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藍月なくるさん1stワンマンライブ『クラリムステラ』感想記事


初めに


 藍月なくるさんの1stライブ『クラリムステラ』に行ってきました。
 今回はその感想記事になります。
 ライブのネタバレ、オタクの感想や妄想を含みます。また私は藍月なくるさんの楽曲に詳しくありません。初期の頃やEndorfin.方面の曲には手を出せていません。
 ご注意ください。

 藍月なくるさん。
 実はらぷりから知って、その後に聴き始めたのが藍月なくるさんの楽曲からでした。
 らぷりもハマったのが『純情アンビバレンス』からだったので、知らず知らずのうちに藍月なくるさんのダークが楽曲に引かれていたのだと思います。
 特に『Oxydlate』『逆沙華』『Monodrate』当たりを好んで聴いていました。
 藍月なくるさん自身、「人前で歌を歌うのは得意ではない」と言われていたのでワンマンライブの発表に驚いた記憶があります。
 また藍月なくるさん事態が読めない性格の方なのと、経歴が長すぎて活動を追い切れていなかったので、ライブが全く予想できませんでした。
 

自己紹介ゾーン

『Azura Luno』
 お恥ずかしながら聴いた事が無い曲でした。
 なんだこの良い曲!?、と帰って調べてみたらRDさんとの事。凄い、もう凄いしか言葉が出て来ない。
 サビの「アズラ ルノ」の響きが心地よく耳に残りますね。

『Cosmo Diver』
 Nacollection4の中でも良く聴いている曲の一つです。文化会館でのライブという事で、油断していた中での重低音で体が震えましたね。
 告知動画が宇宙、星の海であった事から予想していた人が多い曲でしたね。私も「聴けたらいいなぁ」と思っていた一曲です。
 なんにしても、あの身体に響く重低音が凄い。ここまで凄かったかとなりました。
 いつもがイヤホンで聴いているので、この音圧もライブの醍醐味なのでしょうね。
 また個人的に
 作曲:かそかそ先生
 作詞:棗いつきさん
 というのも激推しポイントです。
 というか曲を初めて聞いた際に、「うわぁ、良い曲だなぁ……。どんな人が関わってるんだろう。……かそかそ先生と棗いつきさんかい!? それを藍月なくるさんが歌ってるんでしょ!? それは良い曲に決まってるわ!!」と1人興奮して笑っていました。
 これまで作曲家さんなんて気にした事無かったのにですね。
 らぷりえーるさんからは本当に新しい感覚を叩き込まれています。

座ってて良い曲ゾーン

『コトノハ』
 ほぼ初見曲。凄い綺麗な曲。これは多分エンドルフィンだな、と何となく思いました。
 爽やかで、透明感がありながらも、どこか寂しさがある曲でした。
 けれどsky_deltaさん作曲だけれど藍月なくるさんの方の楽曲だったのですね。
 藍月なくるさんの曲を遡り切れていないのがばれてしまう……。
 けれど「サヨナラ」の演出はそんな私でも鳥肌が立ったので初期からのファンの方はやばかったでしょうね……。
 
『追想のラグナロク(藍月なくるver)』
 棗いつきさんのライブで来ていたので、こちらも来るかなと思っていた曲。
 後々のMCで「追想のラグナロクの特典でのチケットだったから、歌わないのはね」と仰ってて、それで自分がチケットを手に入れた経緯を思い出しました。そういえばこのライブの最速チケット抽選は『追想のラグナロク』の特典でしたね。もう関係なく聴いていたので忘れていました。
 曲に関してはグシミヤギさんのアレンジという事で。棗いつきさんの『純情サクリファイス』『優しい嘘』もでしたけど、この人も凄い……。
「沈める」という言葉に嘘偽りはなく本当に引きずり込まれます。

『Oxydlate』
 水底に引きずり込んだ相手を窒息させる歌(比喩)。
 藍月なくるさんの楽曲の中でも好きな曲の一つ。ライブでも聞ければ良いな、と強く思っていた曲です。
 何と言ってもこの閉塞感ですよ。
 音と歌でここまで息苦しさを表現できるのか、と驚きました。
 またこの音と歌声の綺麗さが、ね。凄い。
 こんな綺麗な音を人間が出せるのか、と。
 そして私、音楽にかなり疎んです。だから他の方々が「Oxydlateの高音ってライブで出せるの!?」って言われてて、「あ、やっぱりこれは普通じゃないんだ」と理解しました。
 演出も息切れやへたり込む様子など、「あぁ、これがライブの醍醐味なのか」と感じました。

 そしてここ、座ってて良い、とは言われましたけど。
 私には海に引きずり込んだ相手を窒息させるイメージなんですよね……。
『Azura Luno』『Cosmo Diver』で「こんにちは」と自己紹介。『コトノハ』で引き寄せて『追想のラグナロク(藍月なくるver)』で沈めて『Oxydlate』で窒息させる。
 これライブ感想記事のはずですよね?
 さすが藍月なくるさん。凄い。
 

エンドルフィンゾーン


 デルタさん登場。拍手凄い。
 そして実は私、エンドルフィンの楽曲がかなり疎くて……。
 具体的に言えばすべての曲がほぼ初見だった位です……、はい。
 正確に言えばyoutubeで聴いたこと位はあったんですが、聴き込んではいなかったのですよね。
 後悔しました。
 これは帰ってから調べなければ、と聴きながら悔しがっていました。

 MCからのお着換え。
 その間は藍月なくる(概念)が場をつなぎます。
 つなぎます、が。
 「過去の映像」「今着替えてるから~」「何話せばいいの?」「あぁ~、まだ時間がある……」など等メタ発言で笑いを誘います。
 こういった発言で笑いに繋げられるのも藍月なくるさんの強みですよね。トークが強い。
 そして『Indigrotto』。
 このトークの緩さと歌の綺麗の差が凄いんですよね。
 下手な人がやれば白けてしまう様な流れでも自分の世界観に引きずり込んでいくようです。
 

 

幕間


 愛と幽世の終着点
 ガラスが割れる音、心電図の心停止音のようや音、水に飛び込む音。
 海月や海、ガラスがもとに戻る映像。
 不穏さ、死を感じさせるようなイメージを叩きつけられたようなイメージです。
 この先の流れを感じさせるような幕間映像。
 個人的に私は藍月なくるさんのダークな楽曲が好きです。
 ここで私の心臓は一際跳ね上がりました。

後半開始 

『Evil Bubble』
 後半戦開始。
 初手『Evil Bubble』で察しました。ここから深淵のような楽曲が始まるのだと。
 そしてまさかのダンサーさん登場。
 棗いつきさんのライブでも居ましたので、もしかしたらとは思っていました。
 しかし前半で登場が無かったので「今回は無いのかな」とも思っていたのですが。
 よういち先生のキービジュアルの様に椅子に寄りかかって、その脇で妖艶に踊るダンサーさん達。
 前半と打って変わって繰り出される世界観に引き込まれます。
 この曲では途中から青いペンライトが徐々に赤色に変わっていく様子が見れたのがとても面白かったです。徐々に世界観が侵食されていた用な雰囲気でした。
 
 『Lilith』
 セクシー担当。リーサルウェポン。
 これで何人の観客がやられたのでしょうか。
 ひとつ前の『Evil Bubble』が藍月なくるさんの動きが少なめでしたが、こちらは激しく踊ります。
 しかも妖艶な、曲名のような女悪魔の様な踊りです。
 以前のどこかの配信で
 棗いつきさん:格好良いダンスが得意。
 藍月なくるさん:妖艶なダンスが得意。
 という様な事を聞いた覚えがあります。
 らぷりの『恋のイリュージョニスタ』でも知っていましたが、これはやばい。
 蠱惑的とでも言うのでしょうか、曲も相まって破滅的な誘惑の香りがしました。
 けどその手を取ってしまうファンは多いのでしょうねぇ。
 藍月なくるさん、罪な女性です……。

殺意高めゾーン(致死量)

『逆沙華』
『Killer neuron』 
 殺意高め、というか殺しにかかってきているゾーン。
 イメージとしては自分と一緒に毒杯を煽らせます。
 何を言ってるんでしょうか、私?
 また個人的に『逆沙華』も一押しの曲です。しかし『Oxydlate』が来ていたので「もう来ないかな……」と思っていました。(先にも書きましたが、個人的に好きなのが『Oxydlate』『逆沙華』『Monodrate』なのです。好みがわかりますね。このうちの一曲でも聴ければいいと思っていました。2曲来ました。ありがとうございます……。本当に、ありがとうございます……)
 ダンサーさんの和傘を使用したダンスも、藍月なくるさんの緩やかな、しかし妖艶なダンスも凄かったです。
 というか藍月なくるさん、本当にこの方向性のダンスが凄い。
 背筋に寒気が走ります。
 また『Killer neuron』は途中から気付いたのですが、側面の壁に影が投影されていたのがめちゃくちゃ恰好良かったです。それまでは覚えが無いから多分ここからのはず……。
 踊る藍月なくるさんの影が揺れ動くのが凄かったです。

可愛いゾーン(リーサルウェポン)

 可愛いゾーンはご本人談です。なので可愛いゾーンです。
 可愛いゾーンです。
『FAKE IDOL』『コンテニュー!』『わたしがわたしに至った10の理由』の3曲です。
 ……可愛いゾーンですね。
 ちなみにこの直前のMCが藍月なくるさんが話している途中に照明が落ちるという演出が入りました。
 その後に「皆~? どうしたの~?」という不自然なほどに甘い声。
 藍月なくるさんがたまに配信でされる『地雷系女配信者の声真似』が近いかもしれません。
 ちなみにMCで印象に残っているのが
「男の子の人~」
「「はーい!!」」
「オスだね~」

「女の子の人~」
「は~い」「はーい!!(混じって来た野太い声)」
「嘘つけ!! ……もう一回聞くよ? 女の子の人~」
「は~い」
「うんうん。可愛いねぇ~」
 可愛いですね。
 ちなみにこの流れから始まったのが『FAKE IDOL』でした。
 可愛いゾーンです(しつこいですね)。
 『FAKE IDOL』は言わずもがなの曲ですね。
 あの「ちゅっちゅっ、ちゅるっちゅ~♪」が始まった時の解除の高ぶりはとても面白かったです。
 さすが人気投票1位の曲です。一気に空気を持っていかれたのを感じました。
 そして『コンテニュー!』『わたしがわたしに至った10の理由』が続いたのですが、初めに『FAKE IDOL』があったせいで恐怖を感じました。
 あ、『わたしがわたしに至った10の理由』では演技シーンでダンサーさんが演技をしていてとても可愛らしい物に仕上がっていました。
 けどあの演出からの『FAKE IDOL』は殺しにかかって来てるような……。
 天使のような笑顔のままナイフを突きつけられているようなイメージです。
 歌では自分に刃物を向けていますけどね。
 藍月なくるさんの曲は何故ちょくちょく『死』を連想させるのでしょうかね。
 好きです。

終曲

『これくらいで』
 意外な選曲(本人談)
 元はPCゲームの曲らしいですね。何度か聞いた事はある気がします。
 これに関しては他の方々が「歌うとは思っていなかった」とおしゃっていましたので、本当に予想外だったのだと思います。
 曲も素晴らしかったのですが、この歌で藍月なくるさんが感極まっていたので、こちらも涙を誘われました。
 (帰って購入しようと調べてみたら絶版でプレミアついてるんですね……。どうにかして音源欲しいですね……)
 そしてここでも側面の壁に影が投影されていました。綺麗。

「藍月なくるは、ライブで、泣いたりしないの。良いね?」

 アンコールで戻って来たからの藍月なくるさんの言葉です。
 藍月なくるさんは泣いていないらしいです。
 そうらしいです。
 分かりました。
 そしてアンコール前のMCから少し抜粋します。
「私は虚無でした。何にもなかった。けれどある時から他の人が私の事を『藍月なくる』さんと呼んでくれた。そこから私の夢は『藍月なくる』で居続ける事になりました。だから私を『藍月なくる』で居させてください。全ての人に忘れられてしまったら私はまた虚無になってしまうから。
 そして、どうか、最後は一緒に海の底まで……」
 藍月なくるさんガチトーンのトークシーン。
 こういう本心を語る言葉が大好きです。
 藍月なくるさんは特にあまり本心を出さない、というより周囲にかなり気を使っているイメージがあります。
「シリアスになっちゃった」などは時折配信で言われるように思います。
 重すぎず、真面目になりすぎず、『藍月なくる』という存在を壊さない様に。
 そう言えばどこかの配信で棗いつきさんに「私は本当は清楚じゃないんだよ~……」と泣きついていたという話題を聞いた記憶があります。
 そんな藍月なくるさんだからこそ、この本音とも言える言葉を漏らしてくれたのが胸に刺さりました(ここはオタクの妄想です。だったらいいな、です)。
 そしてここからアンコール曲です。
「それでは聴いてください。……『クラリムステラ』」
 卑怯過ぎる。
 ここで、自身のサークル名で、ライブ名で、自分の好きな物を詰め合わせたというこの言葉を曲名にした曲持ってきますかね!?
 そりゃあ持って来ますよね!?
 元々は「クラゲ+アクアリウム+ステラ」の単語を組み合わせた言葉らしいです。
 そんな好きな物を積み重ねて作り上げた言葉が形になった瞬間です。
 最高の演出です。
 以下うろ覚え歌詞を含みます。
 「泡となってしまっても」
 「一緒に海の底まで」
 まるで人魚姫のお話の様な歌詞です。
 「レプリカじゃない」
 本物なったのだと。(調べてみたらReplicaという曲があるそうですね。聴かなくては……)

 泡となって消えてしまった人魚姫。しかしそれでもお話は終わらない。
 残るものはあったのだから。
 海の底まで着いて来てくれた人たち。残ったものでお話は続いてく。
 それはきっとレプリカ(模造品)なんかじゃない。

 個人的に好きな言葉があります。
「嘘でも死ぬまで突き通せば本当になる」
 嘘でも幻でも死ぬまで突き通せば、それは本物になる。
 みんなが死ぬまで覚えていてくれれば『藍月なくる』は存在している。
 そんなイメージを感じました。
 ここまで幾度となく『死』をイメージしておいて最後には『生』を感じさせるような構成。
 (棗いつきさんも藍月なくるさんも、こう。1stライブで『棗いつき』『藍月なくる』という存在を再構成してくるの何なんでしょうね? 最高ですかね? 私はライブって音楽のイベントだと思っていたので、ここまでメッセージ性があるものだと思っていませんでした。だからこそ、私はここまでライブにはまっているでのしょうけど)
 最後に、今回のライブは『藍月なくる』という存在を叩きつけられた素晴らしいライブでした。
 そして2ndライブの発表も嬉しかったです。
 8月は棗いつきさんのバンドツアーに藍月なくるさんの2ndライブかぁ……。お金貯めとかないとですね。

余談


 実は藍月なくるささん、人魚姫よりもセイレーンのイメージが強いんですよね……。
 歌で船乗りを引き寄せて、海底に引きずり込む妖魔です。
 この人の場合、ファンの方々が自分から海に潜っていきそうな魅了を発しているのではないかと。
 
 あともう一つ記憶に残っているのが、アンコールのMCでのグッズ紹介の際。
 自分が着ていたTシャツを忘れていて「身近にあるものほど気付かないから……」と仰られていましたね。
 そういえば棗いつきさんもパラレルショットの際にTシャツの紹介を忘れていたような……。
 コラボ配信の際の赤文字トイレと言い、正反対と言いながらもどうしてこういう部分では共通点を作り出しているのでしょうかねぇ……。いつきんくるファンとしては大変ありがたいです。
 

 

最後に(別に読まなくていいです)

 ここからは完全に私事となります。
 Twitter(現:X)でクソデカ感情、重い本音をぶちまけるのが出ていたので便乗します。
 興味が無い方は是非ブラウザバックしてください。
 というかしてください。(私の理性が「自分語りして気持ちよくなろうとしてるんじゃ無い」と私に言ってきています。知りません。)

 
 以前のとある記事で私は自分の事を「怠惰な人間」であると言っていました。
 これには具体的なエピソードがありまして。
 学校の先生からの面談の事です。
「貴方は言われた事はするけれど、言われた事以外しない」
 と言われました。
 ドキッ、としたのですけど、それと同時に納得しました。
「あぁ、たしかに」と。
 勉強などでは、宿題などはするけど、予習復習はほとんどしない。
 部活の練習でも、決まった事はするけど、自主練習などはしない。
 私は「出来ない」のでは無く、そもそも「やらない」人間なのでした。
 これは出来る出来ない以前の問題です。
 そもそも「やらない」、という怠惰な私の性格です。
 ここで反発や奮起したりする事無く、納得するのが私です。
 けれど少しだけ、変わるきっかけがあり、今は少しだけ頑張っています。
 そんな頑張っている中で出会ったのがらぷりの楽曲です。
 棗いつきさんは頑張ろうという時に。
 nayutaさんは辛い時に。
 そして藍月なくるさんは荒れた時に聴いていました。
 らぷりさんの楽曲があったからこそ、今でも頑張る事ができているのだと思っています。
 という訳で自分語りでした。
 いずれいつか、私の頑張りが身を結ぶといいのですが。
 それまでなんとか頑張り続けてみようと思います。
 ここまで読んでくださった方ありがとうございます。
 次は夏のツアーライブ(2月)に向かいます。
 おそらく再び記事を書くと思いますので、どうかその時に。

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