見出し画像

悪徳美容外科の被害に遭わないためには


そもそも悪徳美容外科とはなにか

"悪徳美容外科"を一言で定義するのはなかなか難しいですが、言うならば『利益第一の不誠実なクリニック』ですかね。

まずは、一つでも当てはまったら注意するべき『悪徳美容外科の特徴』を書き出してみました。

・当日契約及び手術を勧めてくる
・広告の値段通りにできない
・強引なアップセルをする
・カウンセラーが在籍している
・ドクターよりカウンセラーと話す時間の方が長い
・やりたい施術とは全然関係のないものを勧めてくる
・メリットばかりでリスクを教えてくれない
・説明が不十分なままノリで施術させようとする
・違法な契約および契約書、同意書の取扱いがある
・危険な施術をメニューとして取り扱っている
・一つのメニューに対して、わかりづらい名前で何個もランク分けされている
・施術の仕上がりに不満を訴えても不誠実な対応をされる(返金や修正提案などのアフターフォローをしてくれない)

必ずしも大手=悪徳とは思っていませんが、だいたい有名なクリニックは元を辿ると繋がっているので体質が似ており、結局、大手=悪徳となってしまいますね。

被害に遭わないための5箇条

1.当日契約及び手術は避ける

これはもう基本中の基本。たくさんの整形界隈の方々が伝えているので周知の事実…であって欲しいです。整形に限らず、買い物や契約で失敗する人の共通点はこれだと思うんです。当日契約・手術をしてしまう理由の多くは『安くしてくれるからor断れなくて…』だと思いますが、当日のお得感に乗せられて良い思いをすることってありますか?顔にメスを入れるようなことを「今日ならこの値段でできます!」って言ってくる時点でそこで手術するのはやめた方がいいですし、そんなクリニックは後日行っても安くしてくれることがほとんどです。美容外科自体言い値の世界(ほとんどが技術料)なので、向こうから値下げしてくるようなクリニックはいつでも安くできるということです。
また、断れなくて…って契約だけならまだしも、手術までしてしまったら取り返しがつかないですよ?CMをやっていて誰もが知ってるような大手でも、"本来してはいけない危険な手術"を今でも続けています。何も知識がない状態で考える隙を与えられず、あれよこれよとオプションをつけられローンを組まされ、最悪の結末は…修正地獄・多額の返済・心の傷だけが残ってしまうことになります。

2.クリニック及び執刀医は複数箇所巡る

「有名な◯◯さんがこの先生で整形してたから」「いろんなSNSで情報収集したから」「症例をたくさん見たから」準備OK!ではないんです。交通費と時間をかけて実際に足を運んで、複数のクリニックを巡り執刀医に会ってください。
「やりたいと思っていたが実は適応じゃなかった」「他の手術を併用する必要があると言われた」「この先生、話してみると自分と合わないかも…」など、想像していたことと違うことがあると思いますよ。一度メスを入れたら、いくらお金をかけても完全に元の状態には戻せません。できる限り失敗しないためには必要な労力なんです。

【執刀医選びのポイント】
執刀医を選ぶ時『JSAPSかJSASのドクターを選ぶべき』というのをよく見ますが、この2つは大きく違います(簡単に言うとJSAPSは選ばれしドクターで、JSASは誰でもなれます)。JSAPS専門医を一つの指標とするのは良いかもしれないですが、それだけで選んではいけません。
ドクターも患者さんも人間なので、色んな価値観が違います。そのため、どんなに上手いと評判でも、おそらく悪い口コミが0の先生はいません。それがあるからやめるのではなく、口コミの中身(何で批判or評価されているか)・症例写真(技術、美的感覚)・カウンセリング(価値観、人柄)と多角的に判断する必要があります。
また、一つの手術で成功すると別の手術でも同じ先生に頼みがちですが、その都度調べカウンセリング巡りした方が良いです。なぜならドクターにも得意不得意があるからです(ある程度器用なドクターはいますが、全部得意です!って言ってる上手な先生はあまり聞いたことがないです)。

【カウンセラーは必要ない】
大手がなんでカウンセラーを雇っているか知っていますか?アップセルするため…と思われがちですが、結果的にそうなってしまっているだけで実は違います。カウンセラーの役割は、『ドクターの説明する手間を減らす』ことです。通常のクリニックであれば、ドクターが患者さん一人ひとりに手術の適応、内容や方法、注意事項を説明します(カウンセリング時間は30分〜1時間程度)。一日の営業時間を9時間とすると、手術をすることも考えたら20人未満(一人のドクターにつき)の予約者数が限界だと思います。それに対し、大手の一日の平均来院数は50人(一人のドクターにつき)を超えます。つまり、患者さんに割ける時間はほとんどありません。そのため、カウンセラーはドクターが本来するべき説明を代わりにする役目を担っているのです。経験上、真っ当なクリニックにはカウンセラー自体存在しません。

3.施術金額の相場を知る


相場を知っておくと、悪徳美容外科対策に大きく役立つと思います。もちろん全て目安になりますので、これより高いor安いから一概に悪い訳ではありません。

二重埋没…10〜20万
二重全切開/眼瞼下垂…25〜35万
目頭/目尻切開…20〜35万
裏/表ハムラ…35〜45万
目の上/下脱脂のみ…10万
目の上/下たるみ取り…35〜50万
眉下リフト…35〜50万
糸リフト…10〜30万
小鼻縮小/鼻尖修正/耳介軟骨…35万
鼻中隔延長…60万
鼻/顎プロテ…30〜50万
(随時更新します)

4.最低限の知識を持つ

カウンセラーには、施術に詳しい人もそうでない人もいます。わたしの感覚だと『本人も実際多くの施術をしていて、いわゆる整形垢を持っていそうな本当に詳しい人10%、長く働いているため広く浅く知ってる人20%、売上を取ることはできるが中身はペラペラな知識の人70%』くらいのイメージです。

なので、こちらも最低限の知識を持っていれば、まずカモられることはないと思います。

・施術金額の相場(既述)
・施術に関する適正量
・詳しい施術内容、施術方法
・麻酔の種類
・施術によるダウンタイム
・術前後の注意事項
・起こりうる合併症とそのリスク 

『何も知らない人=カモ』にならないように、これらは最低限自分で調べてから行きましょう(もちろんクリニックによって多少違います)。

5.他人と自分は違うことを自覚する

整形したら魔法のように必ず理想の姿になれるわけではありません。パーツ配置、頭蓋骨の大きさ、奥目/出目、首の長さ、身体の骨格…など、整形では変えられないものがあるからです。
よく「友達がこの施術で可愛くなったから、自分も同じものをやりたい」「好きなインフルエンサーさんがおすすめしてたから、同じ先生で施術したい」と言う方がいらっしゃいますが…生まれ持った顔なんてみんな違いますし、美的感覚も人それぞれ。たまたまその人にとって良かっただけで、あなたに合うかわかりません。友達もインフルエンサーさんも責任を取ってくれません。
大事なのはバランスを考えて自己分析すること、そして適応を見極めて教えてくれるドクターかどうかです。悪徳ドクターは売上を取ることが第一なので、患者さんがやりたいと言った施術がたとえ"非適応"でもやります(本人がやりたいと言ったと言い逃れできる)。

本当に必要なことなのか考える

多くの整形は自由診療です。病気でもなれば、羽交締めにされて無理やりメスを入れるわけでもありません。最終的に"本来はしなくて良いこと"を選んでいるのは自分です。つまり、悪徳美容外科に騙されたら・整形で失敗したら、それは100%クリニックが悪いわけではありません。しなくていいことを自分が選択して"する"わけですから、その時点で1%くらいは自分で責任を負う覚悟がなければならないと思います。
また、これだけSNSが普及しているのに尚、悪徳美容外科へ行かれて当日施術される方、多いですよね(身近にそういう人がいたら教えてあげてください)。今一度クリニック及び執刀医選びを慎重になっていただき、そもそも今その整形する必要があるのか考えて欲しいです。

(誤解がないようお伝えしますが、整形自体は反対派ではありません。わたし自身たくさん整形してきましたし、そうして良かったことの方が多いと思います。)

もちろん99%悪いのは騙すようなことをする・失敗しても不誠実な悪徳美容外科なので、引き続きこの#悪徳美容外科撲滅 活動は続けていきますし、被害者の方の味方として出来る限り協力したいと思っています。


今後とも応援よろしくお願いします。

皆様の応援が活動の力になります😌