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「スマホ規制」は「性教育」と同じで大人たちの怠慢でしかない

最近、何かと話題のスマホ規制だが、以下の記事にもあるように、子供自身の「自律」が大切なのであって、「禁止」では何も解決しない。埼玉県の上田清司知事が言うように、「禁止」なんか100%従うなんてことはないのだから、そんな非現実的な対応ではなく、これは「異常ではない手段」を学ばせる機会にすべきなのだ。

小中学校 広がるスマホ制限 「長時間使用は異常」「帰宅時安全確保は」首長も賛否
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140421/trd14042100160001-n1.htm

この件は「性教育」の問題に非常に似ていると思う。禁止して隠し事、秘め事にすることで子供たちから遠ざけようとするのだが、そんなことは100%できることではないので、結局、間違った手段で問題は発生してしまう。秘め事にしたいのは、大人たちが指導する能力を持っていないか、面倒だからで、これはいつの世代でも繰り返されてきた伝統行事のようだ。

「長時間利用が問題」と言っているのは非常に浅はかで、これはファミコンを長時間やっていた問題とまったく同じだ。今の37歳から46歳がファミコン世代だが、ちょうどこの世代の子供たちがスマホ規制の問題の真っ只中にいるはずだ。自分の子供の頃のことを考えてみて、長時間ファミコンに没頭したこと、それがどれだけのことだったか、覚えていないのだろうか。

問題は時間ではなく、ゲームでもなく、SNSによるコミュニケーション過剰依存だということだ。主はLINEで、「SNSに参加しなければ明日からイジメられるかもしれない」という理由であり、クリニックに通う子供たち、そして親たちも急増中だ。

今やらなければならないことは、多様化するコミュニケーションの在り方について認識することと、対応スキルを学ばせること、「返事をしないと友だちじゃない」なんていう関係こそが異常だということをしっかりと教えることで、未来にはより多様なコミュニケーション方法が開発される可能性があるのだから、ここで禁止して何も学ばないのではなくて、将来に向けてこの機会に大人も含めてしっかりと学んでおくべきなのだ。

大人にも分からないことは禁止してしまえなんていう愚かなことをいつまでも繰り返していてはいけない。

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