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アセンド経営日記第22回(2024年2月)

このNoteを書き出しているのは、初のフルマラソンに向け茨木県の古河に向かっている道中です。準備不足甚だしいですが、先月のNoteで書いた通り、疲れている時こそ強度を上げるべく、頑張って走り切りたいと思います。気合い!!

米国出張

約4年ぶりに米国出張に行って参りました。今回の出張は約2年半前のB Dash CampのPitch Arenaにて頂いた「野村賞」の特典として、野村証券のシリコンバレーオフィスにご招待頂くというものでした。旅程から面談のアレンジまでを一手に担って頂きました田邊さん、改めてありがとうございました!

到着初日は現地のパブでスーパーボール観戦。老若男女を問わない圧倒的な盛り上がりに、
人種の多様性を支えるスポーツの根源的な価値を感じました。

シリコンバレーに滞在した3日間は現地の物流系Tech企業やVCなどとたくさん議論させて頂きました。アメリカの競争環境の厳しさはよく指摘されますが、総体としての厳しい競争環境、つまりスタートアップもVCも潤沢にいることで、エコシステム自体が自転して強くなるという生態を理解できた気がします。

もう少し具体的に言うと、スタンフォードをはじめとする起業家人材の豊富さと失敗を許容する文化が母数としての起業家の数を担保し、それ故に、一つの技術進化やビジネスモデルの発見が複数の起業を促し、それ故に、VCはNDAなしに面談を行い時に競合にも投資を行う、それ故に、競争環境は苛烈化し多産多死のサイクルが機能する。このようなエコシステムが生態系として根付いているのがシリコンバレーの世界観だという理解です。

競争の厳しさとは対照的に、街の雰囲気はとても静かでした。世界のテック企業が集積する騒がしい街という感じではなく、静かにしたたかに世界を変えていく、知性と野心ある街という印象を受けました。また、治安は聞いていた通りに悪く、大麻の合法化に象徴されるリベラルな社会風土がもたらす弊害も実感しました。複雑な社会制度の下では、一つの制度変更が他の多くの要因と絡み合うことで意図しない帰結をもたらすというのは、マックスウェーバーの社会学の要諦ですが、まさにシリコンバレーでも同様の事象を観察することができました。

SF南のダウンタウンの風景、急な勾配と静かな街並み

アメリカに行く以上、世界の中心であるニューヨークをどうしても見たい思い、6時間かけてニューヨークに。二日間という短い滞在でしたが、初日は国連職員として働く日本人の方達と国際機関での働き方やそこにおける力学、世界で働いて見えた日本の課題など、様々な角度から議論させて頂きました。国際社会の中でも日本はまだまだ頑張らなくてはならないという想いを強くしました。

マンハッタンの東端に位置する国連本部。East river沿いの美しいリバーサイドからはQueensboro bridgeと雑然と広がる交通渋滞を望み、ニューヨークらしさの一端を見た気がします。

ニューヨーク滞在2日目は、ほぼホテルに缶詰めで帰国後の控えているICCサミットに向けた準備。とりあえず全体の構成Draftだけ完成させ、セントラルパークでランニング、その後ニューヨーク市立博物館を見学。

2024年は大統領選挙の年。市立博物館の2階には"ACTIVIST NEW YORK"の展示があり、これを市立博物館に飾れるところにアメリカの強さがあると思います。政治的多様性をそのまま活動/抵抗という形でストレートに表出し、それを歴史として受容できるスタンスに、歴史と政治に対する近さ故の成熟を感じました。

ニューヨークのACTIVIST運動の歴史展、移民やジェンダーといった所謂ポリティカルイシューから、環境問題や経済的権利まで含めた包括的な権利闘争の歴史を見ることができます。

ICCサミット FUKUOKA 2024

帰国翌日、ICCに参加するため福岡へ。今回はDXカタパルトへの出場がメインの仕事でした。福岡に向かう飛行機にてCTOの丹羽からガッツリとレビューを貰い、ここからやっと本番。

昼に到着しミーティング。丹羽が資料を0ベースで資料の梃入れを申し出てくれ、お陰で私は原稿のブラッシュアップとピッチの練習に全力を注ぐことができました。CTOがここまでピッチに全力を注ぐ会社も珍しいと思いますし、これがアセンドの強さだと身に沁みました。にわっち、それからオフィスで支えてくれた皆さん、本当にありがとうございました!

登壇後、二人で祝勝会兼反省会の一枚

迎えた本番当日。雨の中、最後のリハーサルを二人で実施。資料は丹羽が完璧に仕上げてくれ、原稿のブラッシュアップと練習によって、時間に余裕を持たせることができました。そのおかげで、最後にもう一文、どうしても伝えたい次のメッセージを挿入することができました。

結果は3位。厳しい競争の中入賞できたことに安堵するとともに、全力でサポートしてくれたメンバーのことを想うと残念な気持ちも同時に併存する、何とも複雑な気持ちで結果発表を聞いていました。ただ、総じてとても清々しい気持ちで振り返っています。というのも、今回は将来の構想や私の解像度の高さなど、「ポテンシャル重視」で勝負していたこれまでのピッチから、これまでアセンド/ロジックスが残してきた「実績ベース」で勝負できたからです。

解約ゼロという実績、それを支える「強いCS」と「プロダクトエンジニア」、前年比800%成長を達成を支える「柔軟なデータモデル」と「営業組織の洗練」など、今のアセンドは1年前と比較して格段に成長しています。この「事実をただ伝えただけ」で高い評価を得ることができました。今回のピッチの結果は、私の成果ではなく、アセンド株式会社の成果です。ピッチでもお伝えした通り、

このSaaSの当たり前を徹底的にやり続けてきた1年間の集大成として、今回のICCの結果を総括させて頂きます。これからも、「物流業界の価値最大化」に向け、やるべきこと倦まず弛まずやり続けていきましょう。ご興味のある方は下記の動画も是非ご覧ください(私の登壇順序は4番目です)。

目標管理

今月の目標進捗は下記の通り。かなり頑張ったつもりですが、出張で時間をとられていたこともあり、知性や身体のスコアは低め。3月はしっかりと時間をとって長期で戦える知的・身体的トレーニングに当てます。

今月の総括(2024年2月)

事業・組織・財務

  • ロジックスはBizチームの継続的な頑張りで順調。一定手離れできている点をポジティブに評価しつつ、より非連続な成長に向けて自分がコミットしようと決意を新たにしています。新規事業側でも大きな意思決定をできた月でした。決めるために一定時間的なゆとりを持つことは大切と痛感。

  • 組織面はとにかく採用。素晴らしい候補者の方にお会いできるも着地できないこともパラパラ。全身全霊を込めている分、残念な気持ちになることも多いですが、めげずに誠意を尽くしてやり続けていきます。

  • 財務面は追加ファイナンスのクローズに向けて粛々と。また、戦略のアップデートに伴い、予算への紐づけと会議体・組織をやり直すことがNA。頑張って来月のアセンド祭りにまで仕上げます。

知性・身体・家庭

  • 今月も知性を磨く時間はあまり取れなかったです。ただ、アメリカでの学びは非常に豊富だったので全体としての帳尻は合っているのかな。帰国してから勉強を続けられるかどうかが本質的な論点であるため、継続すること、そしてアウトプットに着手すること。

  • 移動と大きめの仕事が続く中でも体調は崩さずに完走できたことは素晴らしい。ただ、走る時間は取れず、無理矢理突っ込んだフルマラソンは20km時点で棄権、久しぶりにがっつり玉砕した感覚。気合いを入れなおして来月ちゃんと頑張ります。

  • 今月は時間がとれないとわかっていた分、出張の前後でintensity高く家族時間をとれたと思います。過ごせる時間にはどうしても一定の制約がかかってしまうからこそ、一つ一つの時間を大切にしていきたいし、毎日の日々を高い充実感を持って過ごすことを意識していきます。来月は家族旅行します!

今月もたくさん仕事してたくさん学びました!来月は地に足をつけて、気合を入れて頑張ります!アセンド!!

2月は毎年恒例の恵方巻。来年はギネスに挑戦するくらいのサイズでいきたいですね!

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