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またも権利侵害、義務教育は何を目指すべきなのか

つい先日、権利侵害ついて以下の記事を書いたばかりだったが、スクウェア・エニックスというコンテンツを主に扱う有名企業が、「著作権法違反」で警察による家宅捜索を受けるというのは、非常に衝撃的な事だと感じる。

権利侵害の意識がどんどん曖昧になっていく
https://note.mu/ashibehair/n/n268ece6d04ec
漫画「ハイスコアガール」スク・エニが自主回収 デジタル版は配信停止
http://news.ameba.jp/20140806-542/

これは担当の問題では片付けられない。

これだけ有名な企業であっても、コンプライアンスは徹底されておらず、やはり社会ではこの「コンプライアンス」という言葉が、「俺って私って知的でしょ」的な、「仕事している感」を醸すだけの、イキった言葉としてしか浸透していないのだろうなという疑いの念を持ってしまう。

そもそも義務教育で、法律の勉強をほとんどしない現状はかなり問題なのではないだろうか?

民法や刑法などでも、社会に出て知っておくべき法律は非常に多く存在し、社会の身近なものに限定するとすれば、これだけ著作物が無法に氾濫するWEB社会では、やはり、この著作権、権利の問題は、義務教育でしっかりと単元として設けるべきであると強く感じる。

「ハイスコアガール」の作者は、権利の許可が出ているのは当然のことだと思っていたかもしれない。もしくは、そういうことにはまったく頭が回らなかったかもしれない。スクウェア・エニックスという会社がしっかりとコンプライアンスを徹底していなければならない問題ではあるのだが、漫画に自分以外の著作物を用いようとしている時点で、権利関係が問題ないかということを作者側からも問うことができたかもしれない。それは日本の教育次第だったかもしれないのだ。

梅宮アンナの件もそうだ。

「画像を他から引っ張って、自分の言葉と合体」 梅宮アンナ流「引用」は許されるか?
http://www.bengo4.com/topics/1869/

「引用」要件の詳細をしっかりと理解していないで、個人解釈してそれぞれが語っているので、何が正解か分からなくなっている。それだけ、こうした権利の問題が、自己学習に依存しているということで、最低限の社会生活を送ることを目的とした義務教育で、学ぶべき問題であると強く感じる。

若者「才能豊かに生きる」 vs ジジイ「堅実に生きる」
https://note.mu/ashibehair/n/n3467aa32c47e?magazine_key=m3e878ffcaeb8

私がこのジジイと戦った時は、自分の才能のなさを嘆いていた最中だったので気づきもしなかったが、社会生活に支障がない体験と知識を得るのが義務教育ではやはり必要だと思う。今回の事件のように、知らずに権利を侵し罪に問われるような事態は、誰にでも起こり得てしまう。

来たれ、未来のエジソン=異才の不登校児、発掘へ―東大先端研などサポート
http://getnews.jp/archives/638864

この取組は非常に大事で、私ももっと早くやってくれよと願っていたことではあるのだが、その前に、見直すこともあるんじゃないかと思うのだ。全員が、異才なわけではもちろんない。才能に恵まれない子たちは、この取り組みから洩れる子たちは、どうしろというのだ?

義務教育で教えておくべきことは、もっとあるんじゃないか。

(アシベズヘア/facebook

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