4月23日は岡江久美子さんの命日でした。あれから3年、コロナ禍はまだ終息していませんが、2023年のこの日に「はなまるマーケット」のスタッフが「岡江さんの話をしましょう会」を開催したそうです。

TBS「はなまるマーケット」で一緒に司会をしたヤッくんこと薬丸裕英さん、夫の大和田獏さんと娘の大和田美帆さんがブログやInstagramでその会について取り上げていました。

薬丸裕英さん

大和田獏さん

大和田美帆さん

わたしは2002年から「今日の岡江久美子」という、「はなまるマーケット」のオープニングトークから岡江さんのひとことをピックアップしたイラスト＆文章をアップするサイトを知人とやっていました。2010年に更新が途絶えたんですが、2014年の番組終了直前に復活し、番組で取り上げてもらったのも良い思い出です。

そんなご縁もあり、この「岡江さんの話をしましょう会」に「今日の岡江久美子」のイラストをいくつかピックアップして提供しました。プリントアウトして会場に飾っていただいたとのことで、「今日の岡江久美子」をやっててよかったなと思えるエピソードのひとつとなりました。

ヤッくんがブログで

と書いていましたが、岡江さんが遠い存在である視聴者側のわたしにとってはなおさら、岡江さんがまた突然帰ってくるような気がしてなりません。
「岡江さんの話をしましょう会」は、「明るい、泣き笑いの温かい時間」となったとのことで、岡江さんは今でもみんなを照らす太陽みたいな存在なのかなと思ったりしています。

で、ここからは今回のデータ提供に関するテクニカルな裏話です。

「今日の岡江久美子」のイラストを会場でプリントアウトして展示したいと依頼があったのですが、困ったのが画像の解像度が低いことです。「今日の岡江久美子」を始めた2002年ごろはまだインターネットの回線は遅く、パソコンの画面解像度も低かったのです。「今日の岡江久美子」のイラストはたったの200×200ピクセルでアップしていました。

200×200ピクセルでは、きれいにプリントアウトできるのはせいぜい2cm×2cmくらいです。400×400ピクセルで描いて200×200ピクセルに縮小していたので、探せば400×400ピクセルの元画像も見つかると思うのですが、それでもたいした大きさではありません。

「今日の岡江久美子」のイラストは、始めてしばらくはAdobe Photoshopで描いていたんですが、途中からAdobe Flash（現Adobe Animate）に乗り換えました。Flashでの描画はベクター形式なので、書き出すときにピクセル数を指定すれば、解像度の高いきれいな画像データを生成できます。

なので、昔描いた「今日の岡江久美子」のイラストのFlash形式ファイルを探して、見つかったものからいくつか選んでプリントアウト用の高解像度で書き出しました。しかし、なるべく昔のマニアックなものも欲しいというリクエストもあったので、Photoshop時代のものは400×400ピクセルの画像を探し、それをなんとか現代の技術を使ってきれいに拡大してみることにしました。

拡大に使うのはAIを利用して画像の解像度を上げることができる「アップスケーラー」と呼ばれるツールで、今回はReal-ESRGANを利用しました。さすがに元画像が400×400ピクセルのものは、AIで拡大してもギザギザしていますが、それでも単純に拡大するよりはきれいに見えるような補正がされています。

また、「今日の岡江久美子」の過去のイラストを探しているときに、「はなまるマーケット」のテレビの映像をキャプチャーした画像をタイル状に並べたファイルを発見しました。イラストを描く参考にするためにパソコンに取り込んだものを、何かの理由があってまとめたんだと思います。これもプリントアウトして見てもらうと面白いんじゃないかと思い、勝手におまけとして提供することにしました。

テレビ画像をキャプチャーした元画像はそれなりの大きさはあるはずですが、複数画像をセットにした小さな画像しか見つからなかったので、これもReal-ESRGANで解像度を上げることにしました。拡大して見ると変な補正がかかっているのが気になりますが、遠目で見るとまあそんなに気にならないんじゃないかと判断し、この画像もお渡ししました。

ヤッくんや美帆さんがアップしていた会場の写真を見ると、この画像も展示されていたようで、会に花を添えることができたとしたらうれしく思います。もともとこの画像を何のために作ったのかは覚えていませんが、テレビの映像を勝手にネットにアップしないよう普段は心がけているので、今回初めて何かの役に立ったはずです。この画像を作った昔のわたしグッジョブ。

あ、あとちなみに4月25日は「今日の岡江久美子」がスタートした記念日でした。2002年なので21年前になります。

そんなわけで、「岡江さんの話をしましょう会」にイラストを提供した話でした。

（芦之由／アシカガコウジ）