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愛猫が最期の姿を見せてくれなかった理由☆

18年間、愛猫が生きてくれて共に過ごしていた。『茶トラ白』の女の子猫ちゃんで、握りこぶしくらいの大きさの赤ちゃんの時からうちで暮らしていた。猫用哺乳瓶でミルクをやり、どこにいくにも一緒。カバンにちょこんと入れたり、ストールでくるんで胸元に乗せていつでもどこでも、連れて行った。

仔猫時代は、とにかくよく噛んで引っかいて、走り回って、私の髪の毛をくくるゴムは全部、猫ちゃんトイレかベランダに持っていかれて放り出されていた。起きるのも寝るのも一緒のタイミング。お風呂もトイレも一緒。お風呂に入る時はバスタオルの上、トイレに入っている時はトイレの目の前。ポテチだってパンだって駆けてきて一緒にかじる。階段を上がるのも追い抜き追い越されで、毎日一緒だった。

それから18年。晩年は急に甘えん坊さんになって。昼間は私の膝の上でずっと寝てる。体重は5キロになっていたのでずっしり。だんだんかかとがいたくなってくる。寝る時は、私のお腹の上。こちらもなかなかの重量。

私の大好きなコーヒーのカップの湯気をいつも嗅いでいる。「絶対、飲まへんやん!笑」と声をかける。私の朝食皿に残ったチーズとバターを舐めるのも朝の恒例のお姿。ポテチを反対側から、パリンッ!とかじってきた。「恋人かい!笑」と笑う。

晩年、徐々に老化と衰えを見せていた。

急変したのは、出張中。帰ってきたらぐったりしていた。その日は、私の引越しの日だった。猫ちゃんはいつだって第六感が鋭いもの。

ちょうど2週間、なんとかがんばってくれていた。最後の最後に過ごした2週間。

そして、海外旅行へ旅立った日の24時間後、愛猫ちゃんは天国に昇った。

今でも、生きているように思う。思い出すのは、元気にトコトコと小走りしているところ。

それで最近わかった。

愛猫ちゃんが、最期の姿を飼い主に見せない理由☆

元気な姿のままで記憶してほしいから。

まだどこかで元気に生きている、と思っている☆



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