話しかけてみてください。社内に対して固定概念がないときに様々な意見をインプットしておくことで、広い視野で自分の会社を見ることができます。1人の先輩の意見は、一個人の意見でしかありません。鵜呑みにせず、できるだけ多くのモノの見方を知っておきましょう。

ステップ④ 先輩上司の得意分野を把握しよう

これはステップ③にも繋がりますが、多くの先輩上司とコミュニケーションをとるなかで「誰が何に強いのか」を見つけ出せたら、なお良いです。
これで困ったときはあの先輩、この意見を伝えるのならあの人が話が早そうだ、これを把握しておくことで、あなたの業務の効率がグッとあがるのは間違いないでしょう。自分で把握するのが難しいようなら、身近な先輩に聞くのもありです。「うまく先輩を使う」のは、社会人に必須のスキルです。

ステップ⑤ 先輩上司が完ぺきではないことを心得よう

入社してすぐは、先輩上司がとてつもなく大きく見えます。でもここで、先輩上司はなんでもできる、と頼り切ってはいけません。業務についてあなたより詳しいのは当然ですよね。少なくとも1年以上、長ければ数十年とその仕事に携わっているのですから。
ここで思い出してほしいのがステップ①です。その先輩のやり方に、改善点は全くないでしょうか? きっと、完ぺきなことは無いと思います。先輩上司だってたくさん失敗して学んできた人間。超人ではないのですから。
見習うところは吸収しながら、あなたのやり方を模索していくことを忘れないでください。

ステップ⑥ 尊敬の心を忘れないようにしよう

これは、社内に限ったことではありません。人として、最も大切なことだと思います。
会社の雰囲気に慣れて、業務にも慣れてくると、期待していた社会人ライフとは違ったものが視界に入ってくることもあるでしょう。雑音が聞こえてくることもあると思います。でもどうか、蔑みの目をもって周りを見るのはやめてください。触れたくないものをシャットダウンするのは簡単ですが、それは何の解決にもなりません。
まずは何事も尊敬の心をもって接し、知り、根本にあるものに目を向けてください。それが、雑音を雑音で終わらせないための第一歩となります。

まとめ

なんだ、当たり前のことじゃないか。と思った方、正解です。
これまでもそうだったように、社会人だって、当たり前の積み重ねなのです。
でも、私がこのステップすべてを実行できたかというと、残念ながらそうはいきませんでした。私の新卒1年目はもうすぐ終わりを迎えます。でも、これからでも挑戦したい、改善したいと思っています。
だから、どうか焦らないでください。入社して何年目なんて、正直関係ないのです。人はいつだって成長過程にいるのですから。なだらかな成長の坂道の中で、どこをスタート地点とするかは、あなたが決めてよいのです。

この春、新卒1年目を迎える人も、新卒うん十年目を迎える人も。少しでもこの記事がお役にたてたなら、こんなに嬉しいことはありません。