RTやいいねよりも大事なことその2

さて、noteにこの記事を投函してわずか4時間足らずで7もスキがついているのだが、やはりSNSなどをしていたらその数字はとても気になるだろうと思う。中にはフォロワー数にまでこだわるのだから人間の浅ましさを垣間見る。

さて、いいねやRT数はなぜ当てにならないか考えてみよう。

・コミケの先着通販とか通販対応とか

そろそろ夏コミの新刊の通販アンケートがTwitterで拡散され始めるし、もうすぐCOMITIA128が開催される。知らない方のために一応書いておこう。

COMITIA…東京で行われるオリジナルオンリーの同人即売会「いわばスペースを借りて個人が作った完全オリジナル作品の展示、販売を行う祭典」である。同人には細かいルールがあるがnote内には全くわからない人もいるだろうから「」内の注訳は知らない方向けに書いたから知っている方はそのままで良い。

コミックマーケット…東京で行われるオールジャンル同人即売会。夏と冬がある。説明不要。

COMITIAもコミケも自分で作った作品を展示、販売(頒布)する場である。知らない人はそのように認識すれば大方ズレはないと思う。興味があるならサークル参加者に聞いたり検索してみても良いだろう。

まずはコミケの通販問題である。

Twitterのアンケートで買いたいと言う人が100人もいたのに実際は10人くらいしか買ってくれなかった、というツイートがよく流れる。これに対して人は可哀想とか言っている反応をよく見るが、これはサークル主の認識に大きなミスが発生しているからこのような結果2なっているのである。

ネットが発達し、TwitterやFacebook、Instagram内の人口が急激に増えた。世は情報社会である。だからTwitterでよく発信する。だが残念な事にネットでの情報を見ての人の反応はあくまで「気になる」程度のものである。これ以上でもこれ以下でもない。きっと粗方の内容やカップリング、傾向を見て何となく買いたいと思ったのだろう。では何故10人くらいしか買わなかったのか。

答えは簡単で中身や表紙が自分の予想と違っていたから、である。実はこの辺り上手い人はアンケート通りの結果か、そうはいかずとも相応の結果は出している。

本で面白いから、本を見たら面白さが分かるから、多分このように考えて中身は公開しないか、途中だけ公開するか、で終わっているのだろう。

pixivやカクヨム、なろうは完結まで書かないと利用規約に違反する。その前にpixivやカクヨム、なろうは読み手のプロである。間違いなく定期的に作品には目を通しているだろう。

私は思う。利用規約違反云々の前にこのような差の付け方は誰にも何の利益ももたらさない、と。自分の為にも完結までは公開した方がいい。

さて、そのような方々は恐らくギャップを狙っているのだろう。あるいはお金を出してくれるから、と良かれと思って公開しない、を選んでいるのだろう。

あなたはスーパーマーケットのチラシに目を通したことはあるだろうか?チラシには様々な特売商品を掲載し、タイムセール商品も掲載している。特にメインとなる特売は入口に看板まで作って印刷して貼りだしたり、購入済みの荷台にも一定感覚で何度も同じものを貼り出している。

これは少しでも客足を止めるための作戦である。何度も同じものを貼りだすと嫌な気持ちになるだろう。私もなる。だが、この作戦はその嫌な気持ちを巧みに利用している。嫌でも目に入り「ああ、なんかあったよなあ」と思って気づけば中に入っている。そして気づけば特売商品に手を出している。売り場を見ればチラシには載せていない奉仕品とかあるしスペシャルプライスとかある。毎日お買い得とかもある。気づけば4000円くらい買っていたとかいう声を、販売員で対応する際はよく聞く。

新聞にチラシを挿入していないため、あまり定着しなかったらしいタイムセールも今ではすっかり定着し、タイムセール終了前のレジはやばい。煉獄である。僅か10分で1人で20人対応しているとか疲れて振り返ってみたら明らか50点くらい買ってるお客対応をするのかとげっそりする。タイムセール終了が迫っているので焦る。だが、この効果で人件費や発注費、維持費は全て何とか出しているし時給は上がった。パートタイマーではあるが交通費、有給、社会保険も掛けて頂いている。間違いなくあちらこちらに貼りだしているからだ。対応している店長、主任もたまにしんどそうにしているけど。

前にも言ったが実績こそ全てという私の考え方なのでサイトは作り、Twitterで定期ツイートで回し、ネップリにアップロードし、テキレボ内で開催される300字企画に便乗し、Twitterで気まぐれに語り、ネップリ企画にはここぞとばかりに便乗し、アンソロジー企画にもここぞとばかりに乗っかる。これこそが実績である。全部連載している緋の剣士~なので主人公の名前は覚えてもらえたし、何となく「暗そうな話/業が深い」は覚えてもらえたかな、と思われる。ある程度私という人間の有り様もTwitterに載せている。

いいねの数こそ少ないが同じ人がいいねしてくれる。つまりは、そういうことだ。なので、この同じ人に向けたものをつくれば大体間違っていない。そして私は通販アンケートを上回るほど作品が出払い、母に「再販費がいるようになった…残部5しかない」と言って笑われる。余計な出費かもしれないが本当に有難い。交通費往復は毎回取り戻せて多少の利益は出る。有難い事である。

私は小説を作る上で必ず「目に訴えるもの」を挿入している。オールフルカラー印刷、カバーが通常仕様になっているワンブックスさんのお陰で格安でそれなりの本が作れている。フルカラーページは32~40ある。ページ数が少なくても10以上はあるだろうか。モノクロでも画像入れている。

要は文字ばかりだと飽きるからである。そしてとりわけ私は「人間の所業の果てにある悪意、善」という壮大で抽象的なテーマを扱っている。これを文字だけの本にしたのでは伝わるはずがない。緋の剣士第一番の時に気づき、下巻で素材を入れたり目次を作ったり奥付を工夫したら再販オンパレードになった。さすがに5年経つのでテキレボ直参で売り切っておしまいにするつもりだが。

定期ツイートの他にもキャラを語ったり「FGOに当てはめて語っていい?いいよー!」とか言って語る。思い切ってフォロワーさんのタグに乗るとまあクラシックやサンホラやピアノ曲をよく勧められる。見ている。めっちゃ見ている。

忙しそうとか葛藤しているとかも言われて、やべ、あなた近所の人?挨拶しに行かないととか思う。そんな感じ。多分発信量が多いので、いいねとかでわざわざ見返さなくてもいいのだろう。私も発信量が多い人に対してはそうなるし、自分の為になる貴重な情報以外いいねはしない。RTはたまにするが発信量が多い人はしない時もある。なんというか隣にいて当たり前だからしなくてもいいか、とか。いざ通販とか始めたら買う。なんも思わず買う。内容とか知ってるから手元に置きたいし、とか。フリーゲームならDLできるようブクマしておく。こんな感じである。

宣伝は何も惨めではない。スーパーマーケットという株式会社がこれだけ至るところにチラシ貼って客の呼び込みをしてるんだからアマチュア作家が何故しないのかと思う。見て欲しいだろうし手に取って見て欲しいだろう。そう思うならスーパーマーケット並にチラシを貼りまくればいいと思う。定期ツイート化はそのためにも良い方法だ。ツールは使うためにある。あるものは全て使え。何でも使え、である。