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革靴を愛でる楽しみ

[愛でる] 愛して大切にする。珍重し賞美する。(岩波国語辞典)

自分の身近に「楽しみ」を作っておくことは、心を豊かにしてくれます。私の場合は使う道具に楽しみを持つことが多い、なんとなくそのようにしています。
万年筆、手帳、鞄、腕時計、服、珈琲カップ、スマートフォン.....
高価なものは少ないけれど、機能性や扱いやすさ(触感)、そのモノを目にする時(鑑賞)と、頻度よく、できるだけ永く付き合いたい。

上の画像は、仕事柄、好んで履くようにしているレザーブーツ, RED WING #9096というアメリカ製の革靴です。履き始めて、まだ1ヶ月程度。
適度に馴染んできた革は、歩くときの屈曲で大小の皺(しわ)が入り始めています。実はこれを見るのが好きなんですね。
光沢、高級感のあるEsquire black エスカイヤレザーが光を乱反射して、何度見ても飽きないのです。

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世の中には色んな靴屋さんや服屋さんがたくさんありますが、こうした愛でる楽しみを教えてくれるお店が少ないように思います。革靴のように永く使うものでは、経年していくと表情の変化が大きくなります。本当の楽しみはその経年変化を愛でるところにあって、「どうなる」という結果を知っておくと、モノが化ける(育つ)価値を手にするチャンスが増えます。

その経年変化を永く楽しむには、リペア、修理して維持するということも大切な要素になります。「古くなってきたから、捨てて、新品を買う」という価値観が薄れ、「大事に永く使う、愛でる」という価値観に大きくスイッチした、成熟した日本社会になってきていると感じます。

昭和、平成と続き、次の時代はもっと優しい価値観になるような気がします。

エスカイヤレザーの光沢と、グロコードメダリオンのソール
RED WING レッドウィング 【9096】CAVERLY CHUKKA BLACK ESQUIRE Black

http://www.ashoes.co.jp/fs/ashoes/redwing/redwing69436




油圧系エンジニアからFashion小売経営、ECを20年超、読書が好きです。昭和オッサン目線で、興味あることをnoteします。