オーディンの祝祭攻略 2_島レビュー

さあ、元気に続きといきましょう。灰銀です。
今回はオススメの島編です。といってもある程度は戦略編でも書いていますが。島、つまり探検ボードはオーディンの中でも重要な得点源となります。点数の低いものは4点と非常に低得点ですが、最も点数の高いものでは38点になります。200点前後を争うゲームにおいて38点は非常に大きいので、いい島をいいタイミングで獲得出来るように動きましょう。というわけで今回は島の獲得に必要なワーカー数別で島のレビューをしていきます。


■1ワーカー島

 1ワーカーで取れる島はAタイミングで裏返るシェットランド、フェロー、ロフォーテン、マン島の4種類と、Bタイミングで裏返るスカイ島、マル島の2種、さらにAタイミングで裏返った後のリムリック、オークニーと、合わせて8種で、獲得するための船はなんでも構いません。大型船しか持っていない場合でも問題なく獲得できます。 1ワーカー島の大半は収入と素材、食料がボーナスとして得られます。パズル用のタイルは2、3マスの小サイズのものしか得られません。では、1つずつ見ていきましょう。

 ・シェットランド(裏:ビュルネイ)
 シェットランド島は扱いが難しいというか、裏返ってビュルネイにした方が強いというか、そういう島です(1つ目がこの評価で申し訳ない)。これは、収入が3金までしか伸びない一方で、ボーナスが散り散りでかつ島の端に隣接せずに浮いているため、ボーナスを確保するために必要なタイルが多くなってしまうためです。

 ・フェロー(裏:バフィン)
 こちらも、裏返した方が使いやすいんじゃないかという島になります…。理由も似たような感じで、収入が伸びにくく、強いボーナスを取るためには収入を埋めなければならず、というなんとも言えない島という印象です。ボーナスで羊が出る点は非常に魅力的なのですが、せめて収入が6まで伸びれば…。

 ○ロフォーテン(裏:オークニー)
 捕鯨との相性がとてもいい島です。捕鯨で取れる物資タイルと、1wk工芸で取れるルーン石碑(青2マス)を使うともうほとんど埋まってしまいます。埋めやすい割に収入は早期に3金が確保できるので、取る場合は早めに取ってすぐに埋めてしまうのがいいと思います。1番取りやすいボーナスが魚(3マス食料)なのも非常にありがたいです。 

 ○オークニー
 ボーナスは3カ所しかありませんが取れるボーナスが牛(赤3×4)と果物(黄3×3)と武器カードなので、牛と果物をアップグレードするだけで21マス分の物資に早変わり。あっという間にボードが埋まっていきます。武器ボーナスを取るかどうかはお好みでいいような気がします。

 ○マン島(裏:リムリック)
 オススメの島です。マン島は収入のマスが全て右端に寄っているため、左も下も埋めなければ、という逼迫感がないのがいいです(笑)。それは冗談としても、ボーナス、収入ともに魅力的なので、1R目に取った場合、2R目にボーナスをなるべく埋められると後がグッと楽になります。マン島で手に入る豚は、他の家畜と異なり、妊娠→出産を経ず毎ターン増えていきます。3頭目が毎ターン湧くので、ボーナスと合わせてアップグレードできれば、毎ターン10マス分の物資が得られる点も優秀です。

 ○リムリック
 マン島が取られている場合は手に入りませんが、優秀な島です。狩猟肉(赤2×3)と鎌(青凹の字)が出るので、うまくアップグレードできれば毎ターン11マス分の物資になります。また、右上部分が四角いので、牛を変換したタイルが置きやすくて良いです。

 ・スカイ島(裏:ウェックスフォード)
 ルーン石碑と羊毛(緑2×2)、魚が出て4収入と強そうなんですが、意外と収入を出すのに苦労します。またボーナスを出したあとは残りのスペースを埋めるのに少し狭い感じがする島です。
 戦略編で書いたように、この島の裏面であるウェックスフォードはマル島ルートが取りたい島なので、マル島ルートの独走を阻む意味で取ってみる意味はあるかもしれません。例えば初期職業が「葬儀屋」の時には。

 ○マル島(裏:ケイスネス)
 オススメ島です。戦略編のマル島ルートで強さに触れましたが、マル島は面積が狭めで埋めやすく、早期に4金収入が出る上、本島と同様に木、石、鉱石が出て、さらに食料も4マスの長い肉が出る、と凡そ弱い点がありません。正直に言って1R目の収穫が1−3か1−4だった場合は1番手がノータイムで取りに行くレベルだと思っています。一方で、そういう状況ではマル島ルートが独走してしまう場合があるため、プレイ回数に差がある、慣れていない人とやる場合はマル島を抜くのも一考かと思います。

■2ワーカー島

 2ワーカーで取れる島は、アイスランド、グリーンランド、ビュルネイ、アウター・へブリディーズ、アイラ、ウェックスフォードの6種類です。獲得には商船、もしくはドラゴン船が必要です。この島々は収入・ボーナス・点数のバランスが良いものが多いです。中盤の地盤固め~終盤に向けての成長曲線強化に役立つ島という位置づけでしょうか。

 〇アイスランド(裏:ラブラドール)
 おススメの島です。戦略のところでも少し書きましたが、収入が8金まで伸びる割にパズルの難易度が低いのがポイントです。中盤は5金収入まで伸ばして、最後に余ったタイルを置くのが無難です。鉱石があるなら2R目に取って3wk鉱石交換で大きいタイルを置きたいところです。石と鉱石が出るのも使いやすくて良いです。

 ・グリーンランド(裏:ニューファンドランド)
 商船プレイをしている場合のアイスランドの次点の島という印象です。こちらも8金まで収入が伸びます。早期にボーナスの鯨肉を出し、それをアップグレードすることで島を埋めていくといいでしょう。右下の魚を取れると食料問題も気にならなくなります。

 〇ビュルネイ
 おススメの島です。なんと取っただけで1金収入出ます。3マス埋めるだけで収入が3に伸びます。ボーナスも狩猟肉、魚、ルーン石碑&鉱石(これ、orだと思っていたんですが、ルール等々確認したら&でした)が取れます。この島はどの戦略・ルートで取っても一定以上の成果を上げてくれるので、取れる時は狙ってみるといいと思います。

 ・アウター・ヘブリディーズ(裏:コーク)
 扱いが少し難しい島です。ボーナスは油(緑1×2)、ハーブ(黄凹)、羊、石と魅力的なのですが、羊を取ろうとすると結局全収入埋めることになります。羊の繁殖をボーナスだけで賄うなら、4R目までに羊にアクセスしたいところです。
 
 ・アイラ(裏:ウォーターフォード)
 唯一鉱石が2つ出る島です。収入は5金で比較的うめやすいので、早めにとって収入島として置いておいてもいいと思います。ボーナスは他にエルクの角、牛乳が出ます。エルクの角はパズルが楽しくなるので灰銀はおススメです。牛乳スペースと右上は空けておくと終盤の置場になります。 

 ・ウェックスフォード
 スカイ島が裏返った島で、4Rから取れます。目を見張るのは馬がボーナスに入っていることです。4Rに探検+馬ボーナスまで埋められれば、ボーナスだけで繁殖までできて計24点になります。島の素点と合わせて39点は放置結果としては破格です。

■3ワーカー島

 3ワーカーで取れる島は、バフィン、ラブラドール、コーク、ニューファンドランド、ウォーターフォード、ティエラ・デル・フエゴ、ケイスネスの7種類です。獲得するためにはドラゴン船が必要です。

 ○バフィン
 オススメの島です。パズルの難易度が低く、ボーナスで捕鯨の成功報酬と同じものが得られる点も優秀です。また、4R目から獲得できるため6金と比較的高い収入も活かしやすい島です。ボーナスを埋めれば毎ターン捕鯨船なしで捕鯨に成功できるため、捕鯨に割く3wkを温存し、他のアクションを取ることができるようになります。もちろん自分で捕鯨に行きつつボーナスをもらってウハウハしてもいいです。

 ・ラブラドール
 収入なしの島です。その分点数は36点と高くなっています。ボーナスで布(緑1×4)、収納箱(青2×2)、狩猟肉、魚が出ます。食料に困っていないのであれば、食料系のボーナスを無視するとパズルの難易度は一気に下がるので、割り切ってタイル置き場として取るのもありだと思います。

 ○コーク
 オススメの島です。収入のない島で、ボーナスで取れる大皮(緑2×5)がとても大きいので、あっという間に島が埋まっていきます。また、捕鯨船(3点)、倉庫(2点+α)も優秀です。取れるのは5R目からと遅めですが、捕鯨船や倉庫が枯れることは少ないですし、ボーナスの倉庫は職人倉庫でも良いので、終盤まで建てていない場合はボーナスで建てても良いでしょう。

 ・ニューファンドランド
 収入がなく点数が高い島です。取れるのは6R目なので、ボーナスの特殊タイルや石造建築が枯れていることがあります。その場合は諦めて大きなタイルを置く島と割り切りましょう。3wkで38点は非常に大きな得点源なので、ボーナスに頼れなくても十分な効果を得られると思います。

 ・ウォーターフォード
 6R目から取れる、収入がなく点数が高い島です。ボーナスでロングハウスと商船が取れますが、取れる頃にはロングハウスがなくなっていることがあります。絨毯(青2×5)が出るので必ず押さえて7R目に活かしましょう。また、ボーナスを無視すればパズル難易度は低いので、ロングハウスが枯れている場合はボーナスを無視して大きなタイルをぶち込んでいきましょう。

 ○ティエラ・デル・フエゴ
 オススメの島です。が、パズルの難易度が非常に高く、慣れないうちは取らない方がいいです。また、この島は全ての島の中で唯一裏返りません。いつでも取れますが、早めに取って早めに埋められると収入も活かしやくなります。早期に取ったドラゴン船を生かす石もボーナスで出るので、略奪プレイと相性がいい島だと思います。

 ・ケイスネス
 これはちょっと例外的な島です。というのも、マル島の裏面の島なので、大体ゲームに登場しません。ただ、4R目から取れて5金収入が出る上、ボーナスも剣の武器カードと石が出る、ととても強い島です。マル島環境で誰もマル島に行かない、という奇跡みたいな状態になった場合は3R目までにドラゴン船を作ってお迎えするといいでしょう。ボーナス出した後は略奪ルートでOKです。

■まとめ

 というわけで全島レビューでした。デザイン的に裏返すことが前提なんじゃないか、という島あり、両面とも強い島あり、何かの戦略を補強したり、ボーナスがまさにボーナスみたいな島ありと、バラエティ豊かです。
 確かに島によって強い弱いはありますし、(パズル難易度的に)使いやすい、使いにくいはあります。しかし、それも戦略次第で埋めやすくなったり、活かしやすくなったりする組み合わせが存在するのも、さまざまな戦略が存在するオーディンの特徴だと思います。
 島を使う上で覚えておくと少しお得な情報は「ボーナスだけで家畜を増やす場合4R目に仕込むべし」です。ボーナスはタイミングが家畜の繁殖の後なので5R目に仕込むと妊娠中の中途半端な状態でゲーム終了を迎えることになります。一方で、ゲーム終了は家畜の繁殖の後なので、4R目に仕込めばきっちりその点数が反映できるというわけです。

 では、次回(3)ゲーム中気をつけたいこと編でお会いしましょう。

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