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ロボット支援下腹腔鏡下子宮全摘出術のこと3/3

1と2の記事はそれぞれこちら

最初の夜、マッサージ機つらかった

体にはいろいろな管がついている。
・酸素マスク
・尿道管
・点滴(太い)
・足マッサージ
完全に盲点だったのだけど、私は、足のマッサージ機がかなり苦痛だった。

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数秒間ウイーンウイーンとマッサージをして数十秒間止まる。その動きを左右交互にずっとずっと続ける機械。それに繋がれていることが地獄に感じられた。
麻酔の影響か、一瞬あるときかなりメンタルが不安定になる時間帯があって、自分が発狂してこの装置を尿道管と一緒に引きちぎってしまうのではないかと思ったほど。

例の看護師さんに「取り外してくれないか」と嘆願して、例によって「聞いてみますねー」と言われてすぐに戻ってきて「必要な処置なので無理だそうですー我慢してください」と言われて、この人絶対に誰にも聞いてきてないな、と思ったけど、同時に絶対にだめなんだな、とも思った。

この日の夜は本当に辛かった。今まで生きてきて一番辛い夜だったかもしれない、っていうくらい辛かった。

「寝返りは自由にしていいですよ」と言われるけれど、子宮を取ったばかり。傷だって癒えてないし寝返りしようとすると激痛。けれどベッドが体に合わずに腰痛がひどくなり、これも激痛。
次第に気胸によるみぞおちの痛みから肩の痛み、これも激痛。

加えて足には絶望感を煽る無限マッサージ機。ちょっとうとうとしようものなら、マッサージ機に起こされる。枕の使用も、血圧に響くからとNGだったので、角度的に「ふんがっ」って息が出ちゃう角度で、寝入り端にそれが出るとまた起きてしまう。激痛を忘れようにも忘れられず、入眠時に不安を消して入眠を起こす薬を入れてもらったもののあまり効果がなく、途中で痛み止めも入れてもらったけれど、それもすっきりとは効かなかった。

絶望的な気持ちになって、ただ時間がたつことだけを苦しみに耐えながら待っていた。
発狂だけはしないように、意識を飛ばす・・・ことはできなかったけれど、この苦しみから逃れるためにアホにでもなりたかった。

大袈裟なんだと思う。

途中うとうとした時には、マッサージ機を気にせず半眠りしていたし、隣の人は次の日「よく眠れました」って言っていたし、私が神経質なんだと思うけれど、とにかくわたしにとっては辛い1日だった。

尿道管も地味に辛い

尿道管も地味についライ。足をあげたくても尿道管をひっぱってしまいそうでできなくて(そんなんじゃ取れないらしいけど)姿勢がかぎられて。

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呼吸に影響するので「痰を出すように」と手引書に書かれていたので、痰をちゃんとだそうとするんだけど、そもそも水も飲んでないし、痰らしきものがよくわからない。呼吸はできてる気がするけれど「ふんがっ」ってなるからできていないかもしれない。酸素濃度は大丈夫そうだけど・・しかも痰を出す行為ってすごい痛いしどうしたらいいの、とパニック(ないなら無理にださなくていいらしい・・あたりまえだね)。
腰痛も、病院ベッドはどこもこんなものだろうし、老後どこかに入院したらベッドでこんなに苦しむんじゃまずいなと思って、自分の腰の角度を矯正したくなったよ。
そして数時間ごとに看護師さんが血圧と体温を確認しにきてくれる。
その都度相談できることが、とてもうれしかった。
不安なときには、手も握ってくれた。

ありがとう、本当に助かりました。

マッサージ機が取れる!

次の日の朝は6時にはじまる。
そして9時に歩行レッスン開始=つまり、マッサージ機と尿道管が取れる!!

6時になって少ししたら看護師さんが来て「今日から歩行始めますんで頭起こしますよ」といって、ベッドの角度をいきなり頭部30度で起こした。そして水を飲むように言われる。水を飲む?そんなことできるの?みたいな心境だったけれど(重症患者感)、ちゃんと飲めた。ベッドの角度はここから9時に向けて徐々に起こしていくのだという(が、看護師が起こしたのはこれ1回)。

みなさんにとって3時間ってどのくらいの時間がかわからないのですが、わたしにとっては結構な長さです。

3時間、頭30度の角度のベッドに座り、尿道繋がれ足のマッサージ機にもつながれて、つまり身動き取れない状態。起き上がったので足も動きが制限され、パンダみたいに足を投げ出した状態で放置されてる3時間。ぼおっとするか、寝るか、考え事するか?チクタクと時を刻む時計の音すらしない。

幸い、起き上がったことで腰への負担がなくなり、夜中よりも眠りやすくうとうとすると時間がたっていく。「今日は歩かなくちゃいけないので眠れるなら今寝てしまっていいですよ」という看護師さんの言葉をありがたく頂戴して10分きざみ、30分きざみで軽く寝ていたら、医師っぽい人が来て「今日から歩きますよ、寝て無い?それは言い訳になりません。肩が痛いのは二酸化炭素が上に入ってるからです、よくあることですロキソニンじゃ取れないんで、歩いて血行良くして、しばらくして消えるのを待つしかないです。いま寝るとリズムが狂うんでやめときましょう」とか言うのでこまった。

でも寝ちゃった。することないんだもん。
この眠気が消える時が、マッサージ機と尿道菅が外してもらえる時期!って思って、とにかく待ちました。

ちなみにこの病院「すぐ戻ります」はだいたい30分くらい。
「また来ます」は次の定期ルーティン時、と下界の時間感覚よりものんびり感あるので、9時にと聞いてても遅れることもあるんだろうと思ってた。手術は別だけど看護は時間それほど厳密に言わないもの。だから9時にやりますよ宣言してから30分待たされるとかは覚悟していた。ぬか喜びにならないように。
でも!9時ぴったりに見知らぬ新しい看護師さんが来て「歩行練習しますんではずしますよー」とばっさんばっさんマッサージ機を外してくれた。おおおお!この悪夢のマッサージ機が外されていく。それは感動的な瞬間だった(わたしにとって)!神様か、この人!
ホントあれ嫌い。以前レッグリフレとか買おうとしたことあったけど、買わなくてよかったもう絶対買わない。この辛かった晩を思い出してしまいそうだから。

そして尿道管も取れる

そしてさらに「次は尿道管ですよ〜」まずこのまま立ち上がってみてください。まってました〜〜〜。

お腹が痛いので立ち上がるのは大変。でも横向きになったりとかなんとか立ち上がる(だって尿道管はずしてもらわないとっ←モチベーション)。

「ちょっと足踏みできますかーここで、そうそう。」なんでもします。なんでもできます!(だって尿道管はずしてもらわないとっ←モチベーション)

「それじゃあこのままちょっと歩きますよー。」えっと、このまま?わたし手術着をまだ着ていまして、乱れまくった手術着は確かにスナップをパチンパチンと整え直し紐も結んでくれはしましたが、下はパンツもはいておらず、そのまま管が出てると言うおよそ人らしからぬ格好で、病室を出て廊下を歩けというのですね。ですね、ですよね、ええ、なんでもします、なんでもできます!(だって、以下同)

「あそこの血圧測るところまで歩いてー戻っていきましょう。はい、あるけますね!」苦しいけれど、少しフラついてもいたけれど、歩けた。途中手術してくれた先生が通りかかって、歩いている私を見て「おお!もう歩いてる!」とにっこり。ずいぶん往診のときと雰囲気が違うなと思いながら「お腹痛いですけど」って話したら「そりゃあたりまえだ」と言われた。こういうときは何を癒えばいいんだか本当にわからない。

そして、病室へ戻ってきて「それでは尿道管外しますんで、もう一度さっきみたいにベッドに横になってください」。さっきまでベッドで身動き取れないと思ってたわたしが、こんなふうに自主的に(?)ベッドへ上がれって言われるんだなあ〜お腹めっちゃ痛いんだけどーううと思いながらベッドによじのぼり(だって、以下同)、ベッドに横になって、ただベッドの角度が立ち上がったままだったので「これ倒したほうがいいですか?」と聞くと「どっちでもいいですよー」とのこと。そして「すぐ戻りますからね」と看護師さんはどっかへ行ってしまった。

尿道管入った、手術着はだけた48歳11ヶ月。

ベッドの上であられもない姿でまたもや放置プレイ。

もうすぐもうすぐ、と餌をぶさらげながらここまで来たのに感。そしてやっぱり看護師さんの「すぐ」はすぐではなく、30分で、わたしの尿道管は30分後に無事外されることになった。「3秒くらいではずれますから」って言われたけれどこれは1秒くらいに感じられた。痛くも無くすぐ。

かい・ほう・かん!

「尿道管は外した後尿意が薄い場合があるので、あまり尿意を感じなくても12時くらいには一度トイレに行くようにしてくださいね」と言われるものの、気にしすぎるキライのあるわたし。1時間後にはトイレに行きたいような気がしてトイレに行き、自分でトイレに行ける幸せを噛み締めていた。ここから先は、できることが増えていく。ちょっと制限されただけでいつものなにげないことに幸せを感じられる。
と、同時に、トイレに行けるようになった3回目にはもう「痛みもなくなればいいのに。思い切り排尿したい」みたいな感覚が出てきて、人間上を望むもんだと呆れたりもした。いまあるものに感謝する時間がもう少し長くてもよくない?わたし。

そして、回復は驚くほど早い

食事はこの日のお昼ご飯から全粥食が出ると言われていた。
え?もう食べれるの?って思ったけれど、食事を目の前にしてみたら、すごい勢いでがっついてる自分がいた。

食べたかった食べたかった!って感じに。
でもお腹は痛くていたくて・・食べ物が体の中を通っていくのに反応して痛い。ズキンズキンする。それでも食べたくて・・ほぼ全部食べてしまった。ごちそうさま。

ご飯が食べれるようになれば点滴は終わる。15時の点滴を最後に、上の方の管は取り外されて、あとは19時の抗生剤を入れたら点滴の管も取り外せるのだとか。
無事、抗生剤も入り、夜には点滴の管も抜けた。思ったよりも太い針でびっくり。手術用の一番太いものだったとのこと。

夜はロキソニンとマイスリーをもらって飲んで寝た。今度はちゃんと眠れた。

術後2日目の様子

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この日から通常食、ということで自動販売機までドリンクを買いに行き、これをゲット!口に含むとおいしいことおいしいこと!
…この文章、実は術後2日目に書いている。
1日の午前中に手術をしたとしたら3日ということ。
お腹はまだ痛い。歩くのもちょ、勘弁してよーって思う。トイレもそろりそろり、お腹曲げながら歩く感じ。
けど、座ってても大丈夫だし、昨日よりも格段に稼働範囲が増えた感じがする。実際こんなの書けちゃってるわけだし。

そしてこの夕方には、院内のコンビニに買い物も行ってしまった。
コインランドリーで洗濯もしてしまっている。

便通もあり、看護師さんみんなに「順調ですね〜」と言われているのでかなり順調なケースなのだとはおもうけれど、自分でもびっくり!すごいよね。子宮を取るような手術をしたのに術後2日目には歩いているなんて。

とはいえお腹は痛いしまだまだ家事なんてできるような感じでは全然ないのだけれど、傷口も綺麗で内出血もなし、ナプキンに血もつかない。先生の腕が相当よかったんだなあとも思ってる。本当にありがとうございました。一旦手術の日記はここで終了です。

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