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「日本人を相手にするな」はその通り。

信じられない、という人も多いのだが、以下の記事に書いてあることは全て真実。

IT部門はゲームユーザーと全く同じ、ベンダーは日本を相手にするなhttp://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/463805/032300131/?ST=spleaf

日本人のサービス精神は歪だと思う。「御客様は神様」という言葉を作った人を呪いたい。

客は神様じゃない。ほしいものを適正な価格で提供しているというのは、完全に対等な関係。

発注側は、「仕事を与えてやった」という高慢な態度であることが、極めて多い。「次も仕事をやるから、見積もり以上の作業をやれ」と、平気で口にする。

当然、こんなやつらの言うことは、断る。断ると、相手はびっくりする。この神経がおかしい。


ずっとnoteで宣伝してきたメモ帳アプリ「CountizePad」は、3月29日で「3300」ダウンロードになった。最近は、一日間のみで、「100」ダウンロードされるようになった。日々、記録を更新する、期待のアプリになった。有り難い。

この「CountizePad」は、開発日数はさほどない。よくある、単なるメモ帳だから。同じものを作れとなったら、一週間も掛からないで出来上がる。

でも、これが仕事として発注を受けた場合、そうはいかない。ここが、非常にこの業界が、日本が馬鹿げているところ。

前述の引用記事の通りで、発注側は、一つのバグも許してはくれない。本当に、鬼の首をとったかのように、無駄に時間を掛けて責め立ててくる。

そうならないために、開発側は、不必要に、膨大に、「テスト費用」も見積もりに上乗せしなければならなくなる。この「CountizePad」と同じものを作るのに、少なくとも10倍以上の金額を要求することになる。これが本当に馬鹿げている。

アプリはもっと、気軽に、手軽に、作れていいものだと思う。バグがあれば、後から直せばいい。「CountizePad」だって、リリース時点ではバグがあったし、月に一箇所あるかないかくらいで、バグの報告がある。そのときに、ちょちょいと、数分で、直すわけだ。これで、本来はいい。

だけど、発生するかもわからないバグの為に、たったひとつのバグに責められない為に、膨大な金額を消費して、たったひとつのバグを検出する。明らかに、コストが見合ってない。本当は数分で直せるバグを、何百万円も掛けて、直しているのと同じこと。

ハッキリいって、日本の開発はイカれてる。コストが高すぎる。高すぎて、ユーザの要望を、後から叶えてあげられるだけの予算がなくなっているから、リリースして終わりになる。悪いことしかない。

CountizePad」は9月12日にリリース後、うんともすんともならなかったので、1月1日に大幅にユーザ要望を取り入れて改善した。1月1日に「100」ダウンロードだったものが、3月29日では「3300」ダウンロードにまでなった。ほとんど、コストも掛からずに。

発注アプリは、初期開発費が高すぎて、こういうことが、一切できない。本当に、バカだと思う。


理想的なのは、

1.支障ないくらいの品質で作り上げて、リリースしてしまう(必要最低限の費用に抑える)

2.バグが出たら都度、対応する(バグ修正に掛かるコストだけ費やす)

3.改善要望などを取り入れる(必要最低限の費用に抑える)

2.と3.を繰り返してればいいわけだ。だけど、引用記事の通り、「2.」の時点で、クライアントは何故かブチキレるので、これが実現できない。

「2.」を発生させないために、2.の修正に掛かる費用の何十倍、何百倍という金を要求することになる。

誰も、得をしない。大きな金が動いても、だれかが大きく得をしているわけじゃない。

こんなことしてたら、日本が世界から取り残されるのは、当たり前。

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