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熱い対抗戦に感じた悔しさ

対抗戦

これに圧倒的に必要な要素…それは『怒り』『悔しさ』これこそが、選手とファンそれぞれに必要となる。

昨日のディアナ板橋グリーンホール大会。つい2週間前までは全くのノーマークの大会。それが急転直下アイスリボンとの対抗戦が組まれることになる。

アイスリボン横浜文体でのつっか vs Sareeeの続きとして組まれたのは明白である。すずのパートナーがXとして発表された時、すぐにピンときた。ここはつっかだと。文体で勝っても負けてもやる理由が出来る。

案の定その通りになるのだが、Sareee&梅咲遥 vs 藤本つかさ&鈴季すず いきなりとんでもないカードを切ってきた。それぞれの団体のトップと将来団体を背負う逸材。この四人が対抗戦として闘う。

試合前から楽しみでしょうがなかった。心地良い緊張感。久々に感じる対抗戦のピリピリ感。ワクワクしっぱなしだった。どのようにしてその感覚が生まれるのか?それは全て巧妙に藤本つかさに仕組まれたものだ。

9.14アイスリボン横浜文体において、Sareeeは完膚なきまでにつっかに叩きのめされる。インフィニティ五連発からのJOS。仙女とディアナの二冠王が負ける。これは衝撃だ。自団体だけならともかく、仙女も背負ってる身で負けるということは本来あってはならない。

当然Sareeeはこのままで収まりつくわけがない。元々つっかはこの試合前からSareeeをインタビュー等で煽りに煽りまくっている。それもあり余計に怒りが収まらず、Sareeeがつっかへ板橋大会への参戦を要求する。そして、この試合後のインタビューでもけちょんけちょんにSareeeをこき下ろすつっか。ファンとしてはこの発言にまず怒りを覚える。ディアナファンは相当悔しいはずだ。そして、アイスファンとしてもここまで大口叩いたからには、つっかが負けるようなことは許されない。ここで双方のファンに着火する。

翌日のメインイベント。前日の静けさとは打って変わって巻き起こる大Sareeeコール‼️自分もその中の一人になっていた。どちらかというとSareeeファンなので正直つっかのコメントにムカついていた。そして、それぞれのパートナーであるすずと遥はすごく緊張しているように見えた。何度も深呼吸をして落ち着かせている。これが対抗戦の緊張感。お互い一年にも満たないキャリアでこの闘いに赴く。これはすごくいい経験になる。

普段そんなに声援が飛ぶ方では無いが、この日ばかりは違う。それぞれの応援する選手への声援が飛び交う。試合が進むに連れヒートアップしていく会場。怒号なのか声援なのかわからない声。

お互い一歩も引かない。譲らない。やられたらやり返す。顔面へのドロップキック。フルパワーのエルボー。万力のように締め上げる逆エビや鎌固め。否応なしに熱くなる。つっかやSareeeに関してはこのような闘いの経験はあるだろう。だが、遥やすずは初めて。その中でも見劣りせずに闘えていた二人は本当に凄かった。

結果はSareeeがすずをジャーマンで葬るのだが誰が勝っても、誰が負けてもおかしくないくらいの熱戦だった。4人全員がいい所を出した試合だった。

これで1勝1敗となり、Sareeeからタイトルマッチで再度シングルの要求。後日これを藤本が受け10.6ディアナ後楽園ホール大会でのWWWDシングル選手権試合として再戦が決定する。

試合後、遥は泣いていた。この時の理由をブログで明かしている。それは、すずへの悔しさから来るものだった。この悔しさ、この涙はきっと無駄にはならない。すずをライバルとして見据えた遥。メイとすずを同時期にライバルに出来るなんて、とても環境に恵まれている。このきっかけは必ずや遥の成長を促すものとなる。遥を中心に繰り広げられるライバル三角関係に更に注目だ。

最初はくすぶっていた火につっかが油を注ぐことにより大きく燃え上がったこの火は、様々な影響を与えるであろう。

そして、この闘いを観て自分が感じた『悔しさ』が別にある。8.25カルッツ川崎での我闘雲舞とディアナの対抗戦ではこう熱くはならなかったこと。あれだけで終わってしまったのが自分はとても悔しい…

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