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人はどんな時、お返しをしたくなるか?

みなさん、返報性の法則(原理)ってご存知ですか?人は何かをされた時に、思わずお返しをしたくなるという法則だそうです。よく例え話に出てくるのが、試食コーナーで試食してしまうと何か買わないと悪いなという心理状態に陥るというもの。

でも、これってホント?

僕は、あまり試食しても「買わないと悪いな」という気持ちになりません(恩知らずなのか???)コストコとか行った時に、おばちゃんがくれる試食のサーモンを食べても一度もそんな気持ちになった事がありません。食べた結果、「こりゃーー、うまい!」となって買う事はあります。一方で、試食コーナーで最近よく目にするのが、子供が試食品を取ろうとすると、おばちゃんが(鬼の首でもとったかのように)「お父さん、お母さんに取ってもらってね!!!」というシーン。子供が一人で試食品を食いまくっている姿は確かに美しくないと思いますが、明らかに親が一緒にいる子供が手を伸ばした時に、そんな強く杓子定規に注意する必要はあるのでしょうか?僕は、そんなことがあった時は、死んでも買いませんw 仮に美味しくて、子供も「お父さん、これ買って帰ろー」と言っても、「ん〜〜」って言ってスルーします。

話を元に戻します。

返報性の法則が間違っていると言いたい訳ではありません。ただ、前提条件があると言っているのです。それは、相手との何らかしらの人間関係がある状態で発揮される法則だということです。先ほどの試食の例のように、1対多という状況で、誰もが受け取れる利益を享受した時に、「お返ししなくては」というチカラは働きずらいと思います。逆に、1対1の状況下で、ある程度コミュニケーションをとれる関係(友達、ご近所、会社の同僚など)から受け取った恩義に関しては、何かしらお返しをしないとという気持ちになる、つまり返報性の法則が発揮されるのだと思います。そして、この法則を発揮しやすくするには、

あなただけ化

です。「あなただから」「あなたにだけ」「あなたが、あまりに◯◯なので」というあなただけ化された場合、その恩義の大きさが数倍になり、お返しをしなくてはという意識がとても強くなると思います。

「他のご近所さんには内緒なんだけど、こないだ沖縄に行ったお土産のちんすこう、これ良かったら食べて〜。他の人には内緒よ。」などと言われると、(ちんすこうが好きかどうかは置いておいて)すごく嬉しい気持ちになります。特別なんだなと。次にどっか旅行に行った時には、何かお土産買ってこないとなーーとなります。

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