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毎日の規則的な行動は、もう死んでいるのと同じだ

最近の研究では「規則正しく学習しない方が良い」という結果が出ているらしく、その方が脳の記憶に定着しやすいのだそうだ。

これは、そんな学者の研究結果を聞かずとも、日々の生活から私たちも疑問に思っていたことではないだろうか。毎日同じ時間に目覚め、同じ身支度をし、同じ交通機関を使い、同じ仕事をする。同じ時間に帰宅し、同じ時間に眠る。規則正しい生活は、脳へ新しい刺激を与える機会が極端に少ないということだ。誰もが疑問を抱かずに規則正しい生活を推奨するが、本当に「人間という生物」にとって正しい行動なのだろうか?

時間が早く過ぎ去る感覚は、脳への刺激の低下が原因とも言われている。毎日が同じことの繰り返しで刺激が無ければ、脳は経験から行動すれば良いだけになるので何も新しいことを考えなくなり、気が付いたら、死期迫る年齢に達している。規則正しい行動は人間の思考に悪影響を及ぼす。新しいことを考えようとせず、昔の記憶と経験から解決しようとしてしまう。これはもう、死んでいるのと同じだ。記憶を吸い出すだけのロボットで十分だろう。

日本の多くの企業は愚かだと思う。例えば物を作っている会社、ブラックと大評判のIT企業なんかは、規則正しい行動を取っていたら、何も考えられず、何も新しい物を生み出せないと思う。実際、新しい発想はほとんどが海外からのもので、既存の延長で考えてしまう日本はそれに振り回されている。

日本の技術者は優秀だと言われているが、世界で最も不幸だと言われている。世界に勝てないのはまさにこれが原因だ。規則正しい決まり切った行動を良しとされそれを強制され、新しい発想や既存から逸脱する行動は強く抑制される。個に頼らず組織力で解決しようとするが、その組織は個で構成されているということを無視している。トップが考えたものを何も考えずに朝9時から作っていても世界はいつまで経っても驚かない。

日本の企業はもっと人間という生物を科学的に学んだ方が良いのだ。スポーツだってとっくに科学的なトレーニングを導入していて、精神論で構成されていたかつての訓練は排除されている。精神論や根性論で良い物が生み出せるのなら日本はいつまでもトップだったはずだ。そうではない現実に早く気付くべきなのだ。

職業によってビジネススタイルを自由に変えていくという考え方が主流になるのはいつになるだろうか。昔、大学の頃、富士通の開発現場を見学させてもらったことがあったが、私服で裸足で床に寝転がってプログラミングしている人が大勢いて驚いた。ただそのスタイルはその部隊の人たちだけだったらしいのだが、彼らはとても優秀な人たちだというのだ。社内の優秀な人たちを集めたらこうなっちゃた、とその時のセンター長(オッサン)は笑っていた。

要するに、服装を正し、整理整頓されたデスクに座って開発することが如何に無駄なことか、ということだ。毎日が決められていない自由な行動を取れるというのは、逆に脳への課題なわけだ。同じことの繰り返しでは決して見えなかったものも見えてこよう。新しい刺激、それが「生きている」ということだ。

時間に捉われたり、規則に捉われたり、余計なことに意識を奪われていたら、それで時間は過ぎ去ってしまう。本当にそんな生き方で一生を終えていいのか、そろそろこれまでの決まった毎日とは違うことを考えた方が良いと思う。

(アシベズヘア/facebook

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